春キャンプは寒さ対策も重要!ポイントは寝袋?

春キャンプは冬キャンプと比べると必要な装備も少なく、初心者でも始めやすいとされていますが、寒さ対策をしっかりしていないと失敗することもあるようです。
どんなことに気を付ければいいのでしょうか。

春キャンプでも朝晩は寒い!


春は日中が20℃近い気温になるという事もあり、普通に生活している分には寒さを感じることも少なくなってきます。
気象庁の過去データによると、2000年以降の3月の最高気温を平均した数値が最も高いのは東京都で17.6℃、愛知県で17.1℃、大阪府で17.0℃となっており、非常に過ごしやすい気候であるのは間違いありません。

一方で、キャンプ場の多いエリアにおいて2000年以降3月の最高気温を平均した数値が最も低い数値を見てみると、茨城県で0.1℃、長野県で-2.8℃、和歌山県で3.9℃となっています。
数値としては真冬の朝晩と同じくらいの気温といってもいいでしょう。
春だからといって油断すると、寒くてよく寝れなかったなんてことも。
これらを踏まえると、朝晩の気温が下がっていくタイミングはほぼ冬と同じと考えて装備を整えなければならないことがわかります。

春キャンプの気温について、人気キャンプ場のスタッフに話を聞いてみました。

キャンプ場のスタッフ
「初心者の方に多いのですが、キャンプデビューを春にするにあたって整っていない装備で臨んでしまい、結果レンタル品を急遽手配するという事があります。もちろんそういった方のためにレンタル品を用意しているのでどんどん利用していただきたいのですが、キャンプブームの中で時にはお貸しする暖房器具などもなくなってしまいますので、あらかじめ気温に見合った装備をご用意いただくことをお勧めしております」

レンタルできるからと言って油断するのではなく、自身で何とか出来る状態で臨むのが安心。
安全なキャンプにつながります。

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寒さ対策の中で最も気にしたいのは「寝袋」


ビギナーキャンパーの方が見落としがちなのは「寝袋」の性能です。ここでは春キャンプにおいてどんな寝袋選びをすればいいのかをまとめていきます。

どんな寝袋を使えばいい?

そもそもキャンプにおいて寝袋は非常に大切なアイテムであり、本来であればキャンプをする気温に応じて使い分けられるのが理想的です。
とはいえ、コストや置き場所などを考えると複数もつのは現実的ではありませんので、自分のキャンプスタイルとあった寝袋を選んで使い分けられるようにしたいところです。

寝袋には大きく分けて2種類のタイプがあり、封筒型とマミー型があります。
どちらも読んで字のごとくですが、肩から上が外気にさらされる四角いタイプが封筒型、ミイラのように頭まですっぽりと覆うタイプがマミー型です。
それぞれメリットやデメリットはありますが、寒い時期から暖かい時期まで幅広くキャンプをするのであれば封筒型を選択しましょう。
マミー型は頭まで覆えるので寒い時期にはぴったりですが、少し窮屈ということもあり年間を通して使用するには向いていません。

また、最も重要なのは快適温度と限界使用温度です。
選び方を知らないと、限界使用温度を見てしまいがちですが、これは死なないギリギリの温度だと思ってください。
快適に、安全にキャンプを楽しみたいのであれば快適温度を見ながら選ぶ必要があります。

社長
キャンプ地の最低気温を調べて、快適温度を下回らないかどうかは必ずチェックしましょう。

寝袋のお手入れにも注意

意外と見落としがちなのが、寝袋のお手入れ方法です。
キャンプに行けない冬の時期を耐えて、さあキャンプに行こうと意気込んで行ったはいいものの、久しぶりに出した寝袋がカビ臭い…となってしまうとせっかくのキャンプが台無しになってしまいます。

人間は寝ている間にも体から水分を出しており、どんな時期でも朝になると寝袋には多少の水分が含まれています。
本来であれば撤去する際に天日干しをして水分を飛ばしてからしまっておくのが正しいしまい方ですが、長期間使わないのであれば洗濯やクリーニングに出しておかなければなりません。

寒さ対策を万全にしたとしても、寝袋が使えなくなってしまったら元も子もありませんので、お手入れはしっかりとしておきましょう。
なお、新しく買った寝袋についてもどんなトラブルがあるか分かりませんので、一度洗ってから使い始めることをお勧めします。

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寝袋以外でも注意したいのは?


