キャンプをイメージしたとき、テントの横で焚火をするという光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
テントにもさまざまな種類があるので、焚火をする際は注意が必要です。
テントキャンプで焚火を楽しむためにはどんなテントを選べばいいのでしょうか?
この記事ではテントの選び方と焚火をする際の注意点、おすすめのテントをご紹介します。
Contents
キャンプでの焚火!炎よりも火の粉に注意しよう
キャンプで焚火をする際、炎だけに注意がいきがちです。
テントに燃え移らないようにと、テントから少し離れたところで焚火をしても、気づくとテントに穴が空いていた…ということがあります。
テント以外にも、距離のあるタープや服などに穴を開けてしまうこともある焚火。
炎が当たっていないのになぜ?と思ってしまいますよね。
穴が空いた原因、それは「火の粉」です。
焚火をするとなぜ火の粉が飛ぶの?
焚火に使用する薪には水分が含まれています。
見た目には乾燥しているように見えても木に含まれている水分が、燃やすことで高温になり薪の内部で過熱水蒸気を発生させるのです。
水蒸気が充満すると行き場をなくし爆発のような状態になります。
このとき薪が割れて火の粉が飛ぶのです。
焚火をするときは炎は目に見えるので注意しますが、火の粉はいつどこに飛ぶか予測ができません。

キャンプで焚火を楽しむためのテント選び
キャンプで使用するテントを選ぶ際は、防水性や耐久性を重視する傾向があります。
テントの大きさや素材によって重さが変わるので、持ち運びに便利なことを重視する場合は軽量のポリエステルやナイロンを選びがちです。
ポリエステルやナイロンは軽いのに耐久性がありますが、焚火をする場合は火の粉が飛んだだけで燃えてしまうこともあります。
コットンは火の粉が飛んで穴が空いても、大量に飛ばない限り燃えることはほとんどありません。
しかしコットンテントは重量があるため、携帯性を重視する場合には不向きとなってしまいます。

