安全で楽しいキャンプがしたいと誰もが願っています。
それを指導し、キャンパーを見守ってくれるのが「キャンプインストラクター」です。
ここではどうすればキャンプインストラクターの資格が取れるのかご説明しましょう。
そして資格取得後の現状もお伝えします。
Contents
キャンプインストラクターって?
キャンプインストラクターとは、キャンパーがキャンプをより安全に楽しめるように指導するする仕事で、キャンプ場内での安全、テント設営、調理、キャンプでのルールや野外でのマナー、アクティビティなど、実践的な知識や技術を学んだ人です。
教員や子ども会の世話役をしている人などがキャンプインストラクターの資格取得を目指しています。
日本キャンプ協会の認定する指導者の資格には3つあり、キャンプインストラクター、キャンプ・ディレクター2級・キャンプ・ディレクター1級に分かれています。
キャンプインストラクターは、キャンプの楽しさを多くの人に伝えられるように、キャンプの基礎を学びます。
キャンプインストラクターの資格取得には、各都道府県のキャンプ協会が実施する講習会に参加しなければなりません。
キャンプインストラクター
キャンプインストラクターは、キャンパーと直接に接しながら、プログラム等の指導を行うことができる資格です。
講習会では、キャンプの意義やキャンプの安全、さらに実際にキャンプのプログラムを体験しながら、プログラムの指導についても学びます。
キャンプ・ディレクター2級
キャンプ・ディレクター2級は、キャンプ・ディレクター1級指導者の指導の下で、キャンプの企画、運営、評価を行い、キャンプに必要な実務的なマネジメント担うことができる指導者として認められる資格です。
この資格の講習会では、キャンプでのプログラムやリスクマネジメントを学んだり、ディレクターとしての姿勢や他のスタッフの監督・指導についても学びます。
キャンプ・ディレクター1級
キャンプ・ディレクター1級は、キャンプ事業全体を計画・立案し、他のスタッフの監督・指導、組織運営を担うことができる指導者として認められる資格です。
講習会では、最高責任者としての役割を担うために必要な安全管理や、キャンプ全体のマネジメントに必要な事柄に加え、キャンプの提供者としてのキャンプの社会的価値や、キャンプを取り巻く社会情勢、そして後に続く指導者の養成についても知識を深めていきます。
上記3つの資格を取得するためには、日本キャンプ協会が主催する講習会と検定会(キャンプ・ディレクター1級のみ)に参加し、合格する必要があります。
それぞれ年1回程度の開催です。
次に各レベルの講習会についてご説明しましょう。
養成講習会とは?
キャンプインストラクターは、養成講習会を受け筆記試験を終えて、インストラクターの登録を行えば、99%合格できる資格です。
講習会の内容は以下の通りです。
理論(10時間)
- キャンプの特性
- キャンプの対象
- キャンプの指導
- キャンプの安全
実技(10時間)
- 様々なアクティビティ(5時間)
- 野外ゲーム、キャンプソング、登山、ハイキングなど・キャンプの生活技術(4時間)
- テント設営、野外炊事、工具および道具使用法など・キャンプの安全(1時間)
キャンプ・ディレクター2級はキャンプの運営に携わるディレクターの基礎を学ぶことができます。
キャンプを裏から支えるマネジメントディレクターとして必要な安全管理、キャンプマネジメント、環境教育の視点、そしてキャンプを進行するプログラムディレクターとして必要な企画、指導法、キャンプカウンセリングなどの講習を受けます。
養成講習会受講要件
- キャンプインストラクター資格を保有していること
- キャンプインストラクター資格取得後、アウトドア活動参加経験2回以上と、1泊以上のキャンプ指導経験1回以上
現在予定されているキャンプ・ディレクター2級の養成講習会の会場は以下です。
- 兵庫会場(兵庫県キャンプ協会) 2019/11/2(土)~11/4日(月祝)
- 山形会場(山形県キャンプ協会) 2019/11/29(金)~12/1(日)
キャンプ・ディレクター1級は、キャンプを統括する責任者として必要なことがらを学びます。
キャンプの運営、スタッフへの監督・指導、施設の管理運営などの役割を果たせるだけでなく、地域社会のなかでさまざまな団体・機関と連携してイベント等を企画・調整できる能力を身につけることを意図しています。
受講要件:
- キャンプ・ディレクター2級資格を保有していること
- キャンプ・ディレクター2級資格取得後、1泊以上のキャンプ指導経験2回以上
講習会は、44時間の通信講座と36時間(2泊3日)の集合研修で行われます。
キャンプ・ディレクター1級カリキュラム
- キャンプとは
- キャンプと社会
- キャンプの安全管理
- キャンプのマネジメント
- キャンプ指導者の研修と養成
キャンプ・ディレクター1級の養成講習会場は以下です。
【東日本会場】
日程:2019年 11月 22日(金)-24日(日)
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)
【西日本会場】
日程:2019年 12月 13日(金)-15日(日)
会場:大阪府立少年自然の家(大阪府貝塚市木積秋山長尾3350)
参考:日本キャンプ協会 キャンプディレクター養成講習会・検定会
キャンプ・ディレクター1級のみ、以下のような検定会が別の日に設定されています。
受検は講習会を修了していることが条件で、検定会への参加資格は、講習会修了後4年度なります。
2019年度検定会は、2016年度から2019年度のキャンプ・ディレクター1級養成講習を修了した人が対象です。
【東京会場】
日程:2020年 1 月 18日(土)・19 日(日)
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)
【関西会場】
日程:2020年 2月 8日(土)・9 日(日)
会場:神戸市青少年会館
キャンプインストラクターの現状
以上、キャンプインストラクターの資格についてお話してきましたが、現状をみると、残念ながら、キャンプインストラクターの資格を取っても、キャンプ関係の仕事に就職したりすることはないようです。
むしろ地域のボランティアなどで役立つ資格といえます。
でも、野外行事をとりしきる教職員や野外活動のガイドなどにとっては、仕事のなかで活用できる資格になりますね。
できれば仕事としての可能性が高まるディレクターレベルを目指しましょう。
現在1000人のキャンプ・ディレクターが全国で活躍しています。
まとめ
キャンプインストラクターは、安全で楽しいキャンプを通じて「人と自然のよりよい関係づくり」を推進する指導者です。
この資格を取得すれば、より高度なキャンプディレクター(1級・2級)にチャレンジできるようになります。
キャンプインストラクターの資格があれば、家族や友人たちとキャンプをする時にも役立てることができます。
直接生計を立てられるほどの収入に結びつけるのは難しいですが、趣味や休日のボランティアなどの活動に活かすために取得を考えている人が多い資格です。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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