キャンプをするにあたって、最大の楽しみでもあり、避けては通れないものでもあるのが「料理」の問題。
野外だからこそ持っていけるアイテムは限られてしまうので、アイテム選びは失敗したくありませんよね。
今回は、屋外料理がスムーズにできるクッカーについてまとめていきます。
Contents
クッカーの選び方
クッカーとカッコよく言っていますが、つまるところ調理器具のこと。
鍋やフライパンなど、野外調理でメインとなるクッカーの選び方に焦点を当てていきます。
素材で選ぶ
クッカーの素材は大きく分けて以下の4種類が挙げられます。
- 錆びにくく丈夫だが、熱伝導率が低くて重いステンレス
- 軽くて丈夫でも熱伝導率が低く、コストもかかるチタン
- そこそこ軽くて熱伝導率も良いが、保温と耐久に難があるアルミ
- 重くて手間はかかるが、熱伝導率がピカイチのアイアン
これら以外にも銅もありますが、キャンプに持ち出すことは少ないため割愛します。
熱伝導率が高いほど、クッカー全体に熱が行き渡りやすいため調理がしやすいとされています。
また、屋外に持ち出す以上は重すぎないほうが好まれますが、オートキャンパーにとってはさほど問題ではないでしょう。
人数で選ぶ
ソロキャンプが中心なのか、ファミリーキャンプやグループキャンプをすることがあるかどうかもクッカーを選ぶ際の重要な要素になっています。
ソロキャンプしかしないという方は特に迷うこともありませんが、ファミリーキャンプ中心の方はギア選定が少々難しいかもしれません。
例えば、子どもが小さく、ほとんど夫婦二人分の食事を準備するだけでよかったところが、子どもが大きくなるともっと大きなクッカーにすればよかった、ということも。
大は小を兼ねるとは言いますが、一人分のスープを大きなクッカーで作ると表面積が広すぎてすぐに蒸発してしまう可能性もあります。
スタイルの変化に合わせて買い換えるという選択肢ももちろんありますが、一度立ち止まって向こう10年間のキャンプスタイルについて思いをはせてみてもいいですね。
用途で選ぶ
キャンプで何を作りたいか、というのもクッカー選びにおいて必ずイメージしておく必要があります。
常にBBQでいい!という方は特にクッカーなど必要なく、網とグリルがあれば大丈夫ですが、ラタトゥイユやミネストローネなど、ちょっと手の込んだ料理を作ろうと思うと、調理にあったクッカーが必要です。
クッカーの底が浅いほうがいいのか、深い方がいいのか、長時間火にかけても大丈夫かどうかなども確認しておかなければ、不測の事態を招く原因にもなりかねません。
みんなが選ぶおすすめのクッカーはこれだ!
想定できるジャンルごとに分けて、人気のクッカーを選んでみました。
ここまで紹介してきた選び方でいまいちイメージできないという方はこちらから自分に合いそうなものを選んでもらえればと思います。
便利で気軽なフライパン
(出展:モンベル公式ホームページ)
フライパンと一口に言っても、浅い・深い、軽い・重いで大きく使い勝手が変わってきます。
モンベルの「アルパイン フライパン 20」はその名の通り、登山に持っていくことを想定している為、非常に軽量化つコンパクトなのが特長。
フライパンのサイズは約20センチなので、家族2~3人分のソーセージを焼くくらいはこなしますが、焼きそばや野菜炒めを作るのには向いていません。
とはいえ、キャンプに行ってフライパンだけで調理を済ませるのは朝食がメイン。
朝食で使う分を調理するには必要最低限の大きさの為、オススメとさせていただきました。
軽さと省スペースである点は、搬入撤収はもちろんのこと洗い物の楽さにもつながってきます。
アルミ合金の為、少々弛んだりゆがんだりということがありますが、使えなくなるというほどではありません。
むしろアルミを使っている割には剛性もあり、安心・安全に使うことが出来ます。
なんでもおいしく焼けるスキレット
(出展:ロッジ公式ホームページ)
ダッジオーブンやスキレットの名門「LODGE」は、創業から120年「良い道具を作ることが、おいしい料理を作る第一歩」を信念として、高品質な鋳物製品にこだわってきました。
今ではアメリカでナンバーワンのメーカーですが、その信念は変わっていません。
鋳物製品に必要なシーズニングも、大豆由来のオイルを使ったり、出荷時にシーズニングを済ませて置いたりと手間をかけることによって、ユーザーがするのはお湯で洗うだけという親切さも持ち合わせています。
お値段も比較的良心的で、シーズニング済という事もあり、初心者が手を出しやすいように配慮されています。
大きければ大きいほど大人数に対応できますが、それに応じて非常に重くなります。
この場合、「大は小を兼ねる」が通用しませんのでご注意を。
キャンプで時短調理?
