おはようございます、
前回ワイパーアームの取り付けとウィンドウォッシャーのまわりの修理を行いました。
少しずつ整備も進んできておりこのテンポでいけば、もしかすると今年の9月末か、10月中には車検を通せるんじゃないかという淡い期待が持てます。
さてそんなインパラですが実は購入当初よりとてつもない病を抱えておりました。
それは雨漏りです。
旧車にとって多少の雨漏りは当たり前のことなのかもしれませんが筆者のインパラの場合はその量が尋常ではなく、
雨上がりには運転席と助手席の足元に水たまりができてしまうほどです。
それに基本的に鉄でできている車体にとって雨漏りは錆びの原因にもなってしまうので取り返しがつかなくなる前に対処が必要です。
ということで本日から数回に分けてインパラの雨漏り修理に関する記事を書いていきます。
Contents
インパラの雨漏りは主にどこから発生している?
とりあえずどこから漏れているのか確認しないことには改善のしようがないのでまずはシャワーで水を掛けながら症状を探っていきます。
もちろんちゃんとタオルなど敷いておきましょう。
確認していく中で一番ひどかったのは天井からの雨漏り(コラムシフトがある辺りの上)と左右双方のドアモールを外したところらへんでした。
それ以外にもドアパネルの後ろあたりから滲むようにでてきたりととにかくひどい状態です。
私自身以前に初めての車でカプチーノという軽スポーツに乗ってた時代があり、
その時にも雨漏りを経験してますがその時の比ではないですねこれは。
カバーをかけて保管しておく
とりあえず直るまでの間は、
こんな感じでトップ全体を覆えるカバーを間に合わせ程度に掛けておくしか方法がありません。
というか車体が大きすぎてこのサイズに合うカバーは日本では売ってないですね。
またドアの建付けも非常に悪く窓に隙間があったりしたのでこの辺も調整が必要だと思います。
交換用ウェザーストリップ(ドアパッキン)の手配のいろは
多少時系列が前後しますがまずはウェザーストリップの交換を行っていきます。
ウェザーストリップというのは現代の車にも必ずあるものですが、
ドアを開けたときに見えるゴムやシリコン製のパッキンのことを指します。
古い車の場合、パッキンが破れていたり痛んだりしているので状態をみながら交換をする必要があります。
確認した結果完全に破れていたりしなくともひび割れがあったりするだけでそこから滲むように漏れることがありますので注意です。
交換が必要な場合は全ての箇所が痛んでいるものと仮定してウェザーストリップキットというものをフルセットで注文したほうが良いです。
ただし結構高額です、1967インパラ4ドアセダン用の場合大体8万円~10万円くらいになります。
ドアまわりの雨漏り修理で主に必要なパーツとして以下になると思います。
- 各ドア用のパッキンx4
- ドアトップパッキンx2
- 三角窓(ベンチレーションウィンドウ)用パッキンx2
- 三角窓のフレーム用パッキンx2
- 窓用のフレームパッキンx2
- 窓用のチャンネルx2(セットによっては付属してない)
これ以外にオプションで以下のものが含まれることがあります。
- ボンネットフード用のパッキン
- トランク用のパッキン
- 各所のバンパーラバー
- 各ドアのウィンドウモールパッキン
実際のところいろんなメーカーから汎用品が出ていますので一通りコンテンツをチェックして選びましょう。
で、届いたパーツがこちら。
色々まとめ買いしたので今回の作業で使用しないパーツも複数含まれていますがぐるぐる巻きになっているものがパッキンのそれです。
こうやってみると何が何のパーツかさっぱりわかりません。
説明書もないし。
こうなったら現物を当てて合わせていくしかないです。
シボレーインパラのウェザーストリップ(ドアパッキン)交換作業
いよいよ実際作業を行っていきます、
比較的簡単そうな交換作業はドアトップパッキンとスライドで差し込むだけの窓用パッキンですかね。
手始めにこれを交換します。
ドアトップパッキンの交換
まずドアトップ。
角の位置合わせのみ要注意ですがあとは入るようにしか入らないので元のパッキンと同じようにはめ込んでいきます。
この黒い部分が最終的にぶらぶらします。
ねじ止めできるビスも付属しているので本来ならねじ止めできるのかしれませんが穴の位置が何故か合いませんでしたので思い切って接着剤で張り付けてしまいます。
使用するのはセメダインスーパーXゴールドです。
速乾性があるので非常に便利です。
パッキンの押し込みには内張用のスクレーパーを使用します。
ドアの開け閉めで新しいパッキンが干渉してしまうことがあるので位置を確かめながらはめ込むように注意します。
最終的に問題なく開け閉めができればOKです。
それとウェザーストリップ作業を行っている中で分かったことですが、
作業は必ず1か所ずつ行いましょう。
そうすると微細な位置ズレがわかるようになります。
それにウェザーストリップの仕様がオリジナルと異なりますのでその辺の違いも見極める必要があります。
スライドパッキンの交換
次にスライドパッキンを交換します。
このボロボロなやつですね。
下側にネジが1本あるので外すと下の方にスライドして簡単に抜くことができます。
これだけなんか説明書が入ってました。
スライドして新しいゴムをはめ込むのですが新しいパッキンにはオリジナルにあった金属棒がなく固めのゴムになっているだけなので力を入れると曲がってしまいうまく入りません。
なので説明書にあるように事前にオイルを塗っておく必要がありますが、ここはシリコンスプレーで代用可能です。
ゴムだけでは受け側のほうにも念のためスプレーしておきます。
後は溝を合わせてスライドで差し込みます。
このようなゴムカップが根元につきますので必要に応じて取り付けます。右が古いやつ。
ただ親切に穴などは開いてませんので自分で位置を合わせて空ける必要があります。
この画像の右下に見えているのが今回交換したスライドパッキンになります。
この車には窓の間にピラーがないのでこのようなゴムを使用して止水しているわけですね。
にしてもオリジナルの状態であれば駄々漏れなのも仕方ないですね。
次にドア側のウェザーストリップ交換に進もうと思いますが長くなるので次回に分割します。
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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