近年の災害の多さは尋常ではありませんね。
アウトドア派の筆者はキャンプ時に火のおこしかたを何度も経験しているので、電気やガスなどのライフラインが万が一止まっても、何とか生き延びる術を身に着けています。
日頃キャンプにはあまり親しみがない方でも、火のおこしかただけはマスターされることをおすすめします。
ここでは、緊急時に絶対役立つ知恵を広めるブッシュクラフターという資格についてお話します。
Contents
ブッシュクラフトとは
ブッシュクラフトとはブッシュ(藪や茂み・森)とクラフト(工作・技術・技能)を組み合わせたものです。
自然の素材だけを使って生きる知恵を身につけるアウトドアスタイルです。
プロとしてブッシュクラフトを実践したり、指導したりできる人をブッシュクラフターと呼びます。
ブッシュクラフターの魅力はサバイバルの知識が身についていることだけでなく、自然の怖さや魅力についての知識・正しい危機管理方法を他の人にも伝えることができる点です。
楽しく安全なアウトドアをするための頼もしい存在なのです。

この動画がブッシュクラフト初心者の方の参考になれば幸いです。
ブッシュクラフターになるための資格認定の取り方
現在、日本で取得できるブッシュクラフト関係の資格は2団体あります。
日本ブッシュクラフト協会、Japan Bushcraft Association(JBA)と ジャパンブッシュクラフトスクール、Japan Bushcraft School (JBS)です。
それぞれが認定講座を開催しているので中味をご紹介しましょう。
日本ブッシュクラフト協会(JBA) 「認定ブッシュクラフター火おこしベーシック資格講座」
日本ブッシュクラフト協会(JBA)の「認定ブッシュクラフター火おこしベーシック資格講座」は日帰りの講習会で、座学が午前中に、実技講習が午後に行われます。
その後、試験が行われます。
年に数回、不定期で開催されています。
残念ながら、HPが更新されておらず、2019年5月以降の計画がわかりません。
安価で良心的な講座なので再開を期待しています。
20歳以上なら誰でも受講することができ、合格者には、「JBA認定ブッシュクラフター」の資格が与えられます。
参加費:20,000円(講習に使用する「ブッシュクラフトスターティングセット」価格1万円込み)
講座内容:
午前の部:座学
- 日本ブッシュクラフト協会(JBA)について
- 「認定ブッシュクラフター資格」について
- ライセンス保持者への報酬について
- ブッシュクラフトとは?
- これから野外でやること
午後の部:実技講習
- 焚き火の準備として、直火のための火床を掘ります。
- ブッシュクラフトスターティングセットを実際に使ってみます。
- 火打石と火打金チャークロスと麻紐を使った着火をマスターします。
- 制限時間内に現場の火口を見つけ、ファイヤースチールで着火します。
試験
- 焚き火の後始末(痕跡を残さない撤収)ができているか。
- ロープカット(制限時間内に火をおこし、たき火で麻紐を焼き切る)はできているか。
- 筆記試験
ジャパンブッシュクラフトスクールが認定する「ブッシュクラフトアドバイザー」「ブッシュクラフトインストラクター」
ブッシュクラフトアドバイザー
ブッシュクラフトアドバイザー講習では、登山で道に迷った場合や、災害時など、いざという時に役立つ知識や技術が学べます。
テントを使わずに、シートや森で見つけた枝などを利用して各自のシェルターを作り、その前で火を起こし、調理をしたりして2日間過ごします。
講習ではナイフの使い方・ロープの結び方・火のおこし方と管理・かたづけなど、森の中で生活する技術を習得します。
ブッシュクラフトアドバイザー講習のプログラムを終了したら、CMLE認定ブッシュクラフトアドバイザーの資格が与えられます。
CMLEとは社団法人危機管理リーダー教育協会のことで、ジャパンブッシュクラフトスクールを運営している事務局です。
CMLEは冬の野外で暖かく快適に過ごすためのテクニックとして、「三つの壁と1炎」による技術を提唱しています。
講習内容 (一泊二日)
- 命を守るためのサバイバルの法則
- ナイフの使い方
- タープシェルターを設置する技術
- 寝床の作り方
- タープシェルターを設置するためのロープワーク
- 焚火に関する知識と技術・火のおこし方・火の管理・用途別の焚火の種類・焚火を使った調理の技術
- 効率のよい暖房対策
ブッシュクラフトインストラクター (6日間)
ブッシュクラフトアドバイザーの資格を取得した人は、次のステップとして、インストラクター養成プログラムへ参加できます。
インストラクター養成プログラムは、1泊2日のコースを3回、計6日間で、すべて終了するとCMLE認定ブッシュクラフトインストラクターの資格が与えられ、職業として他の人への指導が行えます。
【講習内容】
- 10種類のロープワーク
- さまざまなシーンでのタープシェルターの設置
- コンパスワーク・ナビゲーションスキル
- ナイフの使い方
- 焚火を使った調理技術
- イントロダクションコース指導方法
- 野外での活動危機管理
- 基本となる技術の訓練
危機管理リーダー教育協会(CMLE)認定の「ブッシュクラフトアドバイザー認定講座」いつどこで?
日本各地で頻繁に行われていますので、ご都合が良いときに参加してみてはどうでしょうか。
少し高額なのが難点です。
現在予定されているブッシュクラフトアドバイザー講習会
- 2019/09/21 – 09/22
【福岡】はじめてのブッシュクラフト – JBS認定 ブッシュクラフトアドバイザー資格取得講座
福岡県福岡市 福岡市立背振少年自然の家 - 2019/10/09 – 10/10
【定員締切!茨城/平日開催】はじめてのブッシュクラフト – JBS認定 ブッシュクラフトアドバイザー資格認定講座
茨城県常陸大宮市 御前山青少年旅行村 - 2019/10/26 – 10/27
【宮城 初開催!】はじめてのブッシュクラフト – JBS認定 ブッシュクラフトアドバイザー資格認定講座
宮城県柴田郡川崎町 private camp space AONE×MATKA - 2019/10/29 – 10/30
【福岡/平日開催】はじめてのブッシュクラフト – JBS認定 ブッシュクラフトアドバイザー資格取得講座
福岡県福岡市 福岡市立背振少年自然の家
費用: 39,000円(受講費、講習中の食材費、宿泊費、傷害保険費、教材費等、全て込み)
現在予定されているインストラクター講習会
日時: 2019年10月5~6日、11月9~10日、12月7~8日 全3回
全日程の参加が必須条件です。
第8期 JBS認定 ブッシュクラフトインストラクター資格取得講座
福岡県福岡市 福岡市立背振少年自然の家
インストラクター講習は、アドバイザー資格の取得が必須なので、未取得の人はアドバイザー講習から始めてください。
費用:138,000円(受講費、傷害保険費、宿泊費、教材費一部込み)
UJack channel ブッシュクラフト 検証動画
ソロキャンプで薪の種類違いによるバドニング、フェザー作成、燃え方の違いなどを色々と検証してみました。
この動画がブッシュクラフト初心者の方の参考になれば幸いです。
まとめ
以上、ブッシュクラフターになる方法をお伝えしていました。
ブッシュクラフトは主に欧米では、「趣味として楽しむアウトドアサバイバル術」として、多くの人が身に着けているといいます。
最低限の道具しか使わないで火を起こしたり,暖をとったり、調理をしたりする技術は災害時にも必ず役に立ちます。

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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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