荷物がかさばりやすいキャンプの支度。
特に夏季のキャンプですと食材の持ち運びには気を使いますよね。
そこでご紹介したいのが「干し野菜」。
野菜を切って天日干しにするだけでかさも減り、調理時間も短縮できるなどメリットがいっぱいです。
キャンプ中に干し野菜を持参する魅力とメリット!
干し野菜にして持ち運ぶメリットはこんなにもあるのです。
かさが減るのでたくさん食べられる
水分が飛んでしんなりした干し野菜は、かさが減るためたくさん食べることができます。
例えば生のブロッコリー1株を茹でて食べるとなると手間もかかり大変ですが、干してしんなりしたものなら意外とたくさん食べることができます。
水分が抜けて軽い!
キャンプで干し野菜を用いる理由は、キャンプの荷物のかさが減ること、そして何よりうれしいことは野菜の水分が抜けて軽くなることです。
生の野菜と干した野菜では約7分の1程度まで軽くなることが実証されています。
捨ててしまいがちな野菜もムダなく使える
冷蔵庫の残り野菜も、干すだけで新たな食材に生まれ変わります。
普段は捨ててしまうような野菜の皮や葉も干すことで食べやすくなります。
だいこんやかぶなどの根菜は、皮つきのほうが歯ごたえがあり、おいしく感じられるほどです。
キャンプではエコを意識し、できるだけムダの出ない方法を取り入れてみましょう。
おいしい料理が短時間で簡単に作れる
水分が蒸発しているので、塩もみや下ゆでなど下処理の手間が省けるだけでなく、火が通りやすくなるため加熱時間も短縮することができます。
さらに味がしみやすくなり、水っぽくもならないので調味料が少なくて済む、油はねしにくいなど、干し野菜は調理を簡単にしてくれるのです。
キャンプで調理時間を短縮できることは大きなメリットです。
その他にも、野菜を日にあてることでカルシウムやビタミン、ミネラルが大幅に増加します。
干し野菜の作り方
天気のいい日を狙って野菜を干してみましょう。
根菜や果菜など挑戦しやすいものから始め、ある程度コツがつかめてきたら野菜とじっくり向き合って自分の好きな干し野菜を見つけましょう。
1.野菜を準備する
初めて作る方は、だいこんやにんじんなどの根菜や、ナスやズッキーニといった果菜から挑戦してみましょう。
レタスや水菜など繊細で薄い葉物は干し野菜には不向きです。
また切ってから洗うと断面から栄養分や旨みが流れ出てしまうの野菜は切る前に洗いましょう。
洗い終わったら、キッチンペーパーなどで水分をよくふき取ります。
こうすることで、より乾燥させやすく、カビが発生するのを防ぐことができます。
2.野菜を切る
皮ごと干すことで、皮の風味や旨味も一緒に楽しむことができます。
野菜の切り方では、輪切り、乱切り、いちょう切りなど作りたい料理に適した形に切るとよいでしょう。
しかしできるだけ薄く切ると、乾燥しやすくなり干す時間が短縮されます。
3.野菜を干す
野菜を切り終えたら、間隔をあけてザルに野菜を並べます。
ザルなど通気性のよい道具に並べます。
ザルは竹やステンレスなど家にあるもので構いません。
ザル以外では、市販の干し野菜や乾物用、アウトドアで使用する食器乾燥用などの専用ネットを使うと、鳥や動物の被害から守ることができます。
なるべく接触面が少なくなるよう、断面を上にして日差しと風当たりがよくなるよう工夫してみましょう。
4.風通しのよい日なたに干す
日差しが強くカラッと晴れた日に、庭やベランダの風通しのよい場所に干します。
午前10時頃から午後3時頃が干すのに適した時間帯です。
太陽が移動して日陰になったらザルを日なたに移動させ、日が落ちてきたら湿気を吸わせないうちに取り込みます。
状態を見ながら干し時間を調整しましょう
季節や天気によって野菜の乾き具合は変化しますので、野菜にシワが寄ってきたり、表面が乾いて断面の鋭さがなくなり、しんなりしてきたらできています。
風が強い日は室内の窓辺で
風が強い日は、日当たりのよい室内の窓辺で干すことができます。
各野菜ごとの野菜の干し方
野菜によって、少しずつ干し方が異なります。
今回は皆さんがよく知っている夏野菜を中心にご紹介します。
トマト
トマトはヘタを取り、皮つきのまま横半分に切りスプーンの柄などで種を取り除きます。
用途に合わせてですが、輪切りなどにし日なたで4~6時間干し、皮にシワがよってきたら取り込みましょう。
ミニトマトの場合はまず皮つきのまま横半分に切って、果肉の水分を切るためにキッチンペーパーの上にミニトマトのカット面を下にして置きます。
水分は15~20分ほど切れるでしょう。
あとは普通のトマトと同じ容量です。
ピーマン・パプリカ
ヘタとタネを取り除き、縦半分や縦4つ切りなどにします。
日なたで3~4時間干し、表面が乾いてしんなりしてきたら取り込みます。
たまねぎ
薄皮をむき、上下を切り落とします。
くし切りや輪切りにして、日なたで3~4時間干し、切り口が乾いてしんなりしてきたら取り込みます。
くし切りにする際は、根元を少し残すとバラバラにならず、干しやすくなります。
じゃがいも・さつまいも
皮つきのままくし切りや輪切りなどにします。
日なたでは3~4時間干し、切り口が乾いてしんなりしてきたら取り込みます。
風味に問題はありませんが、表面の黒ずみが気になる場合は早めに取り込みましょう。
かぼちゃ
縦半分に切り、種とワタを取り除きます。
皮つきのままくし切りなどにします。
日なたで3~4時間干し、切り口が乾いてしんなりしてきたら取り込みます。
にんじん・れんこん
にんじんは皮をむいて、輪切りや細切りなどに、れんこんは、乱切りや輪切りなどにしましょう。
日なたで3~4時間、切り口が乾いて白いすじが浮き出てきたら取り込みます。
なす
ヘタを取り除き、皮つきのまま乱切りや薄切りなどにします。
日なたで3~4時間干し、皮にシワが寄り、種の部分が茶色く浮き出てきたら取り込みます。
エリンギ・しめじ
石づきのあるものは取り除き、用途に合わせて薄切りにします。
日なたで2~3時間干し、表面が乾いてひと回り小さく縮んだら取り込みます。
干し野菜の保存について
自宅などで乾燥させた干し野菜は、冷蔵庫で3日を目安に使い切るようにしましょう。
市販の乾物と違って長期保存には向いていません。
できるだけ湿気を取るためにキッチンペーパーで包み、密閉容器や袋に入れて冷蔵庫で保存すると3日ぐらい持ちます。
キャンプ時はクーラーボックスに入れて保管しましょう。
まとめ
今回はキャンプで活用できる干し野菜の基本の干し方と、野菜ごとのご紹介をいたしました。
干した野菜は水で戻さずいつもの料理にそのまま加えるだけ。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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