毎日暑いですね!!
年々暑くなっていくような気がしませんか?
そこで今回は暑さの原因の一つ、ヒートアイランド現象についてお話ししましょう。
そして、その対策方法としての緑化、さらに建築緑化コーディネーターという仕事にも言及します。

Contents
ヒートアイランド現象って?
ヒートアイランド(heat island)は直訳すると熱の島という意味です。
都市の気温の分布図を見ると、高温の地域が都市を中心に、ちょうど島のような形に分布しているので、ヒートアイランドと呼ばれます。
昨今、都市化とともに、ヒートアイランド現象が益々深刻化し、熱中症等だけでなく、生態系の変化から蚊が越冬し、感染症への懸念も増しています。
ヒートアイランド現象と地球温暖化は違うのでしょうか?
どちらも人間の活動が原因で気温が上がる点では同じですが、そのメカニズムや現象の規模は全く違います。
ヒートアイランド現象は、人工的な建物や排熱が原因で気温が上昇する現象で、東京を例にとると、100年前と比べ3℃以上平均気温が上がっています。
ヒートアイランド現象対策
では、ヒートアイランド現象を少しでも減らすのはどのような対策があるのか、みてみましょう。
この対策は来年のオリンピックにとっても深刻なものとなっていて、ミストなども設置されていますよね。
ビルや住宅の屋上を緑化したり、人工地盤上の緑化、さらに、建物内外の壁面の緑化はヒートアイランド現象を減らすだけでなく、空気を浄化したり、騒音を吸収したり、コンクリートの劣化防止などの効果があります。
国土交通省の主な取組みは、以下です。
- 緑化の推進: 屋上緑化、壁面緑化等の推進や、緑化地域制度や緑化施設整備計画認定制度を活用しての緑化を推進しています。
国土交通省 屋上庭園
国土交通省 緑地保全・緑化
平成27年 全国屋上・壁面緑化施工実国土交通省 績調査の結果報告 - 低炭素まちづくりの推進・ヒートアイランド現象緩和に向けた都市づくり
国土交通省 都市の低炭素化の促進に関する法律(略称:エコまち法) - 住宅・建築物の省エネ性能の向上
- 下水再生水の利用 下水再生水の利用、水と緑のネットワークの創出により、地表面被覆の改善を図り、ヒートアイランド対策を推進しています。
国土交通省 健全な水循環系の構築 - 打ち水の実施による国民へのヒートアイランド問題の意識向上
- 緑のカーテン
「建築緑化コーディネーター」とは?
建築緑化とは建物の屋根や屋上・壁面などに植物を植え、建物全体の断熱性を高めたり、見栄えをよくするために緑化することで、ヒートアイランド現象や都市型洪水を防いだり、市民に憩いの場を提供することです。

「建築緑化コーディネーター」とは、都市部のビルの屋上や壁面を緑化する知識や技術を持つ専門家のことです。
平成12年から東京都などの大都市では建物を新築する場合には屋上緑化を行うことが義務化されて施工面積が飛躍的に増加しました。
平成17年に開催された愛・地球博で壁面緑化のさまざまな工法が提案され、その後、緑化面積に算入することが出来るようになり壁面緑化は盛んに行われるようになりました。
屋上緑化や壁面緑化は建築物や人工地盤上、壁面など建築に関する知識と、緑に関する基本的な知識の両方が必要になります。
建築緑化コーディネーターはそのような知識を有する人材を養成するための資格制度です。

広く建築、土木、造園、園芸等の関連分野で活躍中や勉強している方は、新たなビジネスチャンスをつかむために、「建築緑化コーディネーター」の資格取得を考えてみるのはいかがでしょうか。
建築緑化資格制度
後援: 一般財団法人 日本建築センター、公益財団法人 都市緑化機構、一般社団法人 日本造園建設業協会、一般社団法人 不動産協会、一般社団法人 日本ビルヂング協会連合会、公益社団法人 日本家庭園芸普及協会、
試験日:2019年11月3日(日・祝)14:00~15:30(90分)
試験の内容:
屋上緑化概論(都市環境と屋上緑化・歴史・効果)
屋上緑化の建築計画及び設計(防水・耐根・排水・荷重・耐風・安全対策)
屋上緑化の植栽計画及び設計(人工土壌・肥料・灌水・樹木・草花・地被類)
屋上緑化の施工(施工計画・管理)
屋上緑化の維持管理(管理計画・体制)
壁面緑化(壁面の緑化計画・施工・維持管理)
受験資格:
年齢、性別、国籍、は不問で、次のいずれかに該当すれば受験可能です。
a)建築業・造園業などに1年以上従事しているもの
b)建築・造園・土木などの専門教育機関で1年以上学んだもの
c)屋上開発研究会主催の講習会を受講したもの
d)屋上開発研究会が認めた講習会を受講したもの
(ここでいう建設業・造園業とは建築一般、土木建設業、造園業、造園関連資材 の生産・流通業、植物関連の生産・流通業などをさします。)
受験料:10800円(消費税込み)
試験会場
東京会場:あすか会議室(東京都千代田区神田小川町)
名古屋会場:名古屋中小企業福祉会館(名古屋市中区大須)
大阪会場:プラトンセンター(大阪市中央区道修町)
福岡会場:ももち文化センター(福岡市早良区百道)予定
申し込み方法:受験申込書に必要事項を記入して申し込む。
合格発表及び通知:合格者はホームページに発表。
同時に、当研究会から文書で合否を通知。
「建築緑化コーディネーター」の職場は?
造園会社や、地方自治体の都市計画に係る部署で活躍したり、大学の都市緑化やヒートアイランド現象の研究機関などでも多数の「建築緑化コーディネーター」が活躍しています。
2020年東京オリンピック開催を機に、今後は造園業界の領域だけでなく、さまざまな分野で建物の屋上や壁面を緑化する取り組みが増加していくと予想されています。
一過性で終わるのではなく、都市計画の一部として長期の展望が期待されます。
疑問?地方都市でも高温になるのは?
日田市や熊谷市など都市の規模としてはあまり大きくない地点でも記録的猛暑が報告されていますよね。
それはヒートアイランドの影響だけで理解することはできませんね。
現状では猛暑の増加要因は特定が難しいと言われます。
ヒートアイランドや地球温暖化以外にも数十年規模で繰り返される大気の自然変動なども気温上昇要因として考えられ、地形的な要因も大きく影響があるようです。
まとめ
以上、異常な暑さの原因の一つであるヒートアイランド現象についてご説明してきました。
ヒートアイランド現象の影響で、都市の屋上や壁面の緑化に注目が集まっています。
ヒートアイランド現象の対策方法として、私たちにもできる打ち水やグリーンカーテンなどもありましたね。
関連する専門的な仕事として「建築緑化コーディネーター」という仕事についても資格試験をご紹介しました。
「建築緑化コーディネーター」は、都市全体を緑化していくスケールの大きな仕事です。
「屋上緑化コーディネーター」の需要は、今後ますます高まることは明らかです。

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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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