ダッチオーブンは、焼く、煮る、炊く、蒸すなど、さまざまな調理に対応した優れた調理器具であり、キャンプ時においては特に有効活用できる便利アイテムです。
ここでは、ダッチオーブンの選び方やおすすめ品などを紹介してきます。
ダッチオーブンでできること
ダッチオーブンは、冒頭でもあったように、焼く、煮る、炊く、蒸すなどの、さまざまな調理に対応した鉄製のお鍋です。
見た目からもわかるように、ダッチオーブンは重厚感があり実際の重量も一般的なお鍋に比べ重たいですが、その重厚な鉄を素材に使っているため、焼く、煮る、炊く、蒸すなどのさまざまな調理に対応できます。
本格的な無水調理も可能
ダッチオーブンに使われる蓋は、本体と同様に重厚な鉄製のため重たいですが、それゆえに無水調理も可能です。
無水調理に対応できる点も、使用できる料理の材料に限りのあるキャンプ時や登山時などで、ダッチオーブンが推奨される要因のひとつといえるでしょう。
素材によってはお手入れが必要
ダッチオーブンをはじめとした鉄製の調理器具は、使い始めや使用毎に相応のお手入れが必要になります。
ダッチオーブンの場合、一般的なフライパンやお鍋とは異なり、表明にコーティングなどの加工がされていないので、使用後は必ず水気を飛ばして油を馴染ませる必要があります。
いわゆる「シーズニング」と呼ばれるお手入れの作業なのですが、ダッチオーブンではこの作業を、購入後初めて使う前と、使用の度に行う必要があります。
【シーズニングの手順】
- 洗剤でしっかりと洗い錆止めを落とす
- 火にかけダッチオーブンに焼きを入れる
- 全体に焼きが入ったら冷めるまで待つ
- オリーブオイルを薄く塗布する
- 2~4の作業を3回ほど繰り返す
- 仕上げにクズ野菜をオリーブオイルで炒めて匂いを消す
【使用毎のお手入れ】
- たわしを使って水で洗う
- 火をかけて水分を完全に飛ばす
- ダッチオーブンを冷ましてオリーブオイルを塗布する
水分を飛ばす際は、煙が発生するまでしっかりと火をかけましょう。
ステンレス製やカーボン製のダッチオーブンであれば、鉄製とは違いお手入れが不要ですので、お手入れが面倒だったり不安だった場合はそちらを選択肢に入れておきましょう。
ダッチオーブン選びのポイント
ここからは、ダッチオーブンを選ぶポイントを項目別に解説していきます。
素材のチェック
ダッチオーブンは基本的に鉄製ですが、ステンレス製やカーボン製のものも人気です。
素材それぞれに特徴があるので、自分のキャンプスタイルに合った素材のダッチオーブンを選びましょう。
鋳鉄製
ダッチオーブンの王道といえる素材で、最もポピュラーな素材ともいえます。
鋳鉄製の場合は、上記にあるようなお手入れが必要ですが、使い込むことが味わい深さが出て、キャンプの雰囲気にも自然にマッチします。
ステンレス製
ステンレス製の大きな特徴は、錆びが発生しにくく家庭用の鍋と同じ感覚で使えるので、誰でも使いやすいタイプといえます。
鉄製では必須のメンテナンスも必要ないので、初心者キャンパーにもおすすめの素材です。
カーボン製
カーボン素材特有の遠赤外線効果により、熱の広がりにムラがなく食材にまんべんなく夏を加えることが特徴です。
食材の旨味を最大限に引き出してくれるので、キャンプ飯にこだわりのあるキャンパーさんにおすすめのタイプといえるでしょう。
サイズのチェック
ダッチオーブンは素材に関係なく、さまざまなサイズのものが販売されています。
ソロキャンプ向けのものもあれば、ファミリーやグループキャンプ向けのものもあるので、スタイルや利用人数に応じて選びましょう。
家でも使えるか
例えば、年に2~3回ほどしかキャンプを行わない場合は、ダッチオーブンを選ぶ際「家でも使えるかどうか」がひとつの選ぶポイントになります。
