キャンプ場でしやすい怪我と応急処置(ファーストエイド)について

キャンプ場では、普段使わない機材や道具を使う機会が多くなり、思わぬところでケガをすることがあります。
普段触れ合う機会が少ない大自然の中では、大怪我につながることも。
そこで、普段からよくするケガの種類とその応急処置の仕方を再確認しましょう。

キャンプ場ではどんな場面でどんな怪我をしやすい?ケガの応急処置の仕方


ここでは、キャンプ中に特に起きやすい、やけどや切り傷、打撲などのケガとその応急処置についてご紹介します。

バーベキューコンロ使用時や焚き火で気をつけたい『やけど』

バーベキューや花火、キャンプファイヤーなど、キャンプ中は何かと火を使うことが多いです。
食材を焼く時など、バーベキューコンロや焚き火台に近づきすぎて、うっかり何かの拍子に触れてしまうことがあります。
軽度のやけどですと、基本的に患部を冷やすことで、熱によって受けたダメージを最小限に抑えることができます。

やけどした場合の応急処置の仕方

やけどを覆った場合の対応は以下のとおりです。

やまひつじ
まずは患部を冷やそう!
  • 軽度の場合:清潔な水道水や冷水で濡らしたタオルやガーゼを患部にあてがう。
    (痛みが軽くなるまで15分〜30分が目安)
  • 水ふくれができている場合:水ふくれはできるだけ潰さないようにする。
    水圧やタオルなどで患部を圧迫させないように気をつける。
  • 衣服の上からやけどを負った場合:無理に衣服を脱がさず、服の上から水をかけて冷やす。
    氷嚢(アイスノン)や、蓄冷剤を使って患部を冷やす場合は、清潔なハンカチやタオルなどに包んでから患部に当てる。
社長
冷却後は軟膏を塗り、包帯やガーゼなどで患部に空気が当たらないようにしましょう。
【注意点】
その他、薬品や化学繊維によるやけどの場合は、身体にかかった薬品をすばやく洗い流し手から、患部を冷却するか、傷が大きい場合は、すぐに病院で手当てを受けましょう。

調理中やバトニング中に気をつけたい『切り傷』

アウトドアナイフや食材カット用の包丁などで、うっかり指を切ってしまうこともあるでしょう。
その他、焚き火用の薪を拾う際や、バトニング(薪割り)中にトゲやささくれが刺さったり、使い始めの調理器具のバリなど、キャンプ中には素手で触るとケガをしやすいものがたくさんあります。

切り傷を負った場合の応急処置の仕方

切り傷は、傷の大きさや深さにもよりますが、基本的に以下のような処置方法をとります。

  1. 傷口を水道水など清潔な水でよく洗い流し、傷口に入った異物をできるだけきれいに取り除く。
  2. 清潔なガーゼ、ハンカチ、シーツなどがあれば傷口にあて、手のひらで強く押さえて圧迫しながら止血する。

【注意点】

  • 出血がひどい場合には、傷口より心臓に近い動脈を強く圧迫し、止血に努める。
    (例えば、指先だったら指の付け根、ふくらはぎだったら股関節付近など足の付け根を圧迫する)
  • 循環障害を起こすことがあるので、患部を輪ゴムなど細いひもなどできつく縛るのは避けましょう。
  • 出血が止まったら、ワセリンを塗ったラップ(サランラップなど)で傷口をカバーする。
    こうすることで、痛みを和らげたり、傷口を保護することができる。
社長
脱脂綿やティッシュペーパーは剥がす時に傷口に繊維がひっつくことがあるので極力使わないようにしましょう。

足場の悪いキャンプ地や夜に気をつけたい『打撲』

キャンプなどアウトドア活動中には、足場の悪い場所も多く、岩場や持ち込み機材などで腕や膝などが強くあたってケガをしてしまう場合があります。
その他、上からの落下物や飛んできたボールや石などが頭や身体に当たってしまうこともあります。
こうした打撲は、自分が注意していても、他の人の人の荷物などが当たってしまうこともありますので、注意が必要です。

