キャンプで飲み水を確保するためのろ過方法と浄水器について

キャンプ場では水道水が確保できる場所がほとんどですが、山道を移動中など安全な水が確保しにくい場合に活用できる自然水のろ過方法と持ち運び便利な携帯型浄水器などをご紹介します。

大自然の中で必要な飲み水を確保する

キャンプ場と呼ばれる場所では、少なくともどこかに水道が通っている場所が多いですが、それでもやはり日常生活のように安心して水道水を飲めたり、必要な分だけ水道水を確保できたりする場所とは限りません。
そこで今回はキャンプだけでなく災害時にも活用できる屋外の水のろ過方法と、屋外でも使いやすい浄水器についてご紹介します。

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雨水をろ過して飲用水にする方法

キャンプだけでなく、災害時にも使える方法ですので、覚えておくと便利です。
今回はペットボトルを使ってろ過するやり方です。

やまひつじ
雨水の他にも、水たまりの泥が混じった水や、濁り水などでもろ過することができますよ!
【材料】

  • ペットボトル
  • 小石
  • ガーゼ

【手順】

  1. まずはじめにペットボトルの底を切り取り、注ぎ口の部分が下になるように逆さまに固定する。
    ペットボトルのキャップには小さな穴を開けておきます。
  2. 胴体の方のペットボトルに、小石、炭、砂、ガーゼの順に詰め、キャップに小さな穴を開けます。
  3. そこに雨水を入れ、雨水が溜まったら10分ほど煮沸する。
    (煮沸により、殺菌効果が高まり安心して飲むことができるようになる)

そのままで飲める?上流のわき水や雪解け水

澄んだ上流のわき水や、雪解けによって発生した水は見た目がきれいでもそのままで飲むのはあまりオススメしません。
例えば雪解け水であれば、同じ雪解けでも降雪直後でわずかな時間だけ空気中に触れたものを溶かして飲用にするのであれば、チリやホコリなどの汚れが蓄積している可能性は低くなります。

もし今すぐ水を確保しなければいけない状況でしたら、上流の水、雪解け水どちらにせよ、やかんや鍋などに入れて、火にかけて沸騰させてから飲むか、不純物を取り除くために高性能フィルター付きの浄水器を通して飲むなどすると安全度の高い水になります。

海水は飲める?海水のろ過方法

海辺のサバイバルキャンプなどでも利用できる海水のろ過方法です。
太陽の熱で地上に蒸発した海水が再び雨となって真水になるこの現象を装置にて再現したものです。

【準備するもの】

  • 鍋もしくは大きめの容器
  • コップ
  • 海水
  • 焚き火台と火をつける材料
  • タオル

【手順】

  1. 中華鍋など大きめの鍋、もしくは容器を2つ用意する。鍋もしくは容器同士を重ねたら、下の鍋に海水を入れ、その中に蒸留水を受けるコップをセットする
  2. 二つの鍋(容器)の間に隙間が開かないように密閉させる。上に重ねた鍋に海水を入れる。(蒸気を冷却させ、水滴を落とすため)
  3. 鍋を焚き火台のような場所におき、底面から火をつける。
    このようにしてコップに溜まった水は塩分を取り除かれ、真水と同じく透明で普通に飲める程度なります。

キャンプでは浄水器があると便利!その選び方とは?

1.浄水器のタイプによって選ぶ

上記のような、ろ過方法以外にもアウトドア用の浄水器を使って飲用水を生み出す方法もあります。
アウトドア用浄水器の形態には、ボトルと一体型で、飲みながら瞬時にろ過ができるものや、ボトルやジャーの上部に水を汲み、少しずつ水をろ過し、ボトル内にろ過されたきれいな水が下に落ちて溜まる「自重落下浄水タイプ」などがあります。

移動しながらろ過したら水を持ち歩くのであれば、ボトルタイプがおすすめ

長時間の移動においてや、近くにきれいな湧き水があふれる場所や流れのある川が見つけにくいなど安定して水が得にくい環境では、常にボトルタイプの浄水器を持ち歩くのをおすすめします。
それ以外で、キャンプサイトに宿泊中など一定の場所に長く留まる場合は、時間をかけて浄水できる自重型浄水器をおすすめします。

2.フィルター機能の交換や手入れのしやすさで選ぶ

浄水器のメイン機能といっても過言ではない「フィルター機能」。
フィルターの耐久性や水道水のカルキや有害物質などをどこまで細かく除去できるのか、フィルター機能の項目を確認して購入するとよいでしょう。

