本日は前回の記事に引き続き67インパラのブレーキ灯まわりの修理を行います。
配線図で仕様変更の事前チェック
3面テールランプの中央がデフォルトのカプリス仕様では補助灯となっているのでこれをバックランプに変更が必要です。
配線図で確認してみます。
Back up lampというのがバックライトの意味なのでここの配線を中央ランプに繋げてあげれば今回の任務は成功となります。
こんな感じですね。
いずれのソケットもソケット自体がグランドとなるのでグランドを引き回す必要がないので非常に簡単な作業になると思います。
では早速交換作業を行っていきましょう。
各ランプソケットの交換
まず錆びついて正常に動作しないランプソケットの交換作業を行います。
ブレーキ灯とウインカーが共用になりますのでソケットはダブル球仕様のものを新しく手配する必要があります。
ソケットは全部で4つありますが、
そのうち1個くらいはまともに動きそうな感じがありましたがまたいつ不具合を出すかわかったものではないので正常なものも含めて交換してしまいます。
ソケットは前回のテールレンズの交換の際に既に外してあるので根元の被覆を剥いてコネクタにアクセスします。
調べた見たらこれがデフォルトみたいです。
ただ過去に何度か交換をしているらしく配線に配線が直結されておりました。
今回新しく入手したパーツは配線が長いので過去の遺物は全て取り除き同じように直結していきます。
元々張ってあるビニールテープが非常にべたついて作業がしにくいです。
本来圧着端子を使って作業を行うべきなのですが部材を用意してなかったのではんだを盛って絶縁テープで絶縁します。
新品の銅線ははんだを弾いてしまうのでフラックスなどで事前に処理をしておけば比較的簡単に盛れます。
なお新品のソケットの配線は白と黒になります、車体側はグリーン、ブラウン、イエローがそれぞれ該当する配線になります。
装着される電球がダブル球でワット数が異なりますので配線を間違うとちぐはぐなライトになってしまいますので注意です。
このようにダブル球をソケットにねじ込んでユニットに取り付けします。
横に見えている金属の爪がユニットからソケットが脱落しないように押さえつけてます。
もとから歪んでたりすると食い込みが固かったり、逆に緩くて脱落してしまったりするので適度に起こしておく必要があります。
このような状態で軽く引っ張ってみて外れなければ問題なく装着できています。
ブレーキ灯とウインカーの動作確認
配線の作業が完了したら早速動作確認を行います。
ブレーキ灯の確認はブレーキペダルに適当なダンボールを当てて踏んだ状態にします。
ウインカーやハザードも共用なので一緒に確認します。
が、動かない。
配線はどうやら間違ってないっぽいのでどこかで断線してるのか?
配線図を辿っていくと先日交換したターンシグナルスイッチのハーネスが怪しい。
検電テスターでの回路チェック
ということで検電テスターを使ってどの部分から電気が途絶えているのかを確認します。
テスターはクリップを適当なボディグランドに接続して電気が通っている状態の12Vラインに先端の針を接触させるとライトが光って通電の有無を教えてくれるものです。
ランプが光ったので大元までは電気が来ていることがわかりました。
次はランプソケットの配線よりちょっと前の分岐らへんが怪しいのでここをチェック。
どんどん剥いていくと分岐部分がでてきました。
早速テスターを当ててみます。
光らない。。
つまりステアリングのハーネスからこの分岐のラインまでの間のどこかで途絶えているということ。
配線図を追っていくとどうやらもう一か所ハーネスがあるみたいです。
それがトランクの中の一番奥、
丁度後部シートの後ろあたりにあります。
こんな感じにちょっとだけ顔を出してます。
このコネクタの裏に繋がっているケーブルはフラットケーブルになっていておそらく車体のフロア部分を通っているのだと思います。
最悪の場合、フロア下のどこかで断線しているケースがあるということか。
とりあえず検電テスターを当ててみようと後ろを振り返ると….
点いてる(笑)
試しにハーネスをグイグイと動かしてみるとランプが点いたり消えたりしたので原因はこいつで間違いありません。
つまり接触不良だったということですね。
一旦応急処置的にインシュロックで固定してしまいます。
で、改めて動作チェック。
これでようやくブレーキ灯とウインカーについては直りました。
次回はテールまわりの最終仕上げを兼ねたバックランプアッセンブリの取り付けとナンバー灯の修理を行っていきます。
今回使用した工具
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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