キャンプの醍醐味の一つである「焚火」。
暖をとることが出来るのはもちろん、ぼーっと見ているだけでも癒し効果があるといわれています。
そんな焚火ですが、お肉を焼いたり、ダッチオーブンをかけたりと料理にも活用することが出来ます。
この記事では、焚火料理の特長と、みんながどんな焚火料理を作っているのか、また必要なグッズについてまとめていきます。
Contents
焚火料理とは?
焚火料理に定義はありません。
薪などを燃やして起きた火を使って料理すればそれはもう焚火料理と言っても差し支えないでしょう。
じゃあバーベキューも焚火料理かというと、半分そうですし、半分違うとも言えます。
焚火料理、というからには焚火のメリットを享受している料理でなければいけません。
メリットがあるのか、デメリットは何かを見ていきましょう。
焚火料理のメリット
焚火料理のメリットはいくつかありますが、最大のメリットと言えば「燻し効果」ではないでしょうか。
この燻し効果には2つ種類があります。
1つ目は、肉や魚の脂が熱源に落ちて、その煙で燻されるということ。
これ自体は薪を使わなくとも、炭火焼でも同様の効果が得られます。
2つ目は、燃えた薪の香りが食材に移ること。
キャンプで燻製料理をする方も多いかと思いますが、原理は同じです。
手間はかかりますが、食事を楽しむ為にはオススメなのです。
焚火料理の注意点
焚火で料理するにあたって、最も注意しなければならないのは「火力」です。
焚火の炎はガスの炎と比べると非常に強力で、焚火調理対応のクッカーでないと、最悪穴が開いてしまう可能性もあります。
また、ガスの炎と同じ感覚で調理するとすぐに焦げたり、クッカー自体にも煤がついてしまうのでご注意を。
焚火を使って調理するには、炎が落ち着いた「熾火」という状態で行うのが一般的です。
熾火の状態であれば火力も安定しており、きちんと管理していれば炊飯もできますので、まずは熾火作りから始めましょう。
ちなみに、熾火だからと言って油断していると火が弱くなった時に追加の薪を入れても燃え広がらず、料理を中断してしまうこともあります。
焚火料理レシピのきほんの「き」
焚火料理と一言で言っても、様々な調理方法があります。
インスタグラムのおしゃれキャンパーの料理シーンを見ながら、基本的な調理方法について解説していきます。
焼く
焚火料理の醍醐味は、焚火の豊富な熱量を利用して焼くことと言っても過言ではありません。
今ではニトリや100円均一でも見られるようになったスキレットを使ったり、部集めの鉄板でお肉をジュウジュウ焼いたりと、焼くだけでも様々なバリエーションがあります。
初心者にも特におすすめなのはスキレット料理。
シーズニングなど少々手間はかかりますが、見栄えもいいですし、焚火料理をした!という満足感も出ます。
レシピと言えるほど立派なものでもありませんが、他には溶岩プレートを使ったステーキなどもオススメです。
煮る
こちらももはや定番となったダッチオーブン料理。
デカくて重いダッチオーブンですが、一度その魅力を知ってしまうと扱い辛いとわかっていてもダッチオーブンが欲しくなってしまいます。
しかし、その重さ故に圧力なべと同じような効果があるのはご存じでしたか?
鋳鉄で均等に火が行き渡りやすいという事もあいまって、素材に火が通りやすくムラも出来づらいというメリットもあります。
キャンプに行くとどうしても肉や魚に偏りがちですが、ダッチオーブンでミネストローネを作ったり、ただ野菜と水を入れて蒸すだけのレシピでも素材本来の味がおいしかったりと、野菜料理に手を伸ばせるのもうれしいポイントです。
炙る
炙る、なんという素敵な表現でしょうか。
お酒を飲む方は特に魅力的に聞こえてきませんか?
焚火はその持ち前の熱量で、焚火台上空にも結構な量を放熱します。
日に近づければ近づくほど、火に近い部分の炭化が始まりますが、遠くでも熱を送り続けることが出来れば外はパリパリ、中はしっとりの究極料理が完成します。
代表的なのは吊るしベーコンですが、それ以外にも鮭などの魚でも可能です。
おススメしたいレシピは、焚火に藁を入れて、その煙と熱でカツオを炙るという「カツオの藁焼き」です。
高知県の郷土料理としておなじみですが、お刺身用のカツオと藁さえ用意すれば簡単に再現することが出来ます。
焚火の横で温めておいた熱燗とともに塩でいただく…。
いや、あえて焼酎のロックでもいいですね。
考えただけでキャンプに行きたくなってしまいます。
ほおりこむ
もはや説明の必要はないかもしれません。
焚火と言えば焼き芋と日本人の遺伝子に刷り込まれた調理方法です。
芋をほおりこむのでは芸がありませんので、ホイル焼きを焚火にくべて作るとほったらかしでも調理が出来るのでお勧めです。
ほおりこみ料理でありがちなのは、ほったらかしすぎて完全に炭になってしまうということ。
我が家も焼き芋を何度炭にしたことか…。
せっかくのキャンプ料理を無駄にしないように、タイマーなどをセットしておくといいかもしれませんね。
焚火料理のマストアイテム
ここまで焚火料理の基本について紹介していきましたが、その中でも時折出てきたグッズについて、オススメを紹介していきたいと思います。
この記事を読んでいる方はビギナーの方が多いかと思いますので、初心者でも扱いやすい点を重視してチョイスしていきます。
SOTO/ステンレスダッチオーブン
ダッチオーブンと言えば鋳鉄製で、使用前にいくつか工程があるシーズニングという作業が必要だったり、使用後のメンテンナスを怠ると錆びたりという事があり、少々めんどくさいという印象がありました。
しかしアウトドア用品の雄、SOTOが出したステンレスのダッチオーブンがその概念を覆してしまったのです。
ご存じの方も多いと思いますが、ステンレスは錆びにくく耐久性も抜群。
それでいて鋳鉄製にも負けないくらいの性能もあり、まさに死角なしのダッチオーブンなのです。
それだけの性能を誇るがゆえに、お値段もなかなか。
ご家庭でも調理器具として使えるので、料理好きであれば購入して損はないと思います。
LODGE/スキレット
今ではアメリカでナンバーワンのメーカーですが、その信念は変わっていません。
鋳物製品に必要なシーズニングも、大豆由来のオイルを使ったり、出荷時にシーズニングを済ませて置いたりと手間をかけることによって、ユーザーがするのはお湯で洗うだけという親切さも持ち合わせています。
お値段も比較的良心的で、シーズニング済という事もあり、初心者が手を出しやすいように配慮されています。
大きければ大きいほど大人数に対応できますが、それに応じて非常に重くなります。
この場合、「大は小を兼ねる」が通用しませんのでご注意を。
まとめ
さて、ここまで焚火料理の魅力と、オススメの焚火料理をご紹介してきましたが、最後に一つだけ注意点をご紹介いたします。
焚火料理の最大の魅力であり、最大の弱点なのが「屋外でしかできない」という事。
バーベキューコンロがあるキャンプ場でも、基本的には炭火で調理することを前提にしています。
雨が降ってしまうと晩御飯なしという残念な結果になって今う可能性がありますので、焚火料理をご予定の場合は必ずガスコンロや炭火でも調理できるような逃げ道も一緒に考えておくと安心ですね。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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