2020年はソロキャンプが大きく取りざたされた年ですが、2019年はグランピングが注目された年でした。
通常の野営的なキャンプとホテルで泊まるような快適さを合わせた新しいレジャーであるグランピングについて解説していきます。
Contents
そもそもグランピングとは?
今や日本全国様々な施設でグランピングを謳った企画がありますが、そもそもグランピングとはどういう意味があるのでしょうか。
グランピングとキャンプの違いについて調べてみた
グランピングとは、「グラマラス」(魅惑的な)+「キャンプ」を合わせた造語のことです。
goo国語辞典によると、「山野に設置された豪華なテントやロッジに宿泊して、ホテル並みの快適なサービスを受けながら、自然との触れ合いを楽しむこと」とされています。
一方で、一般社団法人日本グランピング協会の公式ホームページを見ても、「自然が感じられること」を大切にしていることが分かります。
昨今のグランピングは商品化され、消費されるコンテンツになっており、定義が曖昧になっています。
中には鉄筋コンクリートの建物のバルコニーにソファとハンモックを出しただけでグランピングと称している宿泊施設もあるくらいですが、まだまだ市場は未熟で認知度も低い方なので、淘汰されていないのが現状です。
逆に、テントだけがグランピングかと言われるとそういうわけではなく、キャビンやロッジ、ツリーハウスといったものでも認める場合もあるようです。
前述した日本グランピング協会はこういった状況を問題視しており、ユーザー側も正しいグランピングの知識を身に着け、サービスを利用していくことが望ましいとしています。
グランピングの楽しみ方は?
それでは、「キャンプで受けられる恩恵」とはどんなものでしょうか。
何度かキャンプをしたことがある方ならわかるかと思いますが、キャンプだからこそ味わえる特別な体験と言い換えられます。
例えば、人里離れたところだからこそ見られる満天の星空や、自然が豊かだからこそ聞こえる虫の声、普段は気にも留めない風が木を揺らす音などといったことです。
では良いことばかりかというとそうではなく、山だからこそ急変する天気、海沿い特有のテントが飛ばされそうになる風といった、自然の厳しさという側面もまた特別な体験といえるでしょう。
グランピングは極力不自由することなく、キャンプの恩恵を受けられるのが魅力ですが、自然の中にあるという不便さとのバランスがどうコーディネートされているかがキャンプ場の腕の見せ所です。
グランピングが出来るキャンプ場はここ!【関東圏】
ここからは、グランピングのコーディネートに優れたキャンプ場をご紹介していきます。
まずは流行の最先端を行く関東から見ていきましょう。
CIRCUS OUTDOOR
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東京都の西多摩郡にある、名前の通りサーカスをイメージしたグランピング施設です。
関東の中では随一の作りこみをしているキャンプ場で、テントごとにサーカスの団長や、サーカスのクルーの使用している部屋などのテーマが決まっています。
ここの面白いところは、レセプションの時点でスマートホンなどのデジタルデバイスを預けられるという所。
大自然に身をゆだねるという事は、時間の流れにも身をゆだねるという事。
便利なものが逆に自分を縛っていたという事に気づかされます。
妙義温泉・妙義グリーンホテル&テラス
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群馬県富岡市の妙議町にある「妙義温泉・妙義グリーンホテル&テラス」は、プロが選ぶ「日本のホテル100選」に入選するほど魅力的なホテルです。
この施設は、ホテル&ゴルフからグランピングへと変わったアプローチをしています。
ゴルフは自然の中で、自然を読み解き楽しむの遊びであり、自然体験であるという考え方をベースに、ゴルフ場ならではの紳士的ホスピタリティやサービスを提供しているようです。
施設内にはレストランや温泉もある中で、天然芝の広大なキャンプサイトも有しており、日本版のグランピングとしては一つの完成系といってもいい施設です。
グランピングが出来るキャンプ場はここ!【中部圏】
次は中部圏からのご紹介です。
クルマ文化が発達している地域という事もあって、比較的どのエリアにもアクセスしやすいというメリットもあります。
グランピングにとって、そのアクセスのしやすさですら大切な要素です。
中津川温泉 クアリゾート湯舟沢 ほしとせせらぎのぐらんぴんぐ
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岐阜県の東濃地方に当たる中津川市。
名古屋市内からのアクセスも良好で、温泉も有したリゾート施設内にあるのが「ほしとせせらぎのぐらんぴんぐ」です。
こちらの場合はリゾートという切り口からグランピングを提案しており、グランピングならではの快適さはもちろん、ウッドデッキに設営された大型テントでのびのびと大自然を満喫することが出来ます。
施設内には温泉と温水プールがあるので、家族全員が楽しめるようになっています。
標高が500mとなっており、冬はもちろん、夏でも夜は冷えることも。こういった寒暖差のある環境というのすら楽しめるのがグランピングの良いところですね。
中津川温泉 クアリゾート湯舟沢 ほしとせせらぎのぐらんぴんぐ 公式ホームページ
伊勢志摩エバーグレイズ
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三重県志摩市にある元祖グランピング場の伊勢志摩エバーグレイズ。なぜかというと、グランピングがここまで流行る前に、現在の日本グランピング協会 会長 松本 寛氏が手掛けた施設なんです。
こちらのグランピング施設は、テントではなく半屋外型の家屋のような施設となっており、寝室は屋内、リビングが半屋外になっています。
海に面しており、リビングからそのまま水辺を見ることが出来るのが大きな特長です。
水辺に面している強みで、備え付けのカヌーで水上散歩も楽しめます。
グランピングが出来るキャンプ場はここ!【関西圏】
関西エリアはここ数年でグランピング施設が一気に増加しています。日本の中でもある意味最先端のグランピングが楽しめるエリアです。
kannabe 5 sense
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兵庫県豊岡市にある、道の駅「神鍋高原」に併設したグランピング施設である「 kannabe 5 sense 」は、「燻製工房・煙神」という施設の隣にあります。
1日8組限定の林間プライベートサイトで「ちょっぴり豪華&手ぶらでOK」なグランピングが出来るとのこと。
設備は一般的なグランピング施設ですが、なんといっても隣の燻製工房がプロデュースする食事がオススメです。
煙が出ることからアウトドアですることの多い燻製料理ですが、プロの作った燻製はやっぱり別物。売店で売っているラインナップも、燻しカマンベールチーズ、燻し牛タン、燻しロースハム、但馬鶏の燻しチキンとテキストを眺めているだけでもよだれが出そうなラインナップです。
ブルービーチ那智
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある、太平洋を臨むグランピング施設。ホテルなどとは違い、テントで聞く波の音はまた違った趣があります。
こちらも食事が非常も魅力的で地元でとれた絶品ジビエと、那智勝浦の特産品「生マグロ」を味わうことが出来ます。
施設内にはチルアウトにちょうどいいカフェ、子供がのびのびとあそぶことができる公園があり、徒歩で三分のところには絶景を楽しみながら入れる露天風呂を有した「丹敷(にしき)の湯」もあり、グランピングと合わせて観光も大いに楽しむことが出来ます。
まとめ
グランピング施設は様々な形態で売り出しをしており、客単価も高いことからビジネスとして始める施設も多いようです。
その為、グランピングの考え方とは乖離した施設も多く、ほとんどホテルや旅館と変わらないようなところも出てきています。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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