携帯浄水器には、水中のバクテリアや細かい浮遊物の他にも、放射性物質や化学物質などを除去できる高性能なものもあります。
キャンプの場合は、使用シーンや用途に合わせて選択しましょう。

3.使用スタイルに合わせて選ぶ

浄水器の中にはストロー型やハイドレーション型など、荷物のかさをできるだけ減らしたい場合に便利でコンパクトな浄水器もあります。
浄水器の中には、ストロー型で沢の水に浄水器を突っ込み、浄水しながら吸い上げることができるなど、ミニマリストの方もうれしいタイプの浄水器があります。
容量は少なめですが、少しでも荷物を軽くしたい方におすすめです。

どのようなスタイルで使用するかによって、携帯浄水器の中でも選ぶべきタイプやサイズなどが変わってきます。

容量にこだわるならポンプタイプ

1度にたくさんの水を蓄え、浄水して持ち運びたい時には、ポンプタイプの浄水器を選ぶのをおすすめします。
商品の中には1分間で1リットル以上の水を浄水できるものもあります。
川や湖など、移動中の限られた資源を活用して、十分な容量の飲用水を確保することができます。
また浄水能力も高いので、防災用として準備しておくことで非常時にも大いに役立ちます。
しかし、このタイプの浄水器は本体サイズが大きく、価格も高めな商品が多いというデメリットもあります。

社長
キャンプ中の移動手段や用途などを考慮した上で、使いやすく持ち運びしやすいものを選んで購入しましょう。

キャンプやサバイバルキャンプで使える浄水器

携帯型浄水器のほか、サバイバルキャンプやアドベンチャーレースなどで使えるストロー型、さらにはテントサイトや日常でも使いやすい置き型浄水器の一例をご紹介します。

seychelle(セイシェル) サバイバルプラス携帯浄水ボトル

NATO北大西洋条約機構が採用している浄水器です。
軽量で即時に浄水した水を飲めることから、登山者にも愛用されています。
放射性物質セシウムの除去率99.78%で、従来型の携帯浄水ボトルに比べて飲みやすいフィルターが装着されています。

BRITA(ブリタ)

水道水向けの携帯浄水器です。
水道水に含まれる塩素やカビ臭など、9種類もの物質を除去することができます。
ボトルキャップとボトル口の間にフィルターをはめるようになっており、ボトルに詰めた水道水を吸い口から吸って飲む際に、同時にろ過できるようになっています。

アーバンテック スーパーデリオス

海水や生活排水や産業排水など薬物や重金属類やウイルスの混じった汚染水などを除き、水道水、地下水、井戸水のほか魚が棲む河川の水などあらゆる自然の水をろ過して飲むことができます。

見た目はケチャップケースのようですが、水を入れて軽く押して絞るだけでわずか18秒で300mlの水をスピード浄水できる浄水器です。
折りたたみも可能で、ポケットに入れて持ち運ぶこともできます。

Boyuanweiye001 ポータブルトラベル水フィルターストレートドリンクストロータイプ浄水器

屋外浄水ストローです。
持ち運びしやすく、0.01ミクロンより大きな粒子状不純物は除去可能です。
濁りや臭いを減らし、飲みやすくします。
サバイバルキャンプで使えるアイテムです。

ブリタ 浄水器 ポット 浄水部容量:2.0L

BRITA(ブリタ)の置き型浄水器です。
テントサイトなどで、湧き水や上流の水を汲んで置いておくと浄化した水が少しずつポットの下に溜まっていきます。
日常使いですと、水道水でも浄水が可能。
塩素系物質やクロロホルムなど人体に溜まると有害な物質を除去できます。
ボトル1台で約2リットルの水が浄水できます。
1日 3.5リットルの水を浄化したするとフィルター交換までに約2ヶ月間使い続けることができます。

まとめ

屋外の自然水をろ過したあと、さらに加熱・沸騰させるとより殺菌効果が高まり、安心して飲むことができます。
また浄水器を選ぶ際には、フィルターの機能をよく確かめ、どのような物質がろ過できて、除去率がどれぐらい高いのかという点に着目するとよいでしょう。

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Kazuki

佐藤和樹(Kazuki Sato) 株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。 趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。 本社は千葉県にあり、 キャンプ用品をメインに取り扱っている。 製品の設計や開発なども独自に手掛ける。 UJack(ユージャック)は universal jack(世界に浸透する)を意味し、 文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。 あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。 Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!