寝袋が万全だったら大丈夫かというとそういうわけでもなく、状況に応じた装備は必要です。
寝袋以外の寒さ対策で押さえておきたいポイントを紹介いたします。

床からの寒さをシャットアウト

空気中の寒さは寝袋や着こむことである程度しのぐことは出来ますが、地面からの寒さはマットや断熱シートを使用しない限りは中々シャットアウトすることが出来ません。
テントを設営する際にグランドシート程度は用意するかと思いますが、エマージェンシーシートや梱包用のプチプチ、段ボールなどを用いて地面と床の間に出来るだけ空気の層を作ることで快適な寝床を作ることが出来るので、こちらもあらかじめ準備しておいた方がいいでしょう。
冬に限らずマット類は年中使用することが出来るので、少し奮発して自分に合った良いマットを購入しておくことでワンランク上のキャンプを楽しむことが出来ます。

暖房器具も必要な場合も

冒頭で触れた通り、3月や4月でも標高の高さによっては非常に寒くなる場合もあります。
本来であれば装備に合わない環境になることがわかった時点でキャンセルするのが賢い選択ですが、キャンセル料や休みの都合でどうしても行きたい!という場合は暖房器具を用意して臨みましょう。

ビギナーでも気軽に用意できるのが、湯たんぽやセラミックヒーター、電気毛布などです。
これらの器具はあるのとないのでは大違いで、ゆくゆく冬キャンプをしようと思っているのであれば暖房器具は必須になりますから、多少投資をしても買っておく価値はあるでしょう。

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おススメの寝袋は?

最後に、春キャンプにおすすめな寝袋をご紹介いたします。選ぶ基準としては、春キャンプの寒さにも耐えられるもの、冬以外は使用できるオールラウンダーであることの2つです。

コールマン/マルチレイヤースリーピングバッグ

3つの層から構成されるオールシーズン対応の寝袋です。
使用温度目安は-11℃となっており、冬でも平地のキャンプであれば対応可能です。
通常、寝袋の温度調節は足元を空ける、着るものを減らすといった方法を取りますが、こういった複層式の寝袋であれば3つの寝袋を組み合わせることで気温に対応した適切な寝袋を用意することが出来ます。
お値段もそれなりではありますが、寝袋を2種類そろえることを考えると非常にコストパフォーマンスの高い商品ですので、迷ったらこれを選ぶといいでしょう。

ロゴス/丸洗いスランバーシュラフ

商品名通り、丸洗いできることが売りのシュラフです。
適正温度目安は-2℃までという事もあり、よほど寒い日に当たらない限りは対応可能です。
寝袋のお手入れについても触れましたが、こういった大型洗濯機で丸洗いが出来るような寝袋を選んでおくと安心してお手入れをすることができます。
同じ寝袋であれば連結も出来るので、家族みんなで寝たいというファミリーキャンパーさんにもおすすめできる寝袋です。

まとめ

春キャンプは日が昇ってさえしまえばポカポカと暖かい陽気でチルアウトを楽しむことが出来る最高の季節です。

社長
日中を思う存分楽しむためにも、寒さ対策をしっかりして臨みましょう。


ABOUTこの記事をかいた人

Kazuki

佐藤和樹(Kazuki Sato) 株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。 趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。 本社は千葉県にあり、 キャンプ用品をメインに取り扱っている。 製品の設計や開発なども独自に手掛ける。 UJack(ユージャック)は universal jack(世界に浸透する)を意味し、 文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。 あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。 Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!