キャンプというとテントを張って寝るのが主流かもしれませんが、最近ではハンモックを利用する方も少しずつ増えて来たようです。
ハンモックが快適な理由を知り、特に夏場の晴れた日には積極的に使ってみてはいかがでしょうか。
今回はハンモックのメリットデメリットを解説するとともに選び方から実際の使用方法についてもご紹介しましょう。
Contents
ハンモックとは
もともとハンモックは、1年を通して気温が高い熱帯地域でも快適な生活(快適な眠り)ができるようにと中南米インディオによって考案されたものです。
ハンモックは宙に浮くため、地温の影響を受けにくいことや、地面の這う毒クモやサソリなどから身を守ることに繋がっています。
またあの新大陸発見したコロンブスが、探検にて出会い、のちに船舶の中で使ったといわれています。
船が傾くたびに海水で常に濡れるような船室内と不衛生になりがちな船内の床から離して快適な睡眠を取るためにハンモックを使っていたようです。
キャンプでハンモックを使うメリット
先住民たち自身の暮らしが快適になるよう考案されたハンモック。
森や林の中で生活していた先住民たちの知恵は屋外キャンプでも大いに活かせるでしょう。
キャンプでハンモックを使うメリットとデメリットを知っておきましょう。
夏は涼しく地温にも影響されない
ハンモックを実際使ってみるとわかるのですが、テントと違い床が地面から離されているので、体の下から熱を吸収しにくく、またテントのように密閉されていないので、全方向から風を受けることができるので、テントに比べるとかなり涼しく感じられますし、地温の影響を受けにくいことから汗もかきにくいので快適に過ごせます。
地面の状況に影響されにくい
テントを張って地面に寝転ぶと、デコボコした地面や砂利などに影響されて全身が痛くなることがあります。
その点、宙づりになっているハンモックは、地面の影響を受けませんし、引っかける樹木さえあれば、地面を選ばず設営できるのもポイントです。
タープと組み合わせてシェルターを作ることも可能
日本ではあまり見かけませんが、悪天候からハンモックを守るシェルターが海外メーカーでは多く発売されています。
こうした専用シェルターでなくても、4m×4mほどのタープを設置し、ハンモックシェルターを作れば、急な悪天候時にも対応できます。
キャンプ場でハンモックを利用するデメリット
では反対にキャンプでハンモックを使うメリットとはどのようなものでしょうか。
使える人数が限られる
ハンモック製品の多くは1人用です。
まれに2人用のものもありますが、あまり使いやすいとは言えません。
ソロキャンプでしたら問題ないのですが、家族やグループ単位でキャンプする場合は、人数分のハンモックを用意しなければいけないことになり、そうなるとハンモックを吊るすための木を探すの一苦労です。
木がないと使えない
木に吊るして使うのが基本的なので、木が少ない芝生広場のような場所では使えません。
ポールごと折りたたみできるスタンド式ハンモックというのもありますが、人数が多いと荷物がかさばりますので、ハンモックで荷物を軽量化する意味がなくなってしまいます。
ハンモックのタイプと選び方
ハンモックは大きく分けて2種類のタイプに分かれています。
それぞれの特徴があります。
体にフィットしやすいネットタイプ
細くて丈夫な紐を使って編まれた目の細かいネットタイプは、寝転んだ時に体にフィットしやすく、通気性がよいので夏場は快適です。
ただ、網目になっているので、衣服のボタンやアクセサリーなどが引っかかりやすい点もあります。
寝姿が見えにくいクロスタイプ
一枚の布で作られたタイプです。
ネットタイプに比べてカラーバリエーションが豊富で、丈夫だというメリットや外側から寝姿が見えにくいなど良さがあります。
また、ネットタイプに比べて通気性に欠けるという点もあります。
ハンモックの吊るし方
では実際ハンモックを木に吊るす場合の基本的な手順や安全に乗る方法などを押さえておきましょう。
ハンモックを安全に吊るす方法
キャンプ場でハンモックを使う場合、キャンプ場で設置されているハンモック用の柱を利用するか、2本の木を利用するかなどいくつか方法があります。
最も安定感がよく安心して使用できるのは、ハンモック専用のスタンドや柱を利用する方法です。
専用ポールや市販のスタンドを活用する場合は、説明書やキャンプ場スタッフの方の説明を聞いてその通りに設置すれば安全に使えます。
樹木を利用してハンモックを吊るす場合
キャンプサイトでは必ずしも吊るしやすい樹木があるとは限りませんが、ハンモックの幅にあった間隔で木が生えているような場所では樹木を利用することも可能です。
ただし、ハンモック利用にいい木が1本だけしか見つからないという場合も十分あり得ますので、そのような事態に備えて、2本の棒を組み合わせたスタンドを用意しておくと安心です。
キャンプ場でハンモックを2本の木に吊るす場合
ハンモックを設置するには、大体3m間隔で生えている2本の木を見つけましょう。
樹木を利用する時は、その木にハンモックなどを引っかけてもいいか、キャンプ場の管理人の方に許可を得てから使うようにしましょう。
ハンモックセットは樹木を思いやりながら設置しましょう。
ではさっそく手順をご説明します。
ハンモックを2本の木に吊るす場合の手順
- 樹皮を保護する
まずは3m間隔で立っている木を見つけ、木の幹を両手で押し、樹木事態に十分な強度があることを確認します。
中には普通に立っているように見えても、木の中が腐っていたり、木自体が枯れて物を吊るすと倒れてしまう恐れのあるものもあるからです。
地上から150cm程度の位置に樹皮を保護するための厚めの布やタオルを巻きつけます。 - ロープを巻き付ける
ハンモックに付属されているロープを半分に切って、両端に輪っかを作ります。
ロープを木に1周させて輪の中にロープを通して留めます。 - ハンモックを引っかける
ハンモックとロープをS字フックを使ってつなぎ合わせ完成です。
ロープ自体はピンと張っていますが、体重をかけると自然に沈み込むようになっています。
ハンモックの安全な乗り方
室内ハンモックは乗り方を間違えると、落ちてケガをすることがあります。
特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭などでは、ハンモックの取り扱いに十分注意しなければいけません。
安全で快適な乗り降りの仕方にはコツがあるので紹介します。
ハンモックの両端をしっかりと広げ、「お尻から」載る
初めにハンモックの両端を持ってしっかりと広げ、そこへイスに座るようにお尻から乗るようにします。
このお尻から乗るのがポイントで、お尻を載せた後に足を上げて頭からつま先まで伸ばして寝転ぶとバランスよく安全に載ることができます。
また寝転ぶ時は、斜めもしくは横方向に寝ると安定します。
ハンモックを揺らさない
人が寝転んでいるハンモックをむやみに揺らしたり、ハンモックの上で寝転びながら飛び跳ねたりするとロープが下がったり、スタンドが倒れたりすることがあるので危険です。
またハンモックを吊るしている樹木を傷める恐れもあるので、小さなお子さんがふざけてこのような行為をしないように、使用する前に注意をしておきましょう。
まとめ
ハンモックは使い方と正しい設置方法さえ知っておくと、風通しもよく快適です。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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