Impala Camp インパラキャンプ 車を個人輸入するところから始まるUJack社長のキャンプブログ

67インパラ整備編34:旧車のオイル交換とオイルフィルター(エレメント)交換、バイパスアダプターってなんだ?

本日は67インパラのオイル交換およびオイルフィルターの交換作業をPA-Rにて行っていきたいと思います。

前回まではブレーキまわりの整備を行いましたので併せてご覧いただければ幸いです。

旧車(クラシックカー)のオイル交換の目安とは?

筆者のインパラは1967年式でいわゆる旧車に属するわけですが、一般的に1970年代以前までの車は旧車であると言えます。

さてそんな旧車たちですが現代の車と変わらずにエンジンにはエンジンオイルが入っておりますので定期的な交換が必要となります。

またオイル交換の目安についてですが、基本的な概念は現代の車と変わらないようです。

そうすると乗っても乗らなくてもおよそ半年~1年に1度または5000~10000キロ程度で交換をした方がよいということになります。

インパラや旧車に使用すべきオイル

まず大前提としてオイルには以下のような種類があります。

特に現代の車にはより高性能なオイルである100%化学合成油を使用している車も多いです。
また金額的にも鉱物油よりも化学合成油の方が高いため、旧車にもいいオイルを入れてあげたくなりますがこれについては実は超NGです。

というのも旧車のエンジンはその歳月から相当な摩耗をしていたり、
そもそも使用されているガスケット類の材質も違うため現代のサラサラなエンジンオイルではオイル漏れやガスケットの浸食、さらにはエンジンの挙動をおかしくしてしまう恐れがあります。
つまりなんでも現代のものの方が優れているわけでもなく、当時の規格に沿ったものを使用しなければ結果としてトラブルに繋がってしまうことになりかねないということになります。

社長
エンジンオイル自体も現代のエンジンの進化に合わせて同じく進化しているので現代の車のエンジンオイルを旧車に使用することはできません。

では旧車に使用するべきオイルはなんなのかという点についてですが、これは鉱物オイルが正解です。

上にも書いた通り旧車のエンジンは長期の摩耗によってシリンダーとピストンにクリアランスが生じています、
洗浄剤が盛りだくさんの合成油などのサラサラなオイルでは吹け上りが良くなりすぎたり不必要に内部をクリーニングしてしまったりするため、粘度が高めの鉱物油を使用しましょう。

フラッシングオイルも旧車にはNG

当たり前ですがうえの点も踏まえてエンジン内を無駄に綺麗にする必要はありません。
クリアランスが広がり不具合の原因となり得ます。

以上の点をふまえて今回用意したオイルがこちら

コストコなどで売っているSupremeの10W-40の鉱物油です。

結構インパラなどの旧車に使用している人も多いオイルのようです。

社長
結論、アメ車にはアメリカの適当なオイルをぶち込んでおけ

またインパラの取説などにオイル量が載っているのですが表記がqt(クオート)となっていますが、こちらのオイルは1本1qtとなり計算もしやすいです。

1967年式インパラのオイル/オイルフィルター交換

長沢整備士曰くエンジンオイルは上抜きのほうがおすすめらしい。
一見するとした抜きの方が沈殿物などを排出できるようにみえるけど実は上抜きで機械で吸ったほうがキレイになるケースがあるとのことです。
またドレンパッキンの交換なども必要なくなります。

社長
ただ今回はせっかくリフトで上げているので下抜きで作業を進めていきます。

それでこちら手前に見えている銀色の大きな筒状のものが筆者のインパラに付いているオイルフィルターとなります。

今回は初回ということになるのでオイルフィルターも同時に交換をしていきます。

まずは奥に見えるドレンボルトを外して古いエンジンオイルを抜いていきます。

やまひつじ
ドボドボと真っ黒に汚れたオイルがでてきます

マグネットをドレンボルトの口からオイルパンに突っ込んで内部に沈殿した汚れをかき出しておきます。

因みに67インパラに使用されているドレンボルトは1/2サイズでした。

事前に手配しておいた日本車用の汎用のドレンパッキンですが、穴の径が合わなかったので中央の径をやすりで拡張して対応しました。

67インパラのオイルエレメントの取り外し

次にフィルターを外します、あまりみない形状というかかなり大きいのでなんとなく嫌な予感がしますがとりあえず中央のボルトから取りはずしを行います。

社長
こ、これは?
長沢整備士
交換式フィルターだねー

これがオリジナルなのかはわかりませんが、調べてみると交換式のオイルフィルターなるものがあり現地ではこの中身だけを取り寄せて交換を行っていたようです。

しかしここは日本なので交換用のフィルターを探すのは難しく結局輸入する羽目になるため一般的なフィルターを取り付けられるようにしたいところ。

こちらがフィルターを取り外した部分。

筆者が用意したエレメントとは形状が明らかに合いません。

バイパスアダプターを使ってフィルターを取り付ける

筆者は下記のパーツを用意しました。

オイルフィルターはACデルコのPF1218です。


ミスターガスケットから販売されているスモールブロック、ビックブロック兼用のオイルフィルターコンバージョンキットです。
ヤフオクで3000円くらいで販売されています。

実はこちら初期不良があったのですがショップに話したら交換対応をしていただきました。

社長
初期不良の切り欠き、このままだとここからオイルが漏れる。。。

こちらをこの向きでそのままセットします、ガスケットがあるので忘れずに挟んでおきましょう。

社長
327エンジンなのでSBC用のボルト穴を使って取り付けてます

最後にオイルフィルター側のパッキンに事前にオイルを塗っておいたものを車体に取り付けていきます。


交換用のオイルをいれる

エンジンルームからドボドボと豪快に入れていきます。

327エンジンの場合でオイル交換だけなら4qt、フィルターも交換するなら5qtが基準値となってます。

なので5本分を丸っといれます。
オイルゲージのMAXを多少オーバーしますが問題はない模様です。

オイル交換後は多少エンジンを回してみて各部からの漏れなどがないか確認しておきましょう。

とは言っても旧車のオイル漏れはどこかしら絶対あるのでまあ一応程度ですが。。。