[初心者必見]無骨ソロキャンプの魅せ方

昨今のキャンプブームの中でも、特に熱いジャンル「ソロキャンプ」。
「ゆるキャン△」や「ふたりソロキャンプ」といった女性が中心の漫画も好調ですが、一方でYouTubeで「焚火会」といわれるキャンプ芸人の投稿動画も話題になっています。
彼らのキャンプスタイルは、いわゆる「無骨」がテーマになっており、スタイリッシュでありどこか野性味のあるキャンプが男性たちの憧れを刺激しています。
この記事では、そんな「無骨」ソロキャンプをやってみたい!というあなたに向けて、どどうすれば世界観を演出できるかを解説していきます。

ソロキャンプだからこそできる「無骨」な世界観

  さて、ここまで既に何度も「無骨」と言っていますが、そもそも定義はあるのでしょうか?
結論から言うと、無骨キャンプの定義はありません。
近いキーワードとして、「渋い」や「男前」といったものがヒットしており、確かにそれらを語るみなさんは共通の雰囲気を持っています。

先ほど話題にも上ったキャンプ芸人の傾向からも見てみましょう。
「焚火会」の中でもダントツに知名度があるのが「ヒロシ」さんでしょう。
彼のYouTubeチャンネルは90万人もの方が登録しており、無骨キャンプ発信に一役買っています。

それ以外にも筆者が注目しているのは「じゅんいちダビットソン」さん。
彼は人と被らないグッズを好み、ミリタリー系のグッズを中心に渋い世界観を演出しています。
もっとも、愛嬌のあるキャラで面白おかしくなってしまいますが、そこもまた魅力の1つですね。

いずれにしても、無骨な世界観というのは誰かと一緒にワイワイするキャンプというよりも、ソロキャンプでじっくり自分の時間を楽しむというキャンプスタイルが向いているというのが共通しています。

無骨でおしゃれなサイト3選

  早速、具体的に無骨でおしゃれなサイト作りを見てみましょう。
インスタグラムでは先人たちがそれぞれのスタイルで無骨さを演出しており、自身のサイト作りにも大変参考になります。

ここではそんな参考になる無骨ソロキャンパー達を3つ、紹介していきます。

サイト①


水辺に張られたパップテントに、それぞれこだわりのギアに囲まれています。
目を引くのは無骨キャンプ界隈では超人気の「サンゾクマウンテン」のランタンハンガーでしょうか。
あえて水の中に打ち込み、サイトから離れたところに虫を引き付ける工夫も見受けられます。

無骨ソロキャンプによくあるのがこういった、同じ場所から動かずにほとんどのことができるコックピット型。
必要最低限かつ、高機能のアイテムだからこそできるスタイルですね。

サイト②


おしゃれなギアに囲まれているから無骨キャンプが成立しているかというと、実はそういうわけではありません。
どこか、外しのワンポイントがあるとサイト全体の個性づくりにも一役買ってくれます。

このサイトをよく見ると、「手打ちらーめん」の文字が…。
おなじみパップテントをおそらく現地調達したであろう枝で跳ね上げ、定番のピコグリルを使っていますが、手打ちらーめんのおかげでどこでもあるサイトではなく、この方ならではの雰囲気を演出できていますね。

これも一つの「無骨」であるといえるでしょう。

サイト③


無骨キャンパー達はパップテントの使用率が高いですが、ハンモック泊も人気があります。
ハンモックだと木の間にサイトを作らないといけませんが、この方は片側をジムニーにつなげ、設営場所のバリエーションを増やしていますね。
ギアも最小限で、キャンプに行こうと思ったらすぐに行けるスタイルも無骨ソロキャンプの醍醐味と言っていいでしょう。

オススメ無骨ギア5選

  ここからは、持っているだけでサイトの無骨さをアップしてくれるおすすめアイテムをご紹介していきます。
中には入手困難なほど人気が出てしまっているものもあるので、見つけたら要チェックです!

ペトロマックス/ファイヤーボウル

出展:株式会社スター商事 商品販売ページ

作りはいたってシンプルで、スチールの鉄板に足が3本ついているだけですが、そのシンプルさが男心をくすぐります。
キャンプ芸人ヒロシさんの影響もあって、無骨ソロキャンプにはピコグリルを使う!という流行がありましたがそれは今や昔の話。
無骨ソロキャンプブームの高まりを受けて、各社様々な商品をリリースしています。
ペトロマックスは1910年にドイツで創業したブランドで、灯油ランタンが事業の興りです。
その流れを汲んで、「炎」を取り扱うアイテムには定評があり、このファイヤーボウルもシンプルながらこだわりが感じられる逸品です。
ただし、スチールの鉄板なので非常に重い!
基本的にはオートキャンプ向きです。