(出展:サーモス公式ホームページ)
キャンプではバーベキューやスキレットを使用した野外料理がおいしいのは言うまでもないのですが、そうでないといけないわけではありません。
むしろ、キャンプと言う非日常を徹底的に楽しむ為には、時として放置調理を活用して、楽しむ為の時間を生み出していく必要があります。
サーモスといえば言わずと知れた保温・保冷グッズが有名なメーカー。
そのサーモスがリリースする保温調理器がこの「シャトルシェフ」です。
カレーやシチュー、豚の角煮など「煮込み」の調理工程がある料理でも、味を決め、沸騰してから一定時間火を入れれば専用の保温器に入れるだけ長時間煮込んだものと同じ味わいに!
王道、ダッチオーブン
(出展:新富士バーナー公式ホームページ)
クッカーの中でも特に反則級の便利グッズのご紹介です。
ダッチオーブンと言えば鋳鉄製で、使用前にいくつか工程があるシーズニングという作業が必要だったり、使用後のメンテンナスを怠ると錆びたりという事があり、少々めんどくさいという印象がありました。
しかし、アウトドア用品の雄、SOTOがリリースしたステンレスのダッチオーブンがその概念を覆してしまいました。
ご存じの方も多いと思いますが、ステンレスは錆びにくく耐久性も抜群。
それでいて鋳鉄製にも負けないくらいの性能もあり、まさに死角なしのダッチオーブンなのです。
それだけの性能を誇るがゆえに、お値段もなかなか。
ご家庭でも調理器具として使えるので、料理好きであれば購入して損はないと思います。
そろえる手間が省けるセット販売
(出展:ユニフレーム公式ホームページ)
メッシュバスケット、ライスクッカーDX、フライパン、ステンレス大鍋、ステンレス片手鍋といった5種類のクッカーがセットになった「ユニフレーム fan5 DX」はファミリーキャンパーにピッタリ。
公式ホームページによると、4~5人分の調理をまかなえるという事もあって、ボリュームの面では安心ですね。
こういったクッカーをひとつひとつ吟味して選ぶのもいいのですが、これと言って大きなこだわりが無ければ信頼と実績のあるユニフレームのクッカーを買っておけば間違いありません。
セットになっているので選ぶ手間が省けてらくちんです。
また、セットで販売されているクッカーの多くは、スタッキングが出来ることが多く、いくつかクッカーがあっても1つにまとめることが出来るため、パッキングの際にも高いパフォーマンスを発揮してくれます。
セットになっている5つのアイテムの中で、最も魅力的なのがライスクッカーDX。
炊飯の際に最も気を遣う火加減のタイミングを二の揺れる音で知らせてくれるため、慣れれば小学生の子供でもおいしいご飯を炊くことが出来ます。
まとめ
クッカーの選び方とおすすめのクッカーをご紹介してきましたが、大事なのはやはり「自分のキャンプスタイルに合っているかどうか」という事です。
キャンプスタイルが一定な人もいれば、色々なギアやスタイルに目移りをしていく人もいますし、どちらも正しいキャンプの楽しみ方をしていると思います。
自分の性格や、どういうスタイルにあこがれるのかをしっかり考えてからクッカーを選べば、失敗する可能性は確実に下がります。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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