おはようございます、
雨漏り修理関係の記事も今回で3本目となりました。
一応次の記事くらいで完了できると思います。
前回までの記事はについて以下を参照ください。
本日は旧車の特徴ともいっていい三角窓(ベンチレーションウィンドウ)の修理を行っていきます。
Contents
三角窓(ベンチレーションウィンドウ)ってなに?
筆者もこのインパラを買う間に日本のあるお店に行って確認したときに三角窓を初めて見ました。
元々この年式の車にはエアコンが標準で搭載されていないので、エアコンがない車両のために外気を効率よく車内に取り込むための窓みたいですね。
こんな便利な窓なら現代の車にも欲しい!なんて考えますがエアコンがあれば別に無用の長物となってしまうわけです。
いっても50年前は今ほど気温高くなかったでしょうからこれでも十分だったのかもしれませんねー。
ましてクランクハンドル仕様だから比較的簡単に搭載できるものですが、もしスイッチ式ならそれこそ無駄でしかなさそうです。
ここについているパッキンを交換する必要がありますが、
パッキンと窓が交差する部分は必ずねじれる仕様なので遅かれ早かれ絶対切れる仕様に思えます。
とりあえず筆者のインパラは根元の部分に亀裂が入ってましたのでそこから雨水が染み出しておりました。
三角窓(ベンチレーションウィンドウ)の取り外し方
早速これを取り外していきたいと思います。
まず取り外すには前提として内張を外しておく必要があります。
この赤丸で囲ってある部分のボルトやらナットやらを取り外すと全体的に外せるようになります。
ここはナットを外した軸側のネジが可動式になっていて三角窓自体の張力?(内外に押し付ける力)をコントロールしているので調整が必要でない限りはオリジナルの位置を覚えておかないと後々面倒になります。
かといってネジ位置を動かさないと、
こんな感じに三角窓をずぼっと上に引っ張って抜くときに軸が干渉してうまく抜けないのでいずれにせよ外す必要あり。
三角窓(ベンチレーションウィンドウ)の分解と各パッキンの交換
外すとこんな感じに分離しますので段ボールなど引いて作業しましょう。
根元にあるこちらの2本のビスをはずすと、三角窓のフレームがパカっと開きます。
ここのフレームを開くと窓をフレームから外すことができます。
窓をフレームから外すときはここの向きが合ってないと下の棒が通りませんので注意です。
そして新しいパッキンを用意して、古いパッキンはマイナスドライバーでこじりながら外します。
千切れてるやつの画像になんだか金具がついてますが、これはたぶんいらないです。
新品のほうにはありませんが微妙に新しいパッキンは形状が異なりうまくフィットするようになっているみたいです。
ドアチャンネルの重要性(ウィンドウレールパッキン)
筆者のインパラの場合チャンネルが既に朽ちて千切れていましたのですぐにアクセスできましたが普通は上側のビスを外す必要があります。
チャンネルの内側にめり込んでるビスを外すと三角窓が完全にセパレートすることになりますので注意。
今回新しいチャンネルも手配しているので一緒に交換します。
チャンネルはサイドウィンドウのガラスとこのモールの部分の隙間を埋める重要な役割があります。
これがないと隙間ができたり、ガラスが脱落したり、雨水が回り込んできて漏れの原因になるのでドアパッキンと一緒に交換が必要です。
こちらは筆者が購入したセットには含まれてなかったので後日別で手配しました。
チャンネルの内側には金属製の爪がいくつも止まっているのでラジオペンチなどで起こしていきましょう。
(正確にはチャンネルの後ろの三角窓側のパッキンを止めている爪のことです)
そうすると最後の三角窓のパーツが取り外せます。
三角窓(ベンチレーションウィンドウ)への新しいパッキンの取り付け(交換)と組み上げ方法
全てのバラシが完了したら後は逆の手順でそれぞれの新しいパッキンを取り付けながら組み上げていけばOKです。
ただ新しいパッキンはゴムがしっかりと効いて取り付けにくいので事前にシリコンスプレーを双方にしっかりと吹き付けておくことをおすすめします。
窓と擦れあう部分にも念のため吹いておきましょう。
最後にメインのパッキンを窓に取り付けていくのですが、下側はスライドで挿入します。
筆者も右側の三角窓の修理でこのパッキンの取り付けからの窓の差し込みまでの工程がどうにもうまくいかず手を痛めながら1時間以上かかってしまいました。
試行錯誤のうえで仕組みが理解出来たら10分もかからず反対側は攻略できました。
そして最後の難関はフレームのボルト止めになると思います。
新しいパッキンは異常なくらいに固いので何か間違ったんじゃないかと勘繰るくらいに手こずることになります。
とにかくボルトの穴の位置が微妙にずれるためにボルトが入っていきません。
熟考した結果、
こんな感じで一方の穴をドライバーで無理やり合わせて、その間にもう片方を電動ドライバーで仮止めし、ドライバーを抜いて手締めでごり押すという結論にいたりました。
そして完成。
完成品をドアへインストール
この組品をドアにインストールすれば完成なのですが、
筆者のインパラは元々隙間だらけでどう考えてもドアや窓の建付けを調整しないことには雨漏りが収まりそうもありません。
インストールしつつドアの建付けを直していく必要があるのですが長くなるので次回最後の記事にまとめたいと思います。
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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