いやーまさかね、まさかこんなに早く全損するなんて思わなんだ。
たった今しがた楽しそうな初インパラキャンプの模様を記事で紹介したばかりですが、
とりあえず事の経緯は以下のような感じです。
11月6日にナンバー取得
12月9~10日に初インパラキャンプ
12月11日の朝6時30分に駐車場に止めてあったインパラに突っ込まれる
12月14日死にそうな想いのなか、幻の動画を仕上げる
12月15日youtubeに発動が投稿
12月19日(本日)記事の更新←いまここ
Contents
約1年かけて個人輸入した車がたった1か月足らずに逝く
このインパラキャンプの企画自体を思い立ったのが今から1年ちょっと前の話。
それからせっせと夢の実現のために多大な時間とコストをかけてようやく形になったのが今から1か月前。
初インパラキャンプということで、
今月9~10日にかけてソロキャンを敢行し、
これから始まるインパラキャンプライフに胸を膨らませていたところに大事件が発生したのでした。
事の発端は2018年12月11日午前6時43分14秒。
その日は明け方に隕石が落下してくる夢にうなされている最中に振動と爆音に飛び起きたことから始まった。
となりで一緒に寝ていた妻が「なに?今の音!?」と言っているのを寝ぼけ眼の状態だった筆者は、
「突風かなんかだと思うけど」なんて呑気な返事をしたのもつかの間。
「というかすごい振動だったよね?」と妻がいうものだからとりあえず2階から首だけをだして外の様子をうかがってみたのでした。
するとそこには目を疑いたくなるような光景が飛び込んできたのである。
俺のインパラが道路に飛び出している!?
「嘘だろ、インパラだよー!!!、なんかぶつかってる!!!」
と一声叫んでから早速現場に着の身着のまま飛び出した。
外に飛び出してみるとそこには既に近所の人が何人かいて、ざわついている。
「どうしたの!?これ?」
が筆者の第一声だった。今考えるとなぜか他人事のように思えてしまう不思議。
「なんかあっちの方からきてぶつかったみたいだよ、運転手の人、血流しているみたい」
パッと見た感じ立って電話をかけている様子だったので一旦事故現場のほうを優先して、
自前のカラーコーンを道路に設置して2次災害の防止に努める。
事故を起こした運転手の容体や車の状態など
妻も後から下りてきたので運転手に声をかけてみたところ。
申し訳ありませんと謝っている様子。
歯が折れているのか、口や顔面からの出血が目についた。
ふと車のほうに視線を戻すとそこには衝撃的な光景が広がっている。
ぐちゃぐちゃに潰れた右側フロントフェンダーと原型がなくなっているフロントバンパー。
その影響からかもげたボンネット。
そして車体が住居の方に接触したためにリアのクオーターパネルにまでダメージが及んでいた。
住居の壁にも穴が空いてしまっていて、基礎の鉄骨にも歪みが発生しているようだ。
そして遠くの方から救急車のサイレンの音がしてくるなか、
筆者には少しずつ現実感が湧いてきた。
続々と増えてくる近所の人も声をかけてくる。
「災難だったねー、この間直ったばっかりだったのにねー」
「これ1か月くらいしかまだ走ってないんじゃないのー?」
「すごい音だったね、なにか困ったことがあったら言ってね」
みんな良い人ばかり。
警察官も5~6人到着し現場検証が始まった。
運転手は女性だったが、どうやらその旦那さんも駆け付けたようだ。
自動車事故が起こると最初に警察官の現場検証が始まる
まず運転手に大事があるといけないので救急車で先に搬送されていきました。
現場には我々夫婦と加害者旦那、そして警察官が残された。
警察官が問いかけてくる。
「この車の持ち主の方ですか?」
「はいそうですが」と答える筆者。
「事故のとき車に乗ってましたか」
「いいえ、乗ってません。駐車してある車に突っ込んだようです」
わかりました、と言いながら警察が話を続ける。
「そうなると物損事故となりますので当事者間でお話し合いをしてもらって解決してもらうことになります、後ほど連絡先を交換する機会を設けますのでとりあえず持ち主さんの車検証と免許証を見せてください」
その後、いろいろと問答があり、加害者旦那さんを呼んでの連絡先交換となりました。
相手からは免許証と車検証の写真を撮らせてもらい、こちらは名刺を一枚渡しておきました。