コットンは火の粉に強い
コットン素材のテントは天然素材で肌触りがよく、おしゃれなデザインが多いのも特徴です。
通気性と断熱性に優れているため、夏は涼しく冬は温かいなどメリットもあります。
火の粉が飛んだとき焦げることはあっても、一瞬で燃え広がるということはほとんどありません。
火の粉に強いという点では安心ですが、重さがあるためソロ用でも5kg前後、ファミリー向けの大型になると20kg~30kgのものあります。
オートキャンプなら車のすぐ横に設営できますが、駐車場から離れた場所まで運ぶのは一苦労ですし、雨に濡れると更に重くなります。
ポリコットンは軽くて火の粉に強い
ポリコットンテントは、コットンとポリエステルの混紡素材です。
割合はメーカーによって異なりますが、ポリエステル60%~70%に対して、コットンが30%~40%の割合のものが多く見られます。
ポリエステルを多めにすることで、コットンテントのデメリットである重さを軽減できるのがポイント。
コットンも含まれているので火の粉が飛んでも、ポリエステル100%のテントのように一瞬で燃え広がることはありません。
テント以外にタープにもポリコットンを使用したものがあるので、火の粉対策を考えたいならポリコットンテントやタープを選ぶとよいでしょう。
基本キャンプテント内での焚火はNG
ポリコットンテントを選んでも、テント内でも焚火はNGです。
ポリコットンは火の粉には強くても、炎が燃え移れば火事になる可能性があるので注意しましょう。
テント内で焚火がNGなのは、火事の危険以外に一酸化炭素中毒の危険性があるからです。
ポリコットンテントの中には煙突用の穴がある、薪ストーブに対応しているものもあります。
薪ストーブ対応なら使用できますが、焚火をすると燃える危険性があるので注意しましょう。
また、薪ストーブを使用する際も一酸化炭素が発生することがあるので、十分換気をしてください。
DODのレンコンテントはテント内で焚火ができる
引用:DOD公式ページ レンコンテント T3-600-TN
寒い冬の時期は、寒い外ではなくテントの中で焚火ができたらいな…と思ったことはありませんか?
基本的にテント内での焚火はNGですが、そんな常識を覆す画期的なテントがあるのです。
キャンプ用品を販売しているブランド「DOD」が販売している、レンコンテントならテント内で焚火ができます。
レンコンテントは、れんこんのようにテントに穴が空いているというユニークなデザインが特徴的です。
テントの上部に360℃ぐるりと窓を取り入れているので、煙がテント内に充満しません。
火の粉に強いポリコットンを採用しているのもポイント。
下部にはウォール生地配置しているので、温かく感じられます。
焚火をする際は窓を全開にしますが、寝るときは窓をファスナーで閉められるのでテント泊にも安心です。
絶対に燃えないというわけではありませんが、テント内で焚火をしたい方はチェックしてみてください。
キャンプで焚火をしたいときにおすすめのポリコットンテント6選
キャンプで焚火を楽しみたい方に向けて、ソロキャンプ用やファミリーキャンプ用のポリコットンテントのおすすめ商品をご紹介します。
シェアハウス感覚で過ごせる
DOD(ディーオーディー) チマキテントT2-656-TN
グループキャンプでシェアハウスのように過ごせるのがポイント。
タープを中心に各自でチマキテントを設営すれば、タープの下はリビングに、テント内は寝室としてプライベートな空間を確保できます。
シェアハウススタイルなら最大4つまで、2mのポールを使用すれば単体での使用も可能です。
アウターにもインナーにもポリコットンを使用していますので、テントの前で焚火をすることもできます。
サイズ:幅260×高さ200×奥行き260cm
重量:5.6kg
ワンポールで設営が簡単
クイックキャンプ QUICKCAMP ワンポールテント QC-TCT440
ポリコットンテントは遮光性にも優れているので、夏の強い日差し対策にも便利。
撥水加工で雨にも安心ですし、インナー付きでオールシーズン対応できます。
設営ガイド付きで、初心者でも簡単に設営が可能。
前後には大きめのドアを配置しているので、開放すれば夏も涼しく過ごせます。
インナーシートが付いているのも嬉しいところです。
サイズ:幅440×高さ290×奥行き380cm
重量:13.7kg
ミリタリー感溢れるデザインがおしゃれ
FIELDOOR パップテント320
ポリコットン生地は火の粉が飛んでも燃えにくいので、ソロキャンプで焚火を楽しみたい方におすすめです。
吊り下げ式のインナーテントがついており、中にはコットも入ります。
全ての面はダブルジッパーで開閉できるので、季節や環境に合わせて自在なアレンジが可能です。
サイズ:幅320×高さ210×奥行き130cm
重量:7.5kg
家型がおしゃれ
DOD(ディーオーディー) エイテント
側面はポリエステルなので、焚火をする際はテントから十分な距離を取りましょう。
360℃にメッシュ窓を配置しており、全開すれば風通りがよく蒸れません。
サイドポールを取り入れたことで、テント内のスペースを有効活用できるのがポイント。
耐風性にも優れており、通常のキャンプなら問題なく過ごせます。
サイズ:幅275×高さ202×奥行き240cmcm
重量:11.2kg
ファミリーにおすすめなゆったりサイズ
FIRE BASE T8-524-BK
DODのロゴがアクセントの大型テントは、フライ全面にポリコットンを採用しているのでテントの前で焚火も楽しめます。
シェルターとしても使用できますし、付属のフロアシートを使用すればテント泊も可能です。
4つの大きな窓がついており、入り口はフルメッシュに取り替えることもできます。
サイズ:幅330×高さ240×奥行き500cm
重量:15.1kg
薪ストーブにおすすめ
テンマクデザイン サーカス TC DX
サイドフラップはファスナーが付いているので、オープン時にはタープとしても使用できます。
入り口が2ヶ所あり、フルオープンすれば風が通り夏も快適です。
ポリコットンテントは火の粉に強いので、ソロキャンプで焚火をしたい方に向いています。
サイズ:幅420×高さ280×奥行き272cm
重量:12.3kg
まとめ
基本的にテント内では焚火はできませんが、テントから距離をとってポリコットン素材のものを選べば火の粉でテントが燃えるというリスクを軽減できます。
ポリコットンテントと一緒に、タープも同じ素材で揃えるのがおすすめです。

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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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