沖縄と聞くと、あのコバルトブルーの美しい海を思い出しますね。
しかし、実は沖縄の海にはハブクラゲやカツオノエボシなど危険海洋生物がいっぱいいるのです。
ここでは、ハブクラゲとカツオノエボシという代表的な危険海洋生物の生態、防御対策、万一被害にあった場合の処置方法についてお伝えします。
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ハブクラゲってどんな生き物?
「5月から10月にかけて発生する熱帯性の立方クラゲ。
立方型の傘と、傘の四隅から7-8本ずつ伸びる触手が特徴。
傘高は10-15㎝、伸縮する触手は伸びると1.5m以上になる。
強力な刺胞毒を持ち、触手に触れた小魚などの獲物を麻痺させて捕食する。
」
引用:Wikipedia
ハブクラゲは沖縄の海に生息する代表的な猛毒クラゲですが、傘が半透明のため、水中で見えにくく、刺されてはじめて気づきます。
海岸にハブクラゲが打ち上げられていると、珍しさも手伝って、つい手を出しがちですが、ハブクラゲの触手には、刺胞と呼ばれる毒の針の入ったカプセルがたくさんあり、触手が刺激を受けると毒針が飛び出すしくみになっているので絶対手を触れないでください。
被害報告をみると、年間に約100名が救急搬送され、数名が亡くなっています。
ハブクラゲは小さな魚を追いかけて浅瀬まで来るので、幼い子どもがその被害に遭うことが多いので、要注意です。
刺されると大変痛く、患部がミミズ腫れになります。
6時間後にはミミズ腫れは水疱に変わり、12時間後には壊死を引き起こし、重症の場合だと、意識障害や呼吸困難、心停止に至ることもあります。
事前に透明なハブクラゲの存在に気づくのはむずかしいので、沖縄のほとんどの海岸でハブクラゲの侵入を防ぐネットが張られています。
なぜ、名前にハブがついているのでしょう?ハブは日本では沖縄県だけに生息する猛毒ヘビですよね。
ハブと同じくらい怖いクラゲということから、ハブクラゲと呼ばれています。
普通、クラゲは傘を活かして水中を浮遊し、水泳能力は高くないのですが、ハブクラゲは違います。
なんと、ハブクラゲは自分で動くことができ、最大時速は約7kmだそうです。
さらにハブクラゲには目がついています。
ハブクラゲの目は人間の目と同じく、網膜、レンズ、虹彩、そして角膜があります。
しかしクラゲには脳がないので、ハブクラゲがどのようにしてモノを見ているのかは明らかになっていません。
そんなハブクラゲには唯一の天敵、ウミガメがいます。
ハブクラゲに刺されないためには
1. ハブクラゲ侵入防止ネット内で泳いでください。
ハブクラゲの触手は長いので、決してネットに近づかないでください。
2. 肌の露出を避けるため、ラッシュガード、長そでTシャツやスパッツを着用してください。
紫外線も本土の3倍とも言われているので特に女性は必須アイテムだと思います。
クラゲなど海洋危険生物が浅瀬に打ち上げられていることが多く、ビーチシューズやマリンシューズは必ずはいてください。
他にも海岸にはサンゴの死骸なども多く、楽に歩けます。
ハブクラゲに刺されてしまったら
1. すぐに海からあがって、助けを呼ぶんでください。
ハブクラゲに刺された患部をこすったり、真水をかけたりしてはいけません。
傷口には触手がついています。
触手を刺激することによって、毒の噴射が促進されてしまいます。
刺された瞬間から痛みが走るので、慌てて触手を取り除こうとしたくなりますが、その触手には触らずに助けが来るのを待ちましょう。
2. 患部に酢をかけてください。
どこのビーチでも酢が用意してあります。
「管理棟にお酢あります」と書いてありますので、ライフガードなどに申し出て酢をもらい、刺されたところにかけて、触手を洗い落とします。
酢をかけても触手が剥がれない場合は、ライフガードの方にやってもらうか、指先で優しく取り除く必要があります。
ダイビング用の手袋などがあればそれをしてそっと取り除きましょう。
酢をかけることで刺胞から毒針が発射されるのを防ぐ効果があります。
酢を触手にかけると白濁し、固くなって行き毒針が発射されなくなります。
白濁するのを確認してから、触手を優しく取り除いてください。
そして、注意するべき点は、酢は痛みを和らげたり、毒を中和したりするものではないことです。
3. 痛みがひどいときは、氷または冷水で冷やしてください。
4. 必ず、医療機関で治療を受けてください。
呼吸停止・心停止に陥った場合はすぐに心肺蘇生法を開始してください。
特に体が小さい子が刺された場合には、この対処法を実践した後に、すぐ病院に運びましょう。
カツオノエボシに刺された時は対処方法が違うので注意!!!
カツオノエボシは「電気クラゲ」の異名を持ち、最大で50㎝にもなる長い触手が特徴の刺胞動物です。
透明な浮袋には空気が入っていて、膨らましたり、縮んだりすることで、浮き沈みを操作できます。
一見、1匹のように見えますが、実はのヒドロ虫の集合体です。
触手には毒針を持ち、触れた小魚や甲殻類を捕食します。
毒は非常に強く、人間が刺されると電気が走ったかのような激痛が起こります。
台風後や強風の後には、沖から浅瀬まで流されてくることもあるため、珍しいからと言って絶対に触ってはいけない危険生物です。
カツオノエボシは基本的に自力で泳げないので、浮き袋で風を受けて移動するため、強い風で海水浴場に運ばれ、打ち上げられたりしますので、波打ちぎわで被害が発生することも多いです。
カツオノエボシに刺された時の応急処置方法は?
まず、水中で刺された場合はすぐに海からあがりましょう。
そして、次の処理はハブクラゲの時とは違います。
まず、海水で触手を洗い落とします。
まとめ
以上、ハブクラゲとカツオノエボシの生態と、刺されてしまったときの対処方法を解説しました。
ハブクラゲやカツオノエボシに刺されてしまったら、助けを呼ぶ、ハブクラゲの触手に触らない、酢をたっぷり患部にかける、病院に行くことをしっかりと覚えて、ビーチを楽しんでください。
復習しますが、カツオノエボシに刺されてしまったら、ハブクラゲの時とは違い、海水で触手を洗い落とします。
詳しくわからない時は、助けを呼んで素早い対処をしてください。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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