この記事では、庭キャンプをおこなうことで得られるメリットやテントの選び方などの他、火を使わず手軽に取り組めそうなキャンプ飯などを少しご紹介しています。
火を使わない調理法は、災害時にも役立つことがあります。
庭キャンプのメリット
コロナの緊急事態宣言後、ニュースでも取り上げられた庭キャンプ。
庭キャンプは、こうした状況の時だけでなくともご家庭でのイベントとして活用できます。
例えば仕事で休みがとりづらかったり、お子さんの年齢がまだ小さく遠出がしにくい時などに家にいながら違った雰囲気を楽しむことができるというメリットがいくつかあるのです。
移動の負担や荷物を積み込む手間が省ける
キャンプに行く時に何がめんどくさいって、やはり準備と積み込み、そして車での長時間の移動などではないでしょうか。
キャンピングカーやワゴンに積み込む際、荷物と荷物の間にできるだけすき間ができないように詰め込むのは、まるでテトリスをやっているかのように頭も使いますよね。
また車での移動も、時間的な余裕がなければ疲れます。
庭キャンプでは、移動も瞬時。
忘れ物や準備不足などの心配が要らない
これまでキャンプはほんの数回しかしたことがないという方もいらっしゃるでしょう。
キャンプ自体に慣れていなければ、必ずといっていいほどキャンプ場についてから忘れ物をしたことに気づきます。
中にはしっかり準備したはずなのに、積み込みを忘れて玄関先に置いてきてしまったというようなものもあるでしょう。
そうした心配が庭キャンプではありません。
むしろ実際キャンプ場に行く前に何が必要かを確認したり、テントや寝袋の使い心地を確かめたりするなど、キャンプのリハーサルとして庭キャンプをしてみるのもいいかもしれません。
子どもの自発性を引き出すことができる
庭キャンプといえども食事や就寝場所が変わると、子どもにとっては楽しい非日常です。
テントの中にミニテーブルや本、ゲームなどを持ち込んで遊びたいという子どもたちも多いと思います。
そしてキャンプの楽しみの一つが食事の時間です。
キャンプではカレーやホットサンドなどは子どもたちが喜ぶメニューでもあります。
また食べる楽しみだけでなく幼稚園の年長さんや小中学生たちが準備や下ごしらえに比較的取り組みやすく、「自分で作ってみたい」という自発性を引き出すことができます。
災害時に役立つ経験ができる
電気やガス、水道が使える家はすぐそこにあるのですが、そこであえて懐中電灯やバッテリーだけでつけるランプ、自分たちでおこした火、お庭に持ち運んだ水だけで一晩過ごしてみようというふうにコンセプト(ねらい)を定めて楽しむのもいいかもしれません。
庭キャンプで使うテントの選び方
テントは大きさによって庭のスペースにおけるかどうかが変わりますし、収納できる人数も異なります。
そこで庭キャンプで使いやすいテントのタイプや床面積のサイズの目安などをご紹介します。
テントと設営場所のサイズを確認する
テントを購入される方は庭のどの場所にテントを張るのかを決めてサイズ選びをすることが大事です。
庭やベランダの場合は、奥行と幅を特にしっかりと確認してから購入しましょう。
ワンタッチ自立式やポップアップテントなら片付けも簡単!
キャンプ場で本格的にテントを張る際は「ペグ」といって、地面に固定させるための杭を打ち込みます。
しかし地面が土でない庭にはペグが使えませんし、この作業も慣れいなければ手間がかかります。
そこで、庭キャンプでは、このペグを使わずに設置できる「ワンタッチ自立式」や「ポップアップテント」を用いると比較的簡単に設置・収納ができます。
テントの大きさから選ぶ。目安は?
テントのサイズ(cm・mm)だけだと何人人が入れるのか、子どもだけだと何人寝れるのかなどイメージがつきにくいかなと思います。
そこで、テントの底面積を部屋の広さに置き換えてみると、大人1人が寝るスペースが大体55cm×180cm(JIS規格)となっており、これを基準に何人用かがわかるようになっています。
- 210×130(cm)で畳約2畳(大人1~2人)
- 210×180(cm)で畳約3畳(大人2~3人)
- 300×300(cm)で大人4~6人用約6畳…というような感じです。
2~3畳のテントであれば、部屋に敷いてあるラグでもよく取り扱われている大きさです。
実際お部屋のラグなどに寝転んでみるとテントの床面積もイメージしやすいと思います。
庭キャンプ時、焚火は可能か?
