待ちに待ったキャンプシーズンがやってきて、わくわくしている方も多いでしょう。
しかし、その一方でキャンパーの皆さんを悩ませるのは、“虫”ではないでしょうか。
キャンプ場にいる虫は、刺されると非常に痛かったりかゆかったりと、厄介なものが多く、辛い思いをしたことがある人もたくさんいるかと思います。
この記事では、キャンプ場でよく出会う虫、また、刺されないための対策について、詳しくご紹介します。
今度のキャンプでは、虫に悩まされず、快適に過ごしましょう。
Contents
キャンプ場にはどんな種類の虫がいるの?
キャンプ場に行くと、都会では見かけないような虫もたくさん出てきます。
「なに、この虫!」と、怖がる女性やお子さんもいるでしょう。
虫除け対策についてお話する前に、まずは虫のことを知ることが大切です。
ブヨ
あらゆるキャンプ場で、必ずと言っていいほど遭遇するのが、このブヨです。
ブヨには、“ブト”、“ブユ”など、複数の呼び名がありますが、どれも同じ虫を指しています。
ブヨは、人の皮膚を“刺す”のではなく、“切り裂く”ようにして血を吸います。
その瞬間、鋭い痛みが走るので、ブヨに噛まれたことにすぐ気が付くでしょう。
噛まれた後は、強いかゆみが襲ってきます。
ブヨは、日が落ちて暗くなった頃から、活発に動き出します。

1匹だけ飛んでくるというより、徒党を組んで押し寄せてくるので、狙われると非常に厄介な虫です。
事前に、充分に対策しておきたい虫だと言えるでしょう。
アブ
アブは、7月から9月ごろに発生し、多くは森の中や、きれいな水が流れている川などでよく見かけます。
アブも、人間の皮膚を切り裂いて吸血するタイプの虫です。
そのため、ブヨと同じく、噛まれたらすぐに気が付くほど、痛みが走ります。
アブは、ブヨのように集団で攻めてくることはなく、基本的に単独行動を取ります。

蚊
蚊は、皆さんおなじみの、刺されると痒い、あの虫です。
街中でもよくいる虫なので、当然キャンプ場でも、非常に遭遇しやすい虫でしょう。
ただ、蚊はポピュラーなだけに、とても対策しやすい虫なので、恐るるに足りません。
例え刺されても痒いだけなので、皮膚を切り裂いてくるアブやブヨに比べれば、まだましでしょう。
ただ、蚊アレルギーを持つ体質の方は、また話が別です。
刺されないよう、充分な対策をとる必要がありますね。
スズメバチ
通常、蜂は、いたずらをしたり邪魔をしたりしなければ、人を襲ってこないと言われています。
しかし、スズメバチは違います。
非常に攻撃性が強く、例えこちらが何もアクションを起こさなくても、向こうから襲ってくることが多いのです。
スズメバチに刺されると、最悪の場合、死んでしまいます。
キャンプ場でスズメバチを見かけたら、絶対に刺されないよう、細心の注意をはらわなくてはいけません。
スズメバチは、9月から10月頃、初秋から秋のあいだに多く発生します。
その頃にキャンプに行く場合は、充分に対策してから出かけるようにしましょう。
ヒル
ヒルは、湿度の高い山の中にいる虫です。
木の上などから突然落ちてきて、人間の血を吸います。
見た目もグロテスクなので、苦手な方が多いのではないでしょうか。
最近、ヒルが大発生しているキャンプ場もあるようなので、利用するキャンプ場はどうなのか、事前に問い合わせておくのもいいかもしれませんね。
ご紹介した虫は、キャンプ場でよく見かける、メジャーな虫たちです。
しかし、キャンプ場には、他にもたくさんの虫が生息しています。
なかには、見たこともない虫がいるかもしれません。
普段街中では見かけない虫ならば、ついつい触りたくなるお子さんもいるかもしれません。
しかし、安全かどうか分からない虫の場合、触れずにそっとしておくのが無難でしょう。

