家族でキャンプをするにしても、それぞれの好みや事情でキャンプスタイルが変わってきます。
家族の要望をすべて満たすものとしてお座敷スタイルは非常に便利なので、ファミリーキャンパーはぜひチェックしておいてください。
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ファミリーキャンプ成功のカギは「お座敷キャンプ」にあった
メジャーなキャンプスタイルにはハイスタイル、ロースタイルと言われる2種類のキャンプスタイルがあります。
ハイスタイルは高いテーブルやイスを使って過ごすキャンプスタイルで、ダイニングテーブルで食事をするようなイメージです。
一方でロースタイルとは、地面に近いテーブルやイスなどを使用し、焚火に近い位置でキャンプが出来るためより野趣溢れたキャンプができます。
しかし、子どもがいる場合では適当な高さのテーブルやイスが中々無かったり、子どもが転んで服を汚したりという事があり、ハイスタイルもロースタイルもしっくりこないという事があります。
そこで第三の選択肢としてオススメしたいのが「お座敷スタイル」です。
第二次キャンプブームは、ソロキャンプやデュオキャンプ、グループソロキャンプなどキャンプスタイルに多様化をもたらしました。
元々北欧の大型テントにはフロアマットがあり、靴を脱いでその中で生活するなど、お座敷スタイルに近い使われ方をしてきた歴史があります。
そういったスタイルに日本の地べたに座って生活する様式が合わさり、お座敷スタイルが生まれました。
ファミリーキャンプって意外と難しい
冒頭でも触れた通り、ファミリーキャンプは家族のそれぞれの事情や好みによってスタイルが変わってくるため、場合によってはお父さんとお母さんでハイスタイルとロースタイルの好みが分かれて喧嘩になることも…。
また、お子さんが小さい場合はすぐに転んだり、頭をぶつけたり、テーブルやイスの上のものを落としたりとトラブルが絶えません。
インナーテントや寝室テントに入るにもいちいち靴の脱ぎ履きをしなければならなかったり、小さなお子様であれば自分で脱ぎ履きは出来ないでしょうし、やっとできるようになった年齢の子供でもテント内に土や汚れを持ち込んだり、という事もあるでしょう。
ファミリーキャンプで起こり得る困難には枚挙に暇がないのでこの辺りにしておきますが、それらをほとんど解決してくれるのがお座敷スタイルです。
お座敷スタイルと言っても大きく分けて2種の分類があります。
1つ目はワンポールテントなど、大型でフロアの在るテントに籠るスタイル、二つ目はレジャーシートの淵に壁があるタイプのものを使用して、タープ下や2ルームテントのリビング部分で寛ぐスタイルです。
お座敷スタイルのここがいい!
日本人ならほとんどが馴染みのあるお座敷の生活様式にキャンプを組み合わせたお座敷スタイルは、ファミリーキャンパーにとってメリットがいっぱいです。
具体的に見ていきましょう。
寛ぐスタイルに「寝転ぶ」がプラス!
一般的にキャンプの寛ぎ方といえば、チェアでぼーっとするスタイルが多いかと思います。
そのため、チェアにも様々な種類が登場しており、その究極系といえるのがコールマンがリリースしているインフィニティチェアなど、リクライニング機能がついているチェアです。
当然、座っているよりも寝転んでいるのに近い体制の方がリラックス出来るので、こういったリクライニングチェアは人気があります。
しかし、子ども用のものはありませんし、大人用を使うとしても複数用意するのは金銭的にも積載的にもロスになりますし、1つだけだと使っている間、大人は寛げません。
じゃあテント内で寝転がればいいじゃん!となっても、寝室用テントやインナーテントは荷物が入っていたり、マットやシュラフの準備がしてあったりで窮屈な中寝転ぶことになってしまいます。
そういった問題を一気に解決できるのがお座敷スタイルです。
元々歩き回るスペースに寝転がってしまえば、もう寛ぎモードが完成。
家族みんなでお昼寝というのもいいですね。
雨の日でも多少は活動が出来る
ファミリーキャンパーであればキャンプ場をあらかじめ予約してキャンプをすることが多いかと思いますが、予約とセットでくっついてくる悩みがお天気の問題。
キャンプは当然アウトドアを楽しむレジャーですので、雨の日のキャンプは活動範囲が一気に狭まってしまいます。
ある程度慣れてくれば雨の日のキャンプも風情があっていいものですが、子どもからすると面白くありません。
せっかくレジャーに来ているので、テントやタープの下でじっとしているのはストレスが溜まってしまいます。
雨が降っているとなると走り回ったり、跳んだりすれば泥が跳ねるのでじっとせざるを得ませんね。
お座敷スタイルであれば、それなりに広いスペースを確保することになりますので、走り回ったりというのは出来なくても、じっとしていないといけないというストレスからは多少離れることが出来ます。
特に2歳から4歳ごろの動きたい盛りの子どもにとってはそのストレスは耐えられません。
たった少しの差ですが、少しでもキャンプを楽しい思い出にするのであればお座敷スタイルはリスクヘッジとしても機能するでしょう。
靴を脱いで過ごせる
小さなことですが、大人にとっても子どもにとっても嬉しいのが「靴を脱いで過ごせる」という事。
日本人は靴を脱いで生活する様式が身に染みついており、ただでさえ環境が違って疲れやすいキャンプにおいて、一日中靴を履き続けないといけないのは、より疲れを増長させる事になります。
ゆっくりしたい時こそ靴は脱いでおきたいものですが、お座敷スタイルであればほとんど靴を脱いで過ごすことも可能です。
また、冬になると日本人の大好きなコタツも、お座敷スタイルでは再現可能。
これも靴を脱いで寛げるからこその楽しみ方ですね。
大手キャンプメーカーもその事実に築いたのか、お座敷スタイルでのコタツギアを用意し始めています。
冬は虫もほとんどおらず、キャンパーも夏に比べて少ないので、ファミリーキャンプに慣れてきたらお座敷スタイルで冬キャンプに挑戦してみては?
ギアが少なくて済む
ミニバンの方ならさておき、コンパクトカーやセダンなど、積載に余裕のないクルマに乗っている方は、お座敷スタイルがオススメなんです。
というのも、ハイスタイルやロースタイルでは必ず準備しないといけないチェアは必要なく、テーブルも大きくしっかりしたものでなくても低くて使い勝手の良いもので大丈夫だからです。
他にもキッチンスペースをお座敷上にまとめてしまえばキッチンテーブルも必要ありません。
そこまで積載が期待できないクルマに乗っていると、こういった細かい所の節約は非常に助かるものです。
子どもの数にもよりますが、チャイルドシートやジュニアシートに子どもを載せる必要があるので、既にそれらが荷物です。
また、子どもの着替えなども余分に持っていかなければならないので、全体的な荷物も増えがちですよね。
他のキャンプスタイルと違ってお座敷スタイルはギアの節約を出来る幅が広いので、お困りのファミリーキャンパーさんはスタイルの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
お座敷スタイルは日本人のファミリーキャンプスタイルのひとつの完成系と言っても過言ではありません。
今後もお座敷スタイルに適したギアやアイテムが多数リリースされる事も予想されますので、検討している方は迷わず挑戦してみましょう!
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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