一つ気になるのが、庭で火をおこしてもよいのかという問題。
地方に出かけると年明けの神社の焚火や、とんど焼き(神社の境内で縁起物などを投げ入れて燃やす行事)を行われたり集会所で焼き芋を焼いていたりするような光景はごく普通にみかけます。
キャンプ場では、経営されている方が許可の届け出を出された上で、「直火OK」や「火おこし台必須」などと条件を設けているようです。
このように公園や庭で焚火が許可されているかどうかは自治体によって異なりますが、原則禁止されていることのほうが多いです。これは自然公園法や廃棄物処理法、消防法といった法律のほか、各自治体が掲げる条例などにより禁止されているためです。
自宅の庭での焚火は廃棄物処理法や消防法のほか、自治体による条例にひっかかる恐れがあります。
特に都市部や住宅密集地では禁止されていることが多く、煙や灰が近所の家に風で飛んで洗濯ものを汚してしまうなど迷惑にもなります。
できるだけ庭やベランダで火を起こすのはやめ、火を起こさない料理を用いるか、調理だけは家の中でおこなうようにしましょう。
できるだけ火を使わずお庭で作れる簡単キャンプ飯
ではたき火をせずに、カセットコンロ1台あれば作れてかつ子どもも喜ぶ調理メニューを少しだけ紹介いたします。
(朝食編)魚肉ソーセージを使ったホットドッグ
ホットドッグ用のパンにレタスやキャベツの千切りを載せて、魚肉ソーセージを挟んだらケチャップやマスタードをお好みでかけてできあがり。
【材料例】
- ホットドッグ用のパン
- 魚肉ソーセージ
- レタスやキャベツの千切りなど
- ケチャップ、マスタード(お好みで)
(昼食編)流水麺のうどんに野菜や薬味を添えて
茹でずにさっと水で洗い流すだけで食べられる流水面に刻んだネギや大葉などの薬味、生野菜などを添えると簡単サラダうどん(そば)になります。
暑い夏にも食べやすいメニューです。
【材料例】
- 流水麺
- ネギやワサビ、大葉などの薬味
- レタスやトマト、ハムなどの具材
- めんつゆ(ぶっかけタイプなど)
(夕食編)缶詰と生野菜で作るタコライス
飯盒炊爨でなくても、ビニール袋に入れたお米をカセットコンロとお鍋で炊く方法があります。
災害時にも役立つ方法です。
ここではタコライスを紹介していますが、炊きあがったご飯はおにぎりにしたり、そのまま食べても構いません。
【材料】
- 精白米100ccに対して水110〜120cc
タコライスの材料
- コンビーフの缶詰
- レタスやキャベツの千切り
- マヨネーズやオリーブオイルなど
【作り方】
- 鍋に湯を沸かす。
- ポリ袋に分量の米を入れる(固めのご飯が好きな人は水の量を110㏄に)
- お米を15分ぐらい水につけ糠臭さを取る。
- 鍋の中の水が沸騰したら、ポリ袋の中の空気を抜き、袋全体に余裕をもたせて口をきつく縛って鍋に入れる。
- フツフツしている状態を保ちながら火を弱め、そこから25~30分ぐらい煮る。(ポリ袋の中の空気が膨張し、浮いてくるが触らずそのまま)
- 火を止めて鍋から取り出し、ポリ袋の中で10分ほど蒸らして完成
そこからタコライスにする場合は、ご飯をどんぶり鉢などに装い、レタスやキャベツの千切りをご飯の上に敷いてからコンビーフを載せ、仕上げにマヨネーズやオリーブオイルをお好みの量でかけて完成。
まとめ
今回は「庭キャンプ」でテントの選び方および、調理の工夫についてご紹介いたしましたが、遠出せずともキャンプの雰囲気を楽しむことは子どもだけでなく、大人にとってもいい思い出になるでしょう。
火を使わないメニューとして生野菜を使ったメニュー例をご紹介しましたが、生野菜に関しては食中毒などを起こす原因になることも多いので衛生面の管理を十分に心がけてください。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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