幸い任意保険には加入しているようですが、後から聞く限り物損事故において保証の割合は最悪になるケースが多いとのこと。
その後、加害車両は自走ができないということでレッカーで運ばれて行きました。
こちらもいつもお世話になっているPA-Rさんを召喚して車の引き上げを要請した。
整備工場に持ち込まれた我がインパラの今後の運命やいかに
後ほど整備工場で合流して話を聞いていくと、
10対0の被害事故の場合でも大半はまともに保険が下りるケースはないというのがPA-Rの長沢整備士。
そして後日保険会社立会いのもと詳しく検証を行っていくと、
車体のフレームまで曲がってしまっており全損の判定を受ける。
後部のクオーターパネルに関しては車体の天井と繋がっているため、
パーツがあった場合でも車体を切断して溶接するなどの工程を踏まなければならなく全体の修理費用は相当なものになる模様。
そもそも直して乗るにしても完璧に直るかどうかの補償はできないということと、
場合によっては新しく車両を輸入して使えるパーツを載せ替えるほうが安く済むケースも多いとのことだったが、
生憎筆者のインパラはドラマ、スーパーナチュラルに登場する1967年式インパラ4ドアハードトップセダンというモデルでありその希少性はその辺のインパラとは比べ物にならない。
つまり球数は非常に少なく、到底筆者が購入したときと同じ金額で見つかることはありえない。
10対0の全損の被害事故、保険会社との示談交渉はどうなる?
通常の全損事故の場合だと50年経過車両だったとしてもその希少性は補償の判断材料とされず、
レッドブックと言われるオートガイド社が発行している媒体を元におよそ新車価格の10%の金額しかでないと聞く。
ただ67インパラの場合レッドブックに記載がないということで購入したときの価格やそのほかの諸費用から補償金額を算出することになるとの説明を受け、
筆者からはひとまず車体価格、輸入費用、登録費用、整備費用、パーツ代などの資料、そして類似品を輸入した場合に掛かる費用なども参考資料として提出を行いました。
資料の提出は12月18日。
昨日の今日なので先方からの掲示額などについてはまだわからないが、
おそらくどう考えても被害をゼロに留めるのは難しそうだ。
それに仮に満額を取り返すことができたとしてもこの車に捧げた時間は帰ってこないのである。
インパラによって命が救われている件
加害者は後日、菓子折りを持って謝罪にやってきました。
とりあえず大事には至っていないということでこちらとしても安堵したが、
示談交渉前ということもありあまり突っ込んだ話はしていない。
いずれにしてももしあそこに筆者のインパラがなかったらおそらく彼女の命はなかったかもしれない。
事故の動画を投稿しましたのでよろしければこちらをご覧ください。
見てわかるように筆者のインパラがクッションとなりコンクリートの塀や電柱への衝突は寸でのところで回避されている。
まして早朝の居眠り運転のようだったのでおそらくノンブレーキで突っ込んでいるはず。
あまり加害者の情報を晒すことはできないが、
どうやら子供がいるようなので万が一の事態に発展しなくて本当に良かったと思う。
インパラキャンプの今後
とりあえずインパラを直すにしても新しく輸入するにしても、
次乗れるようになるまでに少なくとも3か月から半年、長ければ1年以上かかる場合あるので今後の方針を固めておかなければなりません。
まだ現時点で示談が成立していないため、事故車両の今後の取り扱いも決まっていません。
ひとまずインパラキャンプのブログのほうではまだ記事にしていない整備記録などもあるのでこちらは今後も引き続き更新していきます。
今回新しく始めたYoutubeのほうでもインパラはしばらくお預けとなりますが、インパラなしでのキャンプ動画や道具紹介などを行っていきたいと思います。
今回非常にショッキングな事件ではありましたが、
これに懲りずに前を向いて邁進いたしますので皆様の暖かいご声援をお願いいたします。
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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