読者の皆さん、キャンプ場で虫に刺された経験はありませんか?筆者は昨年、ブユに刺され、腕がパンパンに腫れた経験があります。
キャンプやバーベキューをしている時に寄ってくる蚊はもちろん嫌ですが、それ以上にアブ・ブユは毒が強いので気を付けなくてはなりません。
ブユやアブは涼しい朝夕によく飛び回りますが、湿度の高い日は時間に関係なく現れて、すばやく刺します。
アブは車の排気ガスにも寄ってきます。
キャンプ場などで窓を開けてエンジンを回したまま昼寝をしていて、刺された経験がある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、工夫しだいで虫は遠ざけることができるので、今回は、キャンプ場で虫を寄せ付けない方法と、万一、刺されてしまったときの応急対処をご紹介します。
キャンプ場にはどんな虫がいる?
キャンプ場にはヒル、ムカデ、ブユ、アブ、マダニ、スズメ蜂などの危険な虫がいます。
その中でも今回はよく出くわすブユとアブの対処法をお伝えします。
ブユの成虫は、イエバエの4分の1ほどの小ささ(約3~5mm)で透明な羽を持ち、体は黒っぽく丸まったような形をしているものが多いです。
アシマダラブユは全国各地に、キアシオオブユは北海道、本州、九州に生息します。
春に羽化した成虫は水中や水際に卵を産み付け、卵は約10日で孵化し、幼虫は渓流の岩の表面や水草に吸着します。
成虫になると、特に春から夏(3月~9月)にかけて活発に活動をします。
上記のようにブユの幼虫は渓流で生活しているため、成虫は渓流の近くや山中、そうした自然環境に近いキャンプ場などで多く見られます。
吸血直後はそれ程かゆみを感じなくても、翌日以降に患部が通常の2~3倍ほどに赤く膨れ上がり、激しい痒みや疼痛、発熱の症状が1~2週間程現れます。
それをブユ刺咬症、ブユ刺症と呼びます。
体質や咬まれた部位により腫れが1ヵ月以上ひかないこともあり、慢性痒疹の状態になってしまうと完治まで数年に及ぶこともあります。
多く吸血されるなどした場合はリンパ管炎やリンパ節炎を併発したり、呼吸困難などで重篤状態に陥ることもあるので要注意です。
また、掻くと腫れがいつまでも引かなくなり(結節性痒疹)、治ったあともシミとして残るので、決して傷口を触らないでください。
次はアブについてです。
アブはハエ目、短角亜目、アブ科に属する昆虫の総称です。
ハエに体型が似ていますが、眼が大きく、触角は太く短く尖っています。
最も大型の吸血昆虫ですが、メスのみが吸血します。
小川、水田、沼、湿地などから発生するほか、種類によっては林、草地の土壌や朽木などからも発生します。
刺された瞬間、チクッというような痛みがあり、アブに刺されたことがすぐにわかります。
キャンプ場で虫に刺されないようにするには
アブやブヨに刺されないようにするには、まずは敵から遠ざかることが肝心。
標高1000m以上のキャンプ場や広い芝生のキャンプ場を選ぶと、比較的虫が少ないです。
同じキャンプ場のなかでも、湿り気のある場所や草むらが近い場所も虫が出やすいので注意しましょう。
ブヨやアブは濃い色に寄ってくる習性があります。
なるべく薄い色の服装で、長袖、長ズボン、ソックスをはき、首はスカーフやタオルなどで覆いましょう。
足元はサンダルではなく、スニーカーや登山靴がいいですね。
柔軟剤やお酒、排気ガスの臭いに寄ってくることもあるので注意してください。
蚊除けに使う防虫スプレーは、ほかの虫にも効果があります。
直接肌につけるだけでなく、むしろ服の上からの方が効果的です。
残念ながら、虫よけバンドなんかでは、アブやブヨにはほとんど効果がありません。
キャンプに蚊取り線香は、必須です。
風上に2~3個置くと安心ですね。
おすすめは、林業や農作業のプロ作業者も利用している富士錦 パワー森林香(赤色)です。
残念ながら、アブやブヨに対して殺虫にはなりませんが、防虫としては期待できます。
メトフルトリンを利用した安全性の高い防虫線香です。
筆者がおすすめするのは、ハッカ油です。
ブヨやアブはハエの仲間ですが、ハエ系の虫はハッカ油の香りを嫌う傾向があるようです。
ハッカ油を使ったオリジナルの手作り虫除けスプレーを作ってみてはどうでしょうか。
ハッカ油
最強のブヨ・アブ対策!「ハッカ油虫除けスプレー」の作り方
用意するもの
・ハッカ油、
・エタノール(無水または消毒用エタノールを使用)、
・水、
・スプレー容器(100均のでOK)
100mlのハッカスプレーを作る場合の処方は、ハッカ油を5滴(この量で虫除け効果が左右します)、消毒用エタノーを20ml(ハッカ油と水を混ぜるために使用)、水 約80mlをスプレー容器に入れて、振ってください。
それで出来上がりです。
ハッカスプレーは靴や靴下などの上からも振っておくと、高い効果が得られるかもしれません。
でも、肌に直接ハッカ油を滴下するのはおすすめしません。
自分で作るのは面倒、、、という方は、市販のハッカスプレーを購入してください。
ごみにハッカスプレーを振るのも効果があります。
ランタンを二つ使って誘導灯効果を期待することも一案です。
明るいものを少し離れたところに掛け、暗めのものをテーブルに置くと虫の70%ぐらいは明るい方に集まります。
キャンプ場で虫に刺された!対策は!?
まずは、傷口をきれいに洗いましょう。
その時、刺されたところを絞りだすようにします。
水で洗うことで、アレルギーの原因となる虫の唾液を取り除く効果が期待できます。
また、幹部を冷やすことで腫れがひどくなることを防ぐこともできます。
次に、強めの「ステロイド系外用薬(抗ヒスタミン系軟膏)」を塗ると、鎮痛効果が期待できます。
市販薬なら、ムヒアルファEXなどの虫刺され用軟膏がおすすめです。
また、アブやブヨにさされた場合の用意として「ポイズンリムーバー」があると安心です。
応急処置としてポイズンリムーバーでいち早く毒を取り出しておくことで腫れ等の症状を和らげることが出来ます。
キャンプや登山で山間部に行く時は、必ず携行するようにしてください。
ポイズンリムーバーの使い方
アブやブヨなどの毒虫に刺されたら落ち着いてください。
体を動かすと体内への毒の拡散が早まってしまいます。
ポイズンリムーバーの説明書を読むと、毒虫に刺された場合は遅くとも2分以内に応急手当をするのが効果的だそうです。
刺されたあとに、ひどい痛みや炎症、しびれなどが出るようでしたらすぐに最寄りの皮膚科に行ってください。
まとめ
今回は、刺されると痒いアブ・ブユについて、対策をお伝えしました。
他の害虫、スズメバチ、ヒル、ムカデについては別記事に記載ですので、ご参考ください。
できる限りの虫対策をして被害を最小限に抑えましょう。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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