やまひつじ
夜は足元が見ずらいため気づかないうちにガイドロープやペグに足を引っかけて転倒してしまうことも。
【注意点】
打撲は、自分では軽度だと思っていても当たりところが悪かったり、意外に強く打ちつけてたりして、時間が経つごとに重症化する可能性があることです。

特に頭や胸部、腹部にかけては自己判断で済ませるのではなく、すぐに病院に行くことをおすすめします。

打撲の応急処置の仕方

手足などを打撲した場合は、しばらく氷をあてたり、冷水に浸けるなどして患部を冷やしましょう。
時間が経つごとに痛みや腫れが出てくるようであれば、すぐに病院に行き診察を受けましょう。

【頭部の打撲の場合】
頭部を打撲した場合は、意識がはっきりしていなかったり、吐き気を催したりする場合は、すぐに病院へ行き、検査を受けましょう。

【胸部や腹部を打撲した場合】
打撲時のダメージの大きさによっては、内臓が傷つく場合や、肋骨など骨に異常のある場合があります。
痛みがひどい場合は、我慢せずに病院へ行って、こちらも検査を受けるなどしてください。

疲労時のつまづきで起こりがちな『捻挫』

キャンプ中に多い捻挫としては、普段歩きなれない山道を歩いたり走っていたりして、石や地面から飛び出した木の根っこなどにつまづいて足首をグキッと捻ってしまうことなどです。
特に疲労時は注意散漫になり、足の踏み場を間違えて捻挫しまうことも多いです。
先ほどの打撲と同じで、夜のキャンプ場内で足元が暗く、何かにつまづいて転倒してしまった際にも捻挫は起こりがちなので注意したいですね。

キャンプ中の捻挫の応急処置について

捻挫は急性期と慢性期で応急処置の仕方が異なります。

  • 急性期捻挫(捻挫してから約2〜 3日)
    急性期には、第一に血流を抑えることが必要になります。
    患部が炎症を起こして腫れることが多いですので、患部に氷嚢をあてがったり(なければ冷水などにつけるなど)して十分に冷やします。
  • 慢性期(炎症が治まってから)
    それまでの処置とは真逆になりますが、入浴や足湯、温感シップなどで患部を温め、筋肉をほぐしたり血行をよくする処置を施します。

捻挫してしまってからすぐに処置できない場合もあるでしょう。
登山中や、テントサイトまでの移動中にねんざしてしまった場合には、冷やすものがあれば患部にあてがい、傷めた部分をテーピングなどで固定して痛みを最小限に抑えることが大事です。

キャンプ場でよくするケガ、最小限持っておくと便利なアイテム

上記でご紹介したケガで使うものをまとめてみますと、

  • タオルやガーゼ(ハンカチ)
  • ワセリン
  • 清潔な水(水道水の代わりにミネラルウォーターやお茶でも可)
  • 即席アイスパック(叩くだけ、揉むだけで袋の中の冷却液体が化学反応を起こし冷却する)
  • 食品用ラップ

などが挙げられます。
やけどや捻挫の急性期の処置で必要になる冷却パックは、もしあればクーラーボックスの保冷用として使われる保冷剤などでも構いませんが、即席アイスパックをかばんの中に入れておけば、いつでも取り出して使えますし、ケガだけでなく熱中症対策用としても活用できます。
また切り傷に施すラップとは別に、使い捨てのビニール手袋なども持参しておくとよいでしょう血液に直接触れずに応急処置がしやすくなります。

まとめ

今回は、キャンプ中にしやすいケガの種類と応急処置についてご紹介しました。
これまで何となくだけど知っていた処置方法もあるかと思いますが、再確認することで、いざという時に確実に実践できるかと思います。

社長
ぜひキャンプに行く前にもい一度応急処置につてい確認しておきましょう。

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2021年3月5日

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Kazuki

佐藤和樹(Kazuki Sato) 株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。 趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。 本社は千葉県にあり、 キャンプ用品をメインに取り扱っている。 製品の設計や開発なども独自に手掛ける。 UJack(ユージャック)は universal jack(世界に浸透する)を意味し、 文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。 あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。 Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!