キャンプで虫に悩まされるのは夏のイメージが強いですが、実は春でも虫が出没することもあるのです。
傾向と対策を知って、正しく虫から身を守りましょう!
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春も虫はいる?
キャンプ場には様々な虫が生息しており、特に夏は都心部では考えられないほどの虫が出没することになります。
それに比べると春はかなり落ち着いており、夏ほど多くの虫に悩まされることはありませんが、厄介な虫は春からも活動を開始するので注意が必要です。
具体的に春のどのタイミングから虫が出てくるのかは年によって気温や降水量などが違うため一概には言えません。
二十四節季のひとつ「啓蟄」は毎年3月5日前後にやってきますが、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃とされています。
気温と照らし合わせてみると、最高気温が15℃を越えてくるようになり、街中でも冬場には見なかった虫も現れる頃です。
キャンプ場で見られる虫について、キャンプ場のスタッフはこう話します。
特に雨が上がった後の気温が高い日などは、前日とは別の季節かのように虫が活発になるので注意が必要です。
特に気を付けたいのは、刺されるとかゆみを伴う蚊、蚊よりもかゆみがあったり痛みを伴うブヨ、様々な感染症を媒介するマダニの3種類でしょう。
それぞれ適切な対処法があるので、春にキャンプをする以上はあらかじめ傾向と対策を把握したうえで、万全の準備で臨んでほしいところです」
キャンプで避けたい虫達。いつから発生する?
蚊、ブヨ、マダニの害虫御三家はいつ、どんな時に発生するのでしょうか。
それぞれ時期や特長を交えて紹介していきます。
蚊
蚊が活発になる気温は22℃から30℃とされており、基本的には夏が主な活動時期ですが春の暖かい日が続いたタイミングで発生することも十分に考えられます。
特に朝や夕方が出やすい時間帯になっており、草や木の多いサイトで、水辺であると大量発生する可能性もあります。
ちなみに、蚊に一番刺されやすい体の部位は足首とされています。
かゆくなるまで気づかないことが多い場所ですので、気づいた時にはすでに何カ所もさされているという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
どうしても蚊と遭遇したくないということであれば標高の高いキャンプ場なら春のタイミングでは出てこないかもしれません。
ただし、気温は低くなるので一長一短であることをお忘れなく。
ブヨ
刺されると体質によってはアレルギー性の強い腫れとかゆみを引き起こす可能性がある、蚊よりも厄介な虫です。
刺されたところを見ても蚊よりも症状が重い場合が多く、完全に治るまで1~2週間かかる場合もあるようです。
活動の時期は意外と長く、3月~10月とされています。
幼虫は川や渓流など、水場に生息していることから水場での遭遇率が高く、蚊と同じく朝夕の時間帯に要注意です。
気温が高くなることを嫌うので、朝夕の涼しいタイミングで活動をするのですが、曇っていたりするとその限りではありませんのでご注意ください。
マダニ
御三家の中でも最も出会いたくない虫といっていいでしょう。
飛び回るような虫ではないので、生息している茂みや草むらに入っていかない限りはそこまで遭遇率は高くありません。
時期としては気温が15℃を越えてくると活発になる為、ちょうど啓蟄を過ぎたあたりからです。
そのまま夏を経て、秋までずっと活動をしています。
一度咬まれてしまうと厄介な感染症を引き起こすことがあります。
咬まれているのを見つけて慌てて取ろうものなら体液が一気に体の中に入ってきたり、頭だけ残ってしまうといったことも場合によってはあり得るので、咬まれないような対策をしておくことが肝要です。
虫に対してどんな対策が必要?
虫によって得手不得手があるので対策は一定の方法に限りませんが、押さえておくべきポイントは共通だったりします。
どんなことに気を付ければよいのでしょうか。
虫よけスプレーや蚊取り線香
最も基本的でオーソドックスなやり方なのが虫よけスプレーや蚊取り線香の類です。
虫よけスプレーは読んで字のごとく虫が自ら避けていってくれるので必ず持っていきたいところですが、小さなお子さんがいるご家庭では抵抗があるかもしれません。
そんな場合はハッカ油を使った、ハッカスプレーを作って持っていくと安心です。
虫はハッカの香りが苦手で、天然由来という事からもじわじわとキャンパーの中でも流行ってきています。
虫取り網
一度テントの中に入ってしまった虫を取り除くのに重宝します。
手が届く範囲だからと言って捕まえたり叩いたりしようとしてもテントという限られたスペースを有効活用して逃げ回るので中々やっつけることはできません。
そんな中でも虫取り網さえ持っていれば、すぐに解決できる状況も少なくないので、場所を取るとしても手元に置いておきたいアイテムです。
また、例に挙げた害虫御三家いがいにも、テントのメッシュにとまっているたくさんの虫に対しても虫取り網でつんつんして払うことが出来ます。
虫が平気でも数が多いと触れない、という方もいらっしゃるかと思うので、用意しておいて損はないでしょう。
服装に気を付ける
蚊、ブヨ、マダニのどれをとっても、刺されたり咬まれたりしない服装を選ぶことが重要です。
夏とは違って春先は半そで半ズボンという事もないとは思いますが、場合によっては薄手のズボンの上から刺されるという事もあるそうなので、少し厚手のものを用意しておいた方が良いでしょう。
ポイズンリムーバーや薬を用意する
万が一刺されたり咬まれたとしても、適切な対処さえできれば大事にはなりません。
特にブヨなどに咬まれた際は、ポイズンリムーバーという毒を取り出すことが出来る装置で処置をしておくと腫れ等の症状を和らげることが出来ます。
また、虫刺されの薬も市販のもので十分ですので常備しておいた方が良いでしょう。
そこまで脅威じゃないけど気になるアリ
アリは人に対してそこまで害はありませんが、テントの中に入ってくると気持ちいいものではありません。
虫よけスプレーや蚊取り線香ではそこまで対策が出来ませんので、アリ専用のスプレーを用意しておくと対応が出来ます。
同様にムカデやクモなど、見た目的にもご勘弁願いたい虫もなるべくテントに入れたくありませんので、それぞれに適した虫よけグッズを用意しておくと安心してキャンプを楽しむことが出来るでしょう。
ただし、やりすぎは禁物です。
アウトドアはそういった不自由も楽しむことですので、気にしすぎないという胆力も鍛えていかなければなりません。
まとめ
春キャンプは夏キャンプと同様、それなりの虫対策をしておかないと最悪の場合キャンプ中止という事も考えられます。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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