紅葉の季節になりましたね。
紅葉狩りに出かけたり、イチョウ並木の散歩などを計画されている方もいらっしゃるでしょう。
カエデはかぶれたりはしませんが、イチョウの実である銀杏(ぎんなん)やハゼには気を付けてくださいね。
この記事では、銀杏にかぶれると、どのような症状が出て、どう予防・対策すればよいのかをお伝えします。
茶碗蒸しなどに入れると美味しい銀杏ですが、肌の弱い方や銀杏アレルギーの方は、注意が必要です。
銀杏の木のそばを通っただけでかぶれてしまうこともあるんです!!
原因は?
かぶれの原因は、とても臭い銀杏の果肉そのものというより、外種皮に含まれる「イチオール」のせいで、かゆみ、かぶれなどの症状を引き起こします。
イチオールはギンゴール酸、ビロボールといった成分で、これらの成分が原因でアレルギー反応を起こすのです。
また、イチョウの葉にもギンゴール酸が含まれていて、ウルシなどのようにかぶれなどの皮膚炎を引き起こします。
症状
銀杏にかぶれると、かゆみが強く辛いです。
かゆみの他にも真っ赤になって腫れる人もいたり、かゆみと共に、赤いブツブツの発疹が出ることがあります。
悪化すると全身にかゆみが広がってしまいます。
それほど肌が弱くない人も、体調によってかぶれることもありますので、症状、予防などを理解しておきましょう。
素手で外種皮に触れた指、手、また、その手で顔を触るなどして腕やその他の露出した部位にもよく症状が現れます。
水泡を持つこともあり、線上に配列してかぶれ症状が起る事もあります。
手の皮がむけてしまう人もいます。
また、症状がすぐに出る人もいれば、数時間後、たまに2〜3日してから出るという場合もあります。
こういった症状は時間の経過とともに、どんどんひどくなっていくこともありますので、症状が軽くても早めに医療機関の受診をおすすめします。
他の人にうつるの?
銀杏かぶれの特徴は、接触した部分を越えて全身性の接触皮膚炎を起こしますので、最初は手などの接触した部位だけに症状が出ていても、しばらくすると顔や他の部位などに湿疹ができたり腫れたりすることもあります。
うつるというよりもどんどん広がっていくという感じです。
体中に水疱ができることもあります。
かゆいので、子どもなどは、患部をかきむしって傷になり、細菌がはいることで、「とびひ」になってしまうことがあるので注意してください。
とびひになると、水疱に含まれる液を触った手で他の箇所や、他の人を触ることでうつってしまう可能性があります。
タオルなどを別々にしたりしなければならず、やっかいです。
予防と対処法
銀杏にかぶれたと思ったら、いち早く銀杏が接触した部分をすぐにせっけん水などで丁寧に洗い流します。
目はとくに注意が必要です。
爪の中や指の付け根、関節などもしっかり洗っておきましょう。
爪や指に付着した原因物質が顔、その他の部位に触る事でそこにもかゆみなどが発生するからです。
洗い流した後でも、油断は禁物です。
タオルなどで十分に水分を拭いて、こすりすぎないようにしてください。
それから、他の部位は触らないように気を付けて、そのまま皮膚科などで受診することをおすすめします。
銀杏にかぶれた時の治療法・完治にかかる期間
銀杏でかぶれ、かゆみなどが起った時、市販の抗ヒスタミン薬やステロイド軟こう(ドルマイシン軟膏など)が手元にあるようなら、患部に塗ると効果的です。
銀杏かぶれで病院を受診すると、ステロイド入りの塗り薬や抗ヒスタミン・ステロイドの内服薬を処方されます。
症状の重さにもよりますが、軽い症状なら1〜2週間以内で治ります。
今後の注意点は?
一度銀杏にかぶれたら、二度目以降はさらにひどい症状が出る可能性があるので、1回でも銀杏にかぶれた方は、以下の5点に気をつけましょう。
- イチョウの木には近づかない
- イチョウアレルギーがあれば、イチョウの木のそばを通る時は、できるだけ肌を露出しないように、長袖・長ズボンをはく
- 銀杏を食べない
- 必ずゴム手袋をし、素手で触らない
- ウルシ・マンゴー・カシューナッツ、ピスタチオにも注意しましょう。
(イチョウはウルシ科ではありませんが、マンゴー、カシューナッツにピスタチオなど、ウルシ科植物にはイチョウ科植物の銀杏と抗原交差反応があります。交差反応とは同種の物質にアレルギー反応を起こすことです。)
銀杏中毒について
「ギンナンを食べる時は年齢の数以内で!」と言われた経験はありませんか?
イチョウには「4-O-メチルピリドキシン」という有毒物質が含まれていて、消化器官の症状としては、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などを引き起こし、ひどくなると、不整脈、呼吸困難、痙攣、意識混濁などアナフィラキシーショックをおこす場合もあります。
少しの量なら全然問題なく食べてもいいのですが、特に子どもは重篤な症状に陥りやすいので食べる量に注意を払わなくてはいけません。
銀杏アレルギーのある人は、イチョウの木に近づいただけでもアレルギー症状が出る人がいます。
そのような人は、イチョウの木のそばを通る時は、用心して、できるだけ皮膚を出さないようにしましょう。
以上、銀杏の難点ばかりをご紹介しましたが、次の章で、美味しくて栄養もある銀杏の栄養価・効果・効能・利用方法をご紹介しましょう。
銀杏の栄養価・利用方法
読者の皆さんは、銀杏の入った食べ物と言えば何を連想しますか?
かき揚げ・茶わん蒸し・串焼き・松の葉に刺した飾りとして皿に盛られたものでしょうか?
銀杏はビタミン各種を含み非常に栄養価が高く、カロリーも低めで、健康によい食材です。
効果効能としては、抗酸化作用による老化防止が期待でき、新陳代謝を促し美しい肌を保ちます。
カリウムは栄養素として、排尿などのデトックス効果があり、血圧改善に効果が期待できます。
銀杏の効果・効能としてはビタミンB1が疲労回復や末端神経を正常に保つなどの効果が期待できます。
銀杏のビタミンB1は水溶性で、ストレスを感じると尿として排出されるそうです。
まとめ
以上、イチョウの実である銀杏の持つ困った点・良い点をご紹介しました。
イチョウやギンナンによるかぶれやアレルギーの皮膚的症状としては、水疱、腫れ、発疹、湿疹、蕁麻疹などが出ることをお伝えしました。
まずは、自分に銀杏アレルギーがあるかどうかを確かめておく必要があります。
もしかぶれてしまったら、すぐにせっけん水できれいに洗い流してください。
良い点もたくさんありました。
茶碗蒸しや炊き込みご飯などに入っていたら、秋を感じて嬉しくなりますね。
お酒がいける方なら串にさして焼いて塩をふっておあがりください。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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