登山中で、小腹が空いた時にサッと食べるのに便利なのが「行動食」です。
即効エネルギーになる行動食は、状況によっては非常食にもなります。
とはいえ、登山に慣れていなければ、どんな状況でどんな行動食を選べばいいのか、となかなか悩ましいもの。
そこで今回は、登山のときに重要な行動食を選び方からおすすめのものまでご紹介します。
Contents
登山で欠かせない「行動食」とは?
行動食とはズバリ、手軽に短時間で摂取できる食事のことです。
なので、当然メインの食事とは別物です。
登山は、予想以上に凄まじい勢いでエネルギーを消費します。
その消費量は、たとえば体重65kgの男性が6時間登山をすると、基礎代謝を含めて消費カロリーは1日5000kcalを超えるほど。
もしもエネルギーを十分に補給できなければ、登山の途中で倒れてしまうかもしれません。
快適に登山を楽しむうえで、行動食はかなり重要なのです。
ただし、多くの量を持って行くほど荷物が増えてしまうので、登山のルートや計画に合わせて必要なカロリー分を計算して持参しましょう。
登山で食べる行動食を選ぶ3つのポイント
「登山用の行動食」というと、「専門的なしっかりしたものを買わなければ!」と考えるかもしれませんが、実際にはスーパーやコンビニに売っているものでOKです。
ただ、選ぶときには3つのポイントをおさえておきましょう。
高カロリーのもの
手軽で持ち運びやすいもの
長期保存が効くもの
高カロリーのもの
登山は多くのエネルギーを消費するため、選ぶ行動食は高カロリーのタイプがおすすめです。
ダイエットするためと登山をしている人は低カロリーのものを選んでしまいがちですが、それではいくら食べてもなかなかエネルギーに変わりません。
一気にエネルギーを回復するためには、できるだけカロリーの高いものを摂取するのがコツです。
なかでも糖質は、消化吸収されやすく、エネルギーに変わるのが早いので行動食にぴったりです。
また、登山で大量の汗をかいた場合、体内の塩分が不足して脱水をひき起こしてしまうことも。
手軽で持ち運びやすいもの
少しでも体への負担を減らすために、登山の荷物は「手軽さ」がベースです。これは行動食も例外ではありません。
思いついたらその場で口に入れられる、荷物にならないサイズのものを選びましょう。
具体的には、ポケットやザックのすぐ取り出せる場所に入る程度のサイズがおすすめです。
また、行動食を食べて出たゴミをポイ捨てするわけにはいかないので、なるべくゴミがあまり出ないものを選ぶことも大切です。
長期保存が効くもの
長く保存ができるという点も、選ぶポイントのひとつです。
とくに夏場は傷みにくいものをチョイスしましょう。
もし腐っているのに気が付かず食べてしまえば、登山どころではなくなってしまいます。
たとえば、みかんなどの生鮮食品はビタミンも水分も補給できますが、日持ちしません。
日帰り登山なら良いですが、泊まりがけの登山や緊急時の備えも兼ねるなら、長期保存が可能なものがおすすめです。
コンビニで買える!登山でおすすめの行動食6選
「いざ、登山だ!」と張り切ると、あれもこれもとつい買いたくなってしまいますよね。
ですが、食べ慣れていない高級なものを行動食用にと大量に購入しても、結局食べずに荷物にしかならなかったというケースも多いもの。
身近な食材で行動食として使えるものもたくさんあります。
ここからは、コンビニやスーパーなどで買える、おすすめの行動食についてご紹介します。
ラムネ
ラムネの主な原料は「ブドウ糖」。
つまり、糖分のかたまりです。
糖分は炭水化物と違って、吸収されてからエネルギーとして活用されるまでが早く、登山中のエネルギー足をすぐに防いでくれます。
ポケットに入れておけば、歩きながらも簡単に食べられるのも大きなメリットです。
スーパーやコンビニでも購入でき、しかも低価格。
持ち運びも便利です◎。
羊羹
羊羹は、まさに手軽に高カロリーを取れる食品です。
糖質だけでなく、原料の小豆にはビタミンB群も含まれているので、スムーズにエネルギーを摂取することができます。
歩きながらかんたんに食べられる点も、行動食にぴったり。
最近では、片手で押し出すだけの「スポーツようかん」が販売されるほど、注目が集まっています。
長期保存もできるので、防災用としてもばっちりです。
ナッツ類
傷みにくく、歩きながらでも口に入れやすいナッツ類は、登山者にとても人気です。
たとえ余っても、家でのおつまみとして楽しめますからね。
最近では、食塩不使用のミックスナッツもあり、登山中も塩分をあまり取りたくないという人は、そちらがおすすめです。
一方、夏など汗をかきやすい環境での登山では塩分が不足しやすいため、塩分の効いたミックスナッツを選ぶと良いでしょう。
ベビーチーズ
脂質やたんぱく質が豊富で食べごたえもあるので、腹持ちの良い行動食を探している人にチーズはとくにおすすめです。
とくにベビーチーズなら食べやすく、 食べ終わった後のゴミも小さく潰せるので邪魔になりません。
登山に持参する食べ物はどうしても甘いものを選びがちなので、甘いものの合間に味の変化としても楽しめます。
柿の種(ピーナッツ入り)
甘いものが苦手な人にオススメなのが柿の種(ピーナッツ入り)です。
糖質を多く含む柿の種と、脂質を含むピーナッツのダブルパワーを摂取できるのが嬉しいポイント。
カロリーも柿の種1袋はおにぎりの約3倍あり、まさに行動食に適したお菓子といえます。
もちろん、柿の種とピーナッツはまんべんなく食べましょう。
ジップロックに入れてポケットに収納したり、ボトルに入れてザックにぶら下げたり、持ち運びも簡単です。
カントリーマアム
カントリーマアムは1枚約50kcal(バニラ)で、3~4枚食べればおにぎり1個分のカロリーが摂取できます。
中に入っているチョコチップは気温が高くても溶けにくく、個包装でマット口に入れられるので食べるのに困りません。
また、カロリーを摂取できるだけでなく、その素朴な美味しさもカントリーマアムの特徴です。
口に広がる優しい甘さに、つかの間のリラックスタイムを感じることができるでしょう。
行動食を食べるタイミング
行動食を食べる基本的なタイミングは、「バテる前」です。
登山中に起こりやすいバテ方に、「シャリバテ」という状態があります。
これは、「炭水化物不足から血糖値が下がって体に力が入らなくなる」という状態を指す言葉です。
登山中はシャリバテにとくに注意が必要で、自分が思っている以上に急に来ます。
一旦バテると回復するまで動けなくなります。最悪の場合、高山病や疲労による遭難をひき起こしてしまうことも。
そんな事態を避けるために、「少しお腹がすいてきた」と思う前に少しずつでも食べておきましょう。
まとめ
登山を楽しむには、元気に登ることが大前提です。
登山中は積極的に行動食を食べて、しっかりとエネルギーを補給しながら進みましょう。
登山用の行動食だからといって、特別なものを用意する必要はありません。
普段はおやつとして食べているものでも、登山になれば頼れる食事に変わるものもたくさんあります。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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