やまひつじ
足は取り外してコンパクトにできるので、積載する分には便利ですね

軍用パップテントの払い下げ品


出展:MILITARY SHOP WAIPER 販売ページ

いきなり具体的なアイテムではないですが、無骨ソロキャンプでこの話題は避けて通れぬでしょう。
そもそもパップテントとは、軍で使用されていたテントのことで、別名「シェルターハーフ」や「ハーフシェルター」とも呼ばれています。
実際に今でも使っている所があり、その払い下げ品が市場に出回っている為、軍関係者でなくとも手に入れることが出来る訳です。
軍で使っているということもあって、丈夫で立てやすいところと見た目のワイルドさが無骨キャンプのアイコン的なギアになっています。
基本的には払い下げ品はユーズドですので、結構きつい臭いが残っていることも…。
パップテントに限りませんが、入手したら一度設営してみて、キャンプに持って行っても大丈夫か確認してくださいね。

DDハンモック/DDタープ

出展:DDハンモック 公式ページ

こちらも言わずと知れた無骨ソロキャンプの王道ギア。
色々なところで見かけるので紹介するのを迷いましたが、やはりこのデザイン性と汎用性の高さから、初心者はまず手にしてほしいと思い、チョイスしました。
例によってキャンプ芸人ヒロシさんが使用して火が付いた側面もありますが、もともとソロキャンプ界隈では絶大な人気を誇っていました。
無骨なセンスを携えたカラバリと、設営する環境、用途、シーンに応じてまるで折り紙のように形を変えて張ることが出来るので、工夫次第では個性を出すことが可能です。
なによりDDタープを使いこなしているキャンパーは通でキャンプに慣れている印象を受けますので、初心者でもサマになること請け合いです!

フジカハイペット


出展:フジカハイペット公式ページ

ソロキャンプのハイシーズンは、夏を避けた秋冬であるという説も見かけます。
このシーズンは秋口でも標高が高いと暖房が欲しくなる寒さになり、状況によっては焚火だけでは耐えられない寒さになることも。
そんな中で必要になってくるのが暖房器具。
キャンパーの中でも暖房器具を使うかどうかというのは永遠の命題になっていますが、いったんその議論は置いておきましょう。
ここでご紹介したいのは、販売方法すらも無骨な「フジカハイペット」の灯油ストーブです。
コンパクトな見た目とは裏腹に調理にも使え、温かさも抜群と機能性も申し分ナシ。
販売方法はなんと「電話注文のみ」で、受注から時間がかかるので皆さん夏に注文されているようです。
ご検討の方はお早めに!

サンゾクマウンテン/ショック


出展:サンンゾクマウンテン公式ホームページ

最後にご紹介するのは、無骨キャンパー憧れの的「サンゾクマウンテン」から、打ち込み式ランタンハンガーの「ショック」です。
ランタンハンガーはランタンを吊るすためだけのものであって、サイトの主役にはなりえなかったのですが、この「ショック」は違います。
ランタンすらもかすんでしまうほどの存在感、設置しているだけで分かる只者ではない雰囲気…。
まだまだブランドとしては若いですが、このほかにも特徴的な焚火台や、ペグハンマーなど、喉から手が出るほど欲しくなるような無骨アイテムが盛りだくさん。
とにかく品薄状態が続いていますので、SNSや公式ホームページを常にチェックして入手するしかありません。

結局どうしたらいいの?

  ここまで無骨キャンプのことを偉そうに紹介してこういってしまうのもなんですが、あえてお伝えします。
「無骨キャンプに正解はなし」。
アイテムやレイアウトにこだわるあまり、キャンプそのものを楽しめなくなっては意味がありません。
それに、そういったスタイルを目指していても、ごみの分別を適当にしたり、地面のことを考えずに焚火をしたりするのであれば、カッコ悪いキャンパーに成り下がってしまいます。
とにかく初心者の皆様にお伝えしたいのは、「スタイルにこだわりすぎない」という事です。
他人からの見え方ではなく、自分が気に入ったシンプルで使いやすいアイテムを最小限持ち出し、キャンプマナーを守り、大自然やおいしい料理を満喫することで、自然と無骨さ、男前さが表現されていくはずです。

キャンプ初心者必見!初心者キャンパー向けのキャンプ用品はこれだけでいい!

2021年3月5日

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ABOUTこの記事をかいた人

Kazuki

佐藤和樹(Kazuki Sato) 株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。 趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。 本社は千葉県にあり、 キャンプ用品をメインに取り扱っている。 製品の設計や開発なども独自に手掛ける。 UJack(ユージャック)は universal jack(世界に浸透する)を意味し、 文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。 あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。 Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!