春ごろになると話題に上がることの多い「マダニ」。
所詮ダニでしょ?と侮っていると命の危険にさらされる恐れもありますので、しっかりとした正しい知識をもってマダニの予防と対策にあたりましょう。
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ダニと侮るなかれ「マダニの恐怖」
ダニといっても様々な種類があり、普段耳にすることの多いのは屋内産性ダニ類の仲間でしょう。
布団や衣類などに引っ付いており、アレルギーの原因になることもあるため赤ちゃんのいるご家庭などでは気を遣っていることでしょう。
しかし今回注意喚起をするのは屋外のダニである「マダニ」。
「マダニは春から秋にかけて活発に活動するため、草むらに入るときなどは特に注意しないといけません。
整備されたキャンプ場ではそこまで見かけることはありませんが、野営感を売りにしている所であれば絶対に対策しておいた方がいいでしょう。
ちなみに私たちのキャンプ場ではお客様よりもスタッフが作業中に咬まれるといったことの方が多いです。
マダニもその辺をうろついているという訳ではなく、生息している場所がはっきりしているので対策も打ちやすいですね」
また、マダニ類の多くは、ヒトや動物にくっつき、皮膚にしっかりと口を突き刺し、長時間吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。
マダニは危険な感染症を媒介しているという事もあり、厚生労働省も注意喚起をしています。
マダニに咬まれないための対策は?
マダニは咬まれると様々な感染症を引き起こすリスクがあるので、咬まれないようにすることが大切です。
咬まれないようにするにはどんなことに中止すればいいのでしょうか。
出そうな場所に近づかない
マダニは草むらや藪といった草の生い茂った場所に生息していることが多い様です。
キャンプに行って薪を集めたり散策したりとしている間に咬まれており、気づいたら血を吸われていたという事も。
キャンプ場の中では、サイトとサイトを区切る生垣に生息している可能性もわずかにあります。
また、生息している場所に入らなくとも付近に出てくるという場合もあります。
肌の露出を少なくする
特に夏場は大変ですが、長袖や長ズボンを着用し、靴についても足を完全に覆うものを履くことで肌への接触を防ぐことが出来ます。
熱中症との兼ね合いもありますが、熱中症は服を着ててもある程度は対応できるのに対して、マダニは一度咬まれた場合が非常にリスクが高いので、優先順位をつけて対応しなければなりません。
ちなみ、肌の露出を減らせば蚊やブヨ対策にもなるので、肌を覆っていても快適な機能性インナーなどを着ることをおススメします。
大人はある程度対応したり、暑さにも我慢が出来ますが、好奇心旺盛なお子様は特に注意したいところです。
気にしすぎるというのも遊びに制限をかけてしまうので避けたいところですが、せめてズボンだけでも長ズボンにするなど妥協点を探して対策を取っていきましょう。
虫よけスプレーなどを忘れない
どうしてもマダニがいそうな場所へ行く場合は、虫よけスプレーを忘れないようにしましょう。
虫よけスプレーはそこまで大きくなく、荷物をまとめる時にも緊急度が高くないので忘れがちになってしまいます。
逆にスプレーということもあり車に常備しておくと夏場は爆発してしまう可能性もありますので、キャンプごとに忘れていないかチェックしましょう。
市販の虫よけスプレーもいいのですが、ハッカ油と精製水、アルコールから作るハッカスプレーもおすすめです。
自分で調合するので余計なものが入っていませんし、ハッカとアルコールで清涼感のある消毒液としても役立ちます。
万が一、マダニに咬まれてしまった場合の対処法
いくら対策をしても、ちょっとした油断で咬まれてしまう事もあるでしょう。
万が一咬まれてしまった場合はどんな風に対処すればいいのでしょうか。
無理に取らない
蚊やブヨは止まっていれば手で払う事でそれ以上の被害は抑えられますが、マダニに関して言えば適切な取り方をする必要があります。
マダニは咬みついた際に皮膚の奥深くまで鋭い口器を突き刺して吸血するということもあり、無理に引き抜こうとすると頭や口器の一部が体の中に残ってしまい、取り出すのがさらに大変になってしまいます。
そうなった場合は医師に摘出してもらう必要があるので慌てず対処しましょう。
病院を受診する
マダニに咬まれた際の対処法として最も適当なのは、皮膚科や外科などの病院を受診することです。
皮膚科や外科であれば麻酔を打って患部を切開して取り除くことになります。
昔ながらの方法ですが、ワセリンなどでマダニの呼吸を遮断することで窒息させるというものもあります。
こういった方法を使えば自分で取れないこともありませんが、出来るだけプロに任せた方が安心でしょう。
なお、咬まれていることに気づかない場合があり、気づいた時には結構時間が経っていたという事も…。
シャワーを浴びる際などに首や耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏といったよく咬まれる場所を中心に咬まれていないか確認しましょう。
また、マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て,主に原因不明の発熱,消化器症状(食欲低下,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛)が出現します。
特に何もないまま潜伏期間を過ぎ去ればいいのですが、少しでも上記の症状が出た場合はマダニに咬まれたという事を医療機関に伝えて支持を仰いでください。
マダニ対策に!あると便利なアイテム
基本的に自分で対処するのはオススメできませんが、万が一すぐに医者にかかることが出来ない場合に自分でなんとかできるアイテムを準備しておけば安心です。
マダニ取り ティックツイスター
先端についている二股にマダニを差し込み、くるくると回すことで口器を体に残さずに除去することが可能です。
前述したように、マダニを無理やり取ろうとすると頭や口器が体に残ってしまうので、こういった専用の器具を使わないのであれば病院まで我慢しなければなりません。
マダニ用エアゾール ムシクリン
マダニのいそうな草むらなどに吹きかけることで安心して作業をすることが出来ます。
とはいえ効果は完全という訳ではないので、長袖長ズボンの対策は必ず行うようにしましょう。
ちなみに、ゴキブリやハエにも効果があるのでキャンプ以外でも活躍すること間違いなしです。
まとめ
マダニに咬まれるよりも前に、咬まれない予防線を張っておくのが最善の方法です。
万が一咬まれた場合も対処するのにコツが必要ですので、キャンプに出る前にどんな対策が出来るのかをしっかりと下調べした上で、キャンプに臨みましょう。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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