キャンプの火起こしで活用!バトニングやフェザースティックの作り方ポイント

ナイフの使い方の基本は知っているという方は、火起こしで活用できるバトニングやフェザースティックの作り方をマスターしてみましょう。
細かなナイフワークを駆使して作るフェザースティックは火つけの時間を短縮させ、着火剤も不要になるぐらい重要なアイテムでもあります。
さっそくチャレンジしてみましょう。

ナイフで薪割り!バトニングを覚えよう!

ナイフで薪割りをすることを「バトニング」といいます。
斧ではなくナイフを使った薪割りのことです。
斧で割った薪をさらに割る作業というとわかりやすいかもしれません。

これはナイフの有用性を示す代表的なテクニックでもあり、割った薪を炭にしたり、焚火の際の用います。
このバトニングのやり方を覚えることで、よりサバイバル感のあるキャンプを楽しむことができます。

火をつけやすくするために薪をさらに細く!

斧で太い丸太を割って薪を用意しますが、斧は木を切り倒したり、丸太を握りやすい太さにまで割ることはできますが、着火しやすい繊細な形まではできません。
そこでナイフワークを駆使するのです。

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バトニングの基本手順

ではさっそくナイフワークの一つでもある「バトニング」の手順をご紹介します。

ナイフでバトニングをする際の基本の手順

  1. ナイフを薪に喰い込ませる
    薪の先端部分を平らに切った丸太をしっかりとした平面または作業台の上に垂直に立てる。
    その薪の割りたい部分にナイフの刃を置いたら、木の棒を手に持ち、ナイフの背を小刻みに叩きながら、少しずつ薪を割っていく。
    【ポイント】
    割ったり、切ったりしようとしている素材を丸太など、平らな面の上に置いて作業します。
    安定した作業台の上なら、ナイフのブレードがうっかり泥や岩に当たるのを防ぐことができますし、柔らかい土の地面などでは、衝撃が吸収されてしまい、うまく割れないことが多いからです。
  2. 社長
    もし丸太がない場合は、同じサイズの薪を並べて土台として使っても構いませんよ。
  3. ナイフの背を叩く
    薪にナイフが喰い込み、薪がぐらつかずに安定してきたら、少し力を入れてナイフを叩く。
    乾燥した針葉樹の場合は、これだけであっさり割れてしまうこともある。
    【ポイント】
    ナイフをしっかりと叩くためには、割る薪とはまた別に木の棒が1本必要となります。
    一般的には、自分の肘から手のひらまでの長さと等しい堅木の枝を使います。
    柔らかい木を使うとすぐに割れてしまい、バラバラになった木の破片が飛び散ると目や顔を傷つける恐れがあるので避けましょう。
  4. ナイフの先端を叩く
    2.の作業で割れない堅い薪は、ナイフが喰い込んで背を叩けなくなります。
    その場合はナイフの先端の背を叩いていきます。
    【ポイント】
    ナイフの先端の背だけを叩くと、先端側だけが喰い込み薪の太さのバランスが悪くなるので、バトンで叩くときはナイフを持つ手も同時に押し込むようにすると均等な太さで割ることができます。

バトニングする薪がなかった場合の、斧での薪割り方法


もしバトニングする前に適当な太さの薪がなかった場合は、斧を使って自ら薪を割って作り出さなければいけません。
万が一の際に備えて、ナイフでは心許ない太さの薪を斧を使って割る方法も覚えておきましょう。

斧(アックス)で薪割りをするときの手順とポイント

  1. 刃を喰い込ませる
    「アックス」とはログハウス用語で「斧(おの)」を指します。
    木目に合わせて薪にアックスの刃を当て、別の薪でアックスの背を叩きながら刃を喰い込ませる
  2. 力を入れてさらに薪に刃を喰い込ませる
    アックスが暴れない状態まで薪に刃を喰い込ませたら、もう片方の手で持っているバトンを使って、力強くアックスの背を叩いていく。
    割っていく薪が堅めの広葉樹である場合、バトンも重量感があり、堅めのバトンでないと割りにくいです。

こんな時どうする?薪に喰い込んだ斧が抜けなくなった!

アックスが喰い込んで背が叩けなくなったり、喰い込んだアックスがそのまま抜けなくなることがあります。
その場合は、薪ごとアックスを持ち上げて何度か台に叩きつけるとうまく抜けます。

なかなか割れない薪、節がある部分は斧でも割りにくい

基本的に樹木は幹から枝から伸びるものですが、幹側には成長時に枝が残ります。
その部分を「節」と呼びますが、薪に節が残っていると割りにくくなります。

薪を何度か割っていくうちにわかるようになると思いますが、何度叩いても割れない木に出くわすことがあります。
ですが、あくまで刃物を扱う作業ですので、なかなか割れない場合でもムキになって割ろうとせず、割れない薪はそのまま燃料にするなどして使いましょう。

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薪からつくる焚きつけ!フェザースティックの作り方

ここまでバトニングの方法をご紹介しましたが、バトニングからさらに、焚きつけを生み出すフェザースティックの方法もご紹介しましょう。

ここまでのやり方を覚えておくことで、細かなナイフワークを身に着けることができ、火起こしの際に時間短縮ができ、火つけがぐっと楽になります。

フェザースティックとは?


薪の一端だけを細い薪をナイフで薄く削り、薪に羽が生えたような状態にしたものをフェザースティックと呼び、焚きつけに使います。

削った羽は薄ければ薄いほど、火がつきやすくなり、薪自体が乾燥していれば、直接着火も可能ですし、薪の内部の乾燥部分も削りだすことになるので、たとえ薪の表面が濡れていても着火できる状態になります。

フェザースティックの作り方と作業時のポイント

  • ひたすら薄く細く削っていくのが基本
    まずは、小割り(細めに割った)薪の角を薄く細く削っていく。

※薄く細く削るのが基本

※面から削ると力の加減が難しくなり、面ごと削り落としてしまうので、羽のように削れたらナイフを一旦止めて少しめくるようにするとそのあとも削りやすくなります。

※木目に逆らわず削る木目を逆さにすると削りにくいだけでなく、力が入りすぎて削り落としてしまうこともあります。
木目が逆さの箇所は、そこだけ避けるようにするか、より薄く削るようにします。

※常に角を削る意識で削る
同じ面ばかりを削っていくと、羽状になった部分がじゃまになってくるので、薪を少しずつ回しながら削っていきましょう。
「削ってできた角を削る」という意識で繰り返していくと、薄く万遍なく削っていくことができます。

※台に固定しながら作業する
薪の先端を台などに固定しながら作業すると、力を入れやすくなります。
ただ、力を入れすぎて羽を削り落としてしまったり、薪が折れてしまったりすることもあるので注意しましょう。

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まとめ

バトニングおよびフェザースティックなど細かなナイフワークを身に着け、薄く削れたフェザースティックを作れるようになれば、着火剤は不要になるぐらい、火起こしスキルも上がります。

社長
ここで紹介したナイフワークを繰り返し練習し、ナイフで木を削る感覚や、木目を捉える感覚を研ぎ澄ませてみましょう。

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Kazuki

佐藤和樹(Kazuki Sato) 株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。 趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。 本社は千葉県にあり、 キャンプ用品をメインに取り扱っている。 製品の設計や開発なども独自に手掛ける。 UJack(ユージャック)は universal jack(世界に浸透する)を意味し、 文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。 あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。 Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!