ダッチオーブンは特徴からも大きくなればなるほど、当然ながら重量も重くなり、収納するにも一工夫が必要になります。
ですが、キャンプ以外に家でも使えれば、日常的にも活用できるため、収納に頭を悩ますこともありません。
また、家で使えることで家庭料理のレパートリーも増えるため、年に行うキャンプの回数に限らず、キャンプと家の両方で使える方がおすすめです。
家庭用のIHに対応したダッチオーブンなど、家と兼用で使えるものも多く販売されているので、選ぶ際は兼用できるかどうかも確認しておきましょう。
ダッチオーブンのおすすめ5選
ここからは、これまでの情報を踏まえ、おすすめしたいダッチオーブンをいくつか紹介していきます。
BUNDOK(バンドック) ダッヂ オーブン
素材:鋳鉄製
サイズ:255×140mm 約5.2Kg
備考:容量4.2L リフター付き
鋳鉄製の王道タイプのダッチオーブンです。
シンプルな形状と機能から価格帯も安く、初心者から上級者まで幅広い層におすすめです。
蓋開けに使えるリフターも付属されておるので、ダッチオーブンの入門にもおすすめといえるでしょう。
キャプテンスタッグ ココット ダッチオーブン
素材:鋳鉄製
サイズ:285×140mm 約3.8Kg
備考:容量2.8L IH・オーブン対応
小型サイズのダッチオーブンで、本格キャンプ飯からちょっとした料理まで対応できます。
IHとオーブンにも対応しているのでキャンプだけでなくご家庭でも使用できます。
キャプテンスタッグ ダッチオーブン コンボクッカー
素材:鋳鉄製
サイズ:250×85mm 約5.5Kg
備考:容量3.1L
キャプテンスタッグが販売する蓋がフライパンとしても使える2WAYタイプのダッチオーブンです。
焼き調理の場合は蓋をフライパンに、煮る、炊く、蒸すなどの調理の場合はそのままダッチオーブンとして使えるので、必要に応じた使い分けが可能です。
ベルモント オール熱源対応 ステンレス ダッチオーブン
素材:ステンレス
サイズ:260mm 約5.4Kg
備考:容量5.2L
ステンレスタイプのダッチオーブンで、鋳鉄製にある割れや錆などの心配もなく、お手入れも頻繁に行う必要がありません。
4mmの分厚いステンレス仕様のため、保温性が高く食材に均等に熱を入れることができるため、料理にムラが少なく仕上がります。
オール熱源に対応しているため、日常的にご家庭でも使えます。
ソト ステンレスダッチオーブン 10インチハーフ ST-910HF
素材:ステンレス
サイズ:365×105mm 約5.1Kg
備考:容量3.5L
4mm厚オールステンレス製で抜群の蓄熱性を発揮するソトのステンレス製ダッチオーブンです。
ステンレス製なのでシーズニングが不要で、日常的に使っている家庭用のお鍋感覚で使うことができます。
浅型仕様にすることで、食材にムラなく熱を入れることが可能です。
まとめ
ここまで、キャンプで使えるダッチオーブンの魅力や選び方、おすすめ商品などを紹介しました。
ダッチオーブンはものによっては重量があり荷物にもなりますが、うまく使いこなすことでキャンプシーンにおいても本格的な料理を楽しむことができます。
鋳鉄製のものはお手入れに手間もかかりますが、それはそれでキャンプのひとつの楽しみ方なのである意味ダッチオーブンを使う醍醐味ともいえます。
手間をかけたくない方や、初心者キャンパー方には、お手入れが不要なステンレス製であったり、家庭でも兼用で使えるタイプも多く販売されているので、自分のキャンプスタイルやキャンプを行う頻度に応じて、それぞれに適したダッチオーブンを選ぶように心がけましょう。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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