本日は67インパラのオイル交換およびオイルフィルターの交換作業をPA-Rにて行っていきたいと思います。
前回まではブレーキまわりの整備を行いましたので併せてご覧いただければ幸いです。
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旧車(クラシックカー)のオイル交換の目安とは?
筆者のインパラは1967年式でいわゆる旧車に属するわけですが、一般的に1970年代以前までの車は旧車であると言えます。
さてそんな旧車たちですが現代の車と変わらずにエンジンにはエンジンオイルが入っておりますので定期的な交換が必要となります。
またオイル交換の目安についてですが、基本的な概念は現代の車と変わらないようです。
そうすると乗っても乗らなくてもおよそ半年~1年に1度または5000~10000キロ程度で交換をした方がよいということになります。
インパラや旧車に使用すべきオイル
まず大前提としてオイルには以下のような種類があります。
- 100%化学合成油
- 部分合成油
- 鉱物油
特に現代の車にはより高性能なオイルである100%化学合成油を使用している車も多いです。
また金額的にも鉱物油よりも化学合成油の方が高いため、旧車にもいいオイルを入れてあげたくなりますがこれについては実は超NGです。
というのも旧車のエンジンはその歳月から相当な摩耗をしていたり、
そもそも使用されているガスケット類の材質も違うため現代のサラサラなエンジンオイルではオイル漏れやガスケットの浸食、さらにはエンジンの挙動をおかしくしてしまう恐れがあります。
つまりなんでも現代のものの方が優れているわけでもなく、当時の規格に沿ったものを使用しなければ結果としてトラブルに繋がってしまうことになりかねないということになります。
では旧車に使用するべきオイルはなんなのかという点についてですが、これは鉱物オイルが正解です。
上にも書いた通り旧車のエンジンは長期の摩耗によってシリンダーとピストンにクリアランスが生じています、
洗浄剤が盛りだくさんの合成油などのサラサラなオイルでは吹け上りが良くなりすぎたり不必要に内部をクリーニングしてしまったりするため、粘度が高めの鉱物油を使用しましょう。
フラッシングオイルも旧車にはNG
当たり前ですがうえの点も踏まえてエンジン内を無駄に綺麗にする必要はありません。
クリアランスが広がり不具合の原因となり得ます。
以上の点をふまえて今回用意したオイルがこちら
コストコなどで売っているSupremeの10W-40の鉱物油です。
結構インパラなどの旧車に使用している人も多いオイルのようです。
またインパラの取説などにオイル量が載っているのですが表記がqt(クオート)となっていますが、こちらのオイルは1本1qtとなり計算もしやすいです。
1967年式インパラのオイル/オイルフィルター交換
長沢整備士曰くエンジンオイルは上抜きのほうがおすすめらしい。
一見するとした抜きの方が沈殿物などを排出できるようにみえるけど実は上抜きで機械で吸ったほうがキレイになるケースがあるとのことです。
またドレンパッキンの交換なども必要なくなります。
それでこちら手前に見えている銀色の大きな筒状のものが筆者のインパラに付いているオイルフィルターとなります。
今回は初回ということになるのでオイルフィルターも同時に交換をしていきます。
まずは奥に見えるドレンボルトを外して古いエンジンオイルを抜いていきます。
マグネットをドレンボルトの口からオイルパンに突っ込んで内部に沈殿した汚れをかき出しておきます。
因みに67インパラに使用されているドレンボルトは1/2サイズでした。
事前に手配しておいた日本車用の汎用のドレンパッキンですが、穴の径が合わなかったので中央の径をやすりで拡張して対応しました。
67インパラのオイルエレメントの取り外し
次にフィルターを外します、あまりみない形状というかかなり大きいのでなんとなく嫌な予感がしますがとりあえず中央のボルトから取りはずしを行います。
これがオリジナルなのかはわかりませんが、調べてみると交換式のオイルフィルターなるものがあり現地ではこの中身だけを取り寄せて交換を行っていたようです。
しかしここは日本なので交換用のフィルターを探すのは難しく結局輸入する羽目になるため一般的なフィルターを取り付けられるようにしたいところ。
こちらがフィルターを取り外した部分。
筆者が用意したエレメントとは形状が明らかに合いません。
バイパスアダプターを使ってフィルターを取り付ける
筆者は下記のパーツを用意しました。
ミスターガスケットから販売されているスモールブロック、ビックブロック兼用のオイルフィルターコンバージョンキットです。
ヤフオクで3000円くらいで販売されています。
実はこちら初期不良があったのですがショップに話したら交換対応をしていただきました。
こちらをこの向きでそのままセットします、ガスケットがあるので忘れずに挟んでおきましょう。
最後にオイルフィルター側のパッキンに事前にオイルを塗っておいたものを車体に取り付けていきます。
交換用のオイルをいれる
エンジンルームからドボドボと豪快に入れていきます。
327エンジンの場合でオイル交換だけなら4qt、フィルターも交換するなら5qtが基準値となってます。
なので5本分を丸っといれます。
オイルゲージのMAXを多少オーバーしますが問題はない模様です。
オイル交換後は多少エンジンを回してみて各部からの漏れなどがないか確認しておきましょう。
とは言っても旧車のオイル漏れはどこかしら絶対あるのでまあ一応程度ですが。。。
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!
オイルについて。
ども!初めまして!
気になってんで、オイルについて注意と言うか確認があります。
今では環境面で規制されていますが当時はガソリンもエンジンオイルも鉛成分(ZINC)が入っておりました。
鉱物油は正解なのですがZINC入りのオイルを使用しましょう!
ルーカスの鉱物油で添加剤としてZINCを規定量入れるのが60年代の車にはセオリーだと思います。
紹介されているシェブロンは使わないほうが良いと思いますよ!
今の100%化学合成油だとクソ過ぎてカムをどんどん削りますがシェブロンならそれより全然マシですがやはりZINC入りオイルをつかってください!
環境に悪くても車に良い物使ってください。
当方66 BUICK RIVIERA乗り、40代のおっさんです!
割と自分で車いじってしまいます。
わからない事あればメールください!
若いのに車いじりしててめずらしい!笑
いいね、玄人は。好感持てます!
おっさんの知識が役立てることが出来ればって思ってます!
インパラなんでBUICK、オールズ、ポンティアックと違いパーツ豊富で選び放題です!
羨ましい!頑張って!
でわ!
うおー、今気づきました。
ZINC入りの物がこの年代には最適なんですね、勉強になりました。
ただ環境に悪いということだと….うーんなんとも言えないですね。