キャンプと言えば、野外調理・キャンプファイヤー、BBQ・花火など、火を使うことが多いですね。
特に夜は手元が暗いので、思わず火煙を吸ったりして、やけどの危険がいっぱいです。
ここでは、キャンプでやけどをしないための予防策と、万一やけどをしてしまった時の応急処置をお伝えします。
Contents
やけどの危険、どんな時?どこで?
どんな時にやけどをしてしまうのでしょうか?
BBQで食材を焼いている時や、焚き火台に近づきすぎた時、そして熱々のダッチオーブンのフタやケトルなど、何気なく置いてあるものに触れて、思わず手を引っ込めることがよくあります。
花火やキャンプファイヤーの時、高温の煙を吸ったり、火の粉が降ることもありますね。
やけどをしないために
まず、服装ですが、化繊の服は燃えやすいので、注意してください。
大人が軍手をすることはもちろん、子ども用軍手もあり、手を保護してくれますので用意しましょう。
花火をする時は、マッチやろうそくより、チャッカマンを利用するのが安全で確実です。
最近では花火の袋の中にろうそくが入っている場合もあります。
ろうそくは空き缶の中に立てて使いましょう。
鍋用の固形燃料も便利です。
花火をする時は、水を入れたバケツやごみ袋も忘れずに準備しましょう。
キャンプ場によっては打ち上げ花火禁止の所もありますので、管理人の方に確認してみましょう。
花火ができる場所や時間が限られていることも多いです。
焚き火材料に注意
河原やキャンプ地に到着すると、まず薪集めをしますね。
その時、イタドリや枯れた竹を見かけることがあると思います。
中が空洞になっていて節のある植物は一見すると使える焚き火の材料にみえますが、加熱されると、場合によっては爆発します。
カセット式卓上ガスコンロの爆発事故に注意
誤った使い方が原因によるカセットコンロの爆発事故が多発しています。
今一度、確認しましょう。
- 2台並べてBBQに使わないこと(鉄板で覆うと加熱)
- 五徳をひっくり返して使わないこと(箱から出した状態では、ひっくり返っていますので、注意!)
- 焚火に近づけない
- 風よけなどでカセットコンロを囲まない
低温やけどに注意
低温やけどは、カイロや湯たんぽなど、体温より少し高めの温度(44℃~50℃)のものに長時間触れ続けることによって起きるやけどです。
症状が軽そうに見えたり、痛みを感じにくいことがあるので見逃しですが、皮膚の奥深くでじっくり進行してしまうので、通常のやけどよりも治りにくく、最悪の場合、手術が必要になったり、感染症にもかかりやすくなってしまうので、注意が必要です。
特に、皮膚の薄い高齢者や寝返りができない乳児、泥酔している人は気を付けましょう。
特に足は体の他の部位に比べ知覚が鈍く、皮膚のすぐ下に骨があることから血管が圧迫されやすく、身体が熱を分散しにくいので低温やけどになりやすいと言われます。
万一やけどをした時はどうする?
人間の皮膚は70℃では1秒、45℃では1時間で障害(低温やけど)が起こるとされています。
やけどは痕が残ることが多いため、予防することが肝心です。
気を付けていても、やけどをしてしまった場合、まず症状を確認してください。
やけどの程度が低くても面積が広い場合は命に関わる恐れがあります。
みそ、アロエ、チンク油などを塗る、民間療法は止めましょう。
軽度のやけどの場合
やけど部分が赤く、ひりひりするのは軽度のやけど(やけど1度)です。
即、水で冷やすことです。
そうすることで、皮膚がそれ以上傷まないようにします。
痛みが和らぐまで続けてください。
やけどは冷やすことで治療はできますが、保冷剤を使う時は、清潔かどうか確認してください。
目鼻など流水で冷やせない場合は、濡らしたタオルで冷やします。
水ぶくれができた場合
やけど2度の状態で、ヒリヒリ痛み、24時間以内に水ぶくれができますが、つぶしてはいけません。
応急処置として、患部に薄く医薬品のワセリンを塗り、通気孔を開けたラップで保護するという方法もあります。
可能な限り早めに病院で診察を受けましょう。
重度のやけどの場合
やけど部分が白く見える場合(やけど3度)は、真皮と呼ばれる深い部分までやけどをおっています。
すぐ救急車を呼んでください。
治るまでの過程の中で細菌感染を合併してしまうリスクも高くなります。
大人で全身の20%、幼児で、全身の10%以上のやけどは重症です。
皮膚と衣服がくっついてしまっている場合は、無理やりに剥がさないでください。
衣服ごと水につけて冷やすようにし、ワセリンなどで皮膚を外界から保護してください。
広範囲にやけどを負った場合は、すぐ病院で治療を受けて下さい。
重度の脱水症状、血圧低下によるショック状態になる可能性があります。
鼻から肺までの気道をやけどすることが最も危険です。
火花や高温の煙を吸い込まないよう充分な注意をしましょう。
この場合も、必ず救急車を呼んでください 。
救急時、山間部から病院までは1時間以上かかる
これまで危険動物・植物、食中毒など、緊急に医療機関を受診しなければならない状況をできるだけ避けるための予防策についての記事を多く書いてきました。
その理由は、万が一の状況になると、山間部は都会と違いすぐ救急車がきてくれる状況にないからです。
最近のTV番組、「ポツンと一軒家」の状況だというとわかりやすいですね。
一例をあげましょう。
昨年、住民の一人がスズメバチに刺されました。
ショック状態に陥り、すぐ救急車を呼びました。
少しでも救急病院に近いところまで搬送しようと、山道を30分離れた場所まで車で連れていき、救急車に乗り換えて病院に到着したのは1時間後です。
幸い、命に別状はありませんでしたが、入院を余儀なくされました。
ドクターヘリも年に数回は出動します。
それとて、ヘリが到着して病院に搬送されるのに最低30~40分はかかります。
日本の山間部では多かれ少なかれ同じ状況だと思いますので、キャンプや渓流釣りで山間部に入るときは、万全の準備をし、病気やケガなどで救急搬送される状況にならないように注意することが肝心です。
キャンプ場は大型連休中も多くの利用客でにぎわっています。
しかし年々、キャンパーのマナーが悪化しているようです。
服装や足元も街着そのまま、暗くなってからの到着など危険意識が大変低いのが現状です。
まとめ
以上、今回はキャンプの時にやけどをしてしまった場合の対処方法を中心にご説明しました。
カセットコンロの誤使用は、知っておけば防ぐことができるので、しっかり覚えておいてほしいと思います。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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