キャンプ場での虫除け対策にはどんなものがある?
キャンプ場には気を付けなければならない虫がたくさんいますが、絶対噛まれたり、刺されたりしたくないですよね。
いったい、どんな対策を取ればいいのでしょうか。
服装
まずは、キャンプ場での服装ですが、肌の露出は極力避けるようにしましょう。
顔はなかなか難しいですが、首から足首までは、完全に隠してしまうのが一番です。
長袖のシャツやパーカーを羽織ったり、ボトムスはできれば10分丈パンツ、もしくは短パン+レギンスというスタイルが鉄板です。
靴下も必ずはくようにしましょう。
サンダルだと、露出している部分を刺される(噛まれる)恐れがあります。
首元にも、バンダナやタオルなどを巻いておくと安心です。
夏に長袖はつらい……という方は、UVカット仕様の薄手のパーカーがあります。
真夏でも、暑く感じることは少ないでしょう。
長袖を着用することは、日焼け対策にもつながります。
キャンプ場では、虫対策においても、熱中症対策においても、長袖着用は必須と言えるでしょう。
市販の虫除けスプレー
キャンプには、虫除けスプレーが必須です。
ハチやアブにも効果を発揮する、強力な効果を持つスプレーを選んで、用意しておきましょう。
電撃ラケット
電撃ラケットは、非常に便利な虫除けグッズです。
ラケットの形をしていて、電池式で、スイッチを入れるとガットの部分に電気が走る仕組みになっています。
虫を見つけたら、電撃ラケットのスイッチを押さえながら振りかざすと、一撃で退治することができます。
薄くかさばらないので、1つ持っておいても損はないですよ。
蚊取り線香
蚊取り線香は、複数用意したほうが良いでしょう。
蚊取り線香の煙は、多ければ多いほど、虫が嫌がって近づかなくなります。
3箇所か4箇所、テントの中や外回りに設置するようにします。
就寝するときは、ギリギリまでテント内で蚊取り線香を焚き、寝る直前に外に出すようにしてください。
そうすれば、煙たくて眠れない、ということはなくなります。
スクリーンタープ
スクリーンタープは、テントのような形をしていますが、4面すべてが網戸のようになっています。
タープの中にいれば、虫は入ってこれない仕組みです。

虫除けスプレーって自分で作れるの?
虫除けスプレーは、ドラッグストアなどで販売されている市販のものを使うのが一般的ですが、ディートという農薬成分が入っているものが大半なため、そこが気になっている方も多いでしょう。
そこで、アロマを利用して、自作する方法をご紹介します。
【用意するもの】
- 精製水
- 無水エタノール
- ハッカ油(ブヨ・アブなどが嫌うアロマオイル)
- シトロネラ(蚊が嫌うアロマオイル)
- 遮光できるスプレーボトル(150~200mlくらいのサイズのもの)
【作り方】
- スプレーボトルのなかに、無水エタノールを10ml入れる。
- ハッカ油を30滴、シトロネラを10滴ほど入れ、軽く混ぜ合わせる。
(好みでそれぞれ加減してください) - そのあと、精製水を140ml入れる。
- よく混ぜ合わせて、できあがり。
実際に筆者は、このスプレーをキャンプ時に毎回作成して使用していますが、これまで家族全員、虫に刺されたり噛まれたりしたことはありません。
小さなお子様にも安心して使用することができますよ。
(赤ちゃんは月齢6か月から使用可能です。)
まとめ
以上、キャンプ時おける虫対策についてご紹介させていただきました。
上記の虫対策をしても刺されたり噛まれたりしてしまった場合に備えて、虫さされの薬も併せて準備しておきましょう。
アブやブヨ、ハチ、ムカデなどに刺されたり噛まれたりしたときの為に、強めの効果がある薬をおすすめします。
ドラッグストアで、薬剤師さんに相談してみてください。
自然の中ですごすキャンプには、虫がつきものです。

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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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