タープは家でいうリビング的な存在で、キャンプを快適にするために欠かせないアイテムです。
タープ1つで雨や風、日差しから身を守ることができ、快適な休息や団欒ができる場所も簡単に作ることができます。
そこで今回はタープの種類と、基本的なタープの張り方から応用までを紹介していきたいと思います。
ぜひ本記事を参考にしながら、自分の用途や人数にあったタープを使いこなしてキャンプを楽しんでください!
Contents
タープの種類と特徴
タープは数種類のタイプがあり、使用人数や天候によって適切な形のものを選ぶ必要があります。
1人でも設営ができるヘキサタープ
六角形のヘキサタープは二本のポールで支えるため、設営が簡単で慣れてくれば一人で設営
することもできるタープです。
使うポールが少ないのでコンパクトに収納ができ、軽量なので持ち運びも比較的楽に行えます。
適度な日陰をつくることができ、四方が空いているので解放感もあります。
ルーフが緩やかな山形になるので、雨の排水もスムーズに行えます。
ソロキャンプ向けウィングタープ
美しいフォルムを持つひし形のウィングタープは二本のポールで設営ができ、側面は張り網を使わずペグを直打ちすれば、さらに早く設営することができます。
生地の面積が狭いので抵抗が少なく、風に強い特徴がありますが、その分日陰の面積は狭いので大人数のキャンプやオートキャンプには不向きです。
ルーフの曲線を使って雨の排水はスムーズに行えますが、一カ所に水が溜まるのでペグをしっかり打ち込む必要があります。
ヘキサタープよりも軽いので、ソロキャンパーや、ツーリングキャンプにおすすめのタープです。
応用力&解放感抜群のレクタタープ
長方形のレクタタープは、大きな日陰をつくることができ、解放感が抜群です。
大人数のキャンプや、タープの下にテントや車の荷室を入れたい場合などにおすすめです。
ポールを調節することで、ルーフを様々な形に変えることができるので、色々な状況に対応できるタープです。
気軽に設営ができるカーサイドタープ
車をポール代わりに使って設営するカーサイドタープは、設営&撤収が簡単に行えます。
デイキャンプなど、ササっとリビングを作りたい方におすすめです。
片側を完全に地面におろせばちょっとしたプライベート空間もつくれます。
カーサイドタープを使用する時は、設営の前に車の移動の有無をしっかりと確認しましょう。
虫除けができるスクリーンタープ
スクリーンタープはメッシュの壁がついた、テントに近い形のタープです。
虫除けに最適なタープで、壁を閉じることができるフルクローズタイプは風や雨を遮断できて、軽い紙コップなどが飛ばされる心配もないため、快適な食事などができます。
他のタープと違って壁があるので解放感はあまりないですが、外から中が丸見えになりにくいので、ちょっとしたプライベート空間や、居心地の良いリビングづくりが可能です。
タープを張るときのコツ
タープを張るときにちょっとしたコツがいくつかあります。
風向きと方角に気を付ける
タープの向きを決める際には風向きと方角に注意が必要です。
タープの長辺が東西にくるようにすると、太陽の日差しを効果的に遮ることができます。
タープ設営は風上から
風下からタープを設営をしていると、タープが風にあおられた場合タープを頭にかぶったりして設営が大変になるので、タープの設営は必ず風上から行いましょう。
ペグについて
ペグの打ち方が不十分だと、風が吹いた際にペグが抜けて大惨事になる危険があるので、しっかりとしたペグ打ちをしましょう。
ペグは地面に対して45℃程度傾けて打つと抜けにくくなります。
雨の日だと地面がぬかるんでペグが抜けやすくなるので、ペグの手前に重石を置いてペグ抜けを防ぎましょう。
張り網の途中にもう1本張り網を落とせば、1点に集まる雨の量を分散させることができ、ペグ抜けの防止になります。
付属品のペグはプラスチック製のものが多く、硬い地面だと全く刺さらない場合があるので、スチール製のペグなどの他のペグも用意しておき、柔軟な対応ができるようにしましょう。
ヘキサタープの基本的な張り方
初心者の方や1人でも張りやすいヘキサタープの張り方を紹介していきます。
<張り方の手順>
- タープを地面に広げ、タープの長辺の両サイドのグロメット(ポールや張り網を通す穴)から真っ直ぐにメインポールを平置きします。
- ①のグロメットを起点としてタープの中心線からそれぞれ45度になる角度で張り網を左右に開き、平置きしてあるメインポールのエンド部分と平行線上にくるまで引っ張った場所にペグダウンします。
反対側も同じようにペグダウンまでしておきましょう。 - ①のグロメットにメインポールを通し、張り網を掛けます。
この時に必ずタープ→張り網の順でセットしてください。
タープの上に張り網がある状態にすると風でタープが飛ばされにくくなります。 - 次にメインポールを内側に傾けて立てて、自在金具で張り網のテンションを調節します。
反対側も③の手順をふんで、メインポールも同じように立ててタープを自立させます。
最終的なメインポールの角度は地面に対して垂直ではなく、内側に20~30cm傾けた方がきれいにタープを張ることができます。 - 張り網のテンションを均等にします。
この時に一気に1本だけテンションをかけるのではなく、4本の張り網のテンションをまんべんなく何回かに分けてかけていきましょう。 - 全ての張り網がピンと張ったら、タープの四隅にサブの張り網を結び、ペグダウンします。
この時にタープの中心と四隅の延長線上にペグダウンすると、きれいなタープを張ることができます。 - サブの張り網のテンションを調節して完成です!
タープにシワがある場合はテンションがかかりすぎているので、その部分の張り網の自在金具を調節しましょう。
ヘキサタープの応用の張り方
タープはポールを増やしたり、長さを変えたりすることによって張り方をアレンジすることができ、サイトや天候の状況にあわせた形をつくることができます。
タープのアレンジの仕方を知っていると、タープの設営自体がキャンプの楽しみになります。
タープ下のスペースを拡大する
ヘキサタープの四隅にサブポールを追加してルーフの高さを上げ、ルーフ全体がフラットになるようにすれば、タープ下のスペースを拡大することができ、解放感もアップします。
雨風を防ぐ
タープ内に雨や風が吹き込まないようにする為には、ポールの節を折ってルーフの高さを調節する必要があります。
また雨がルーフに溜まる場合は、タープの中央に一番長いポールを追加することでルーフに傾斜がつき、雨が下に流れるようになります。
その際はタープとポールの間に緩衝材をいれて、タープの生地が傷つかないようにしましょう。
日差しを遮る
サブロープのペグダウンの位置をタープの近くに寄せることで、ルーフが下がり日差しを遮ることができます。
それでもまぶしい場合は、タープの片面を完全に落として直接ペグダウンして日差しを遮断します。
まとめ
サイト状況や天候の変化に少しの調整で対応できるタープは、まさに魔法の布です。
タープを使いこなすことができれば、キャンプがよりいっそう楽しくなるので、まだタープを持っていない方は自分のスタイルにあったタープをゲットして、快適なサイト作りをしてみてはいかがでしょうか。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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