キャンプでお茶を楽しむ「野点」って知っていますか?
キャンプなどアウトドアで楽しむ飲み物といえばコーヒーが定番でしたが、今お茶が密かに注目されています。
そこで今回は、野点に必要なものから方法まで、キャンプでの「野点」の楽しみ方を紹介します。
「最近キャンプがマンネリ化しているな」と思ったら、野点を楽しむような和風スタイルのキャンプを試してみてはいかがでしょうか?
Contents
和風スタイルのキャンプを楽しもう
最近多いキャンプスタイルといえば、北欧製のギアやラグなど洋風にアレンジしたものが多いですよね。
最近では、ダッチオーブンを使って凝った洋風レシピを楽しむキャンパーも多くなってきました。
洋風スタイルも素敵だけど、たまには違う雰囲気のキャンプを楽しみたい!
そんな人におすすめなのが、和風スタイルのキャンプです。
たとえば、テーブルの上に和風な柄の風呂敷を敷いたり、地面にござを敷いたり。
日本人になじみ深い和のアイテムを少し取り入れるだけでも、いつものキャンプがぐっと違って見えてきます。
お茶をカジュアルに楽しむ「野点」も、そんな和風スタイルのキャンプを楽しむひとつ。

野点とは
野外で抹茶などを入れて楽しむ茶会のことを「野点」と言います。
お花が見頃の時や穏やかな日差しの日など公園でよく野点茶会が開催されたりもしますよね。
茶道やお茶会というと、やはり細い作法が気になるところ。
ですが、野外で抹茶を飲む「野点」は作法もあまり気にせず、気楽に楽しむことができます。
このカジュアルさが野点の大きな特徴です。
野点に必要な4つのアイテム
基本的にお茶を点てる道具があれば楽しめるのが「野点」です。
そのため、必要な道具はそれほど多くありません。
野点で抹茶をたてる場合、以下の4つのアイテムを用意しましょう。
茶碗
まずは茶碗ですね。
これに抹茶を入れてお湯を入れてお茶を立てます。
どんなデザインの物でも構いませんが、 キャンプで使うので割れるリスクを考えておきましょう。
持ち運びを考えるなら、使い勝手の良いシェラカップでも代用できます。

茶筅(ちゃせん)
お茶をシャカシャカと点てるのに必要なのが、この茶筅です。
これがなければ抹茶の口当たりがクリーミーにならないので、茶を点てるには必須アイテムです。
主流は竹製の物ですが、現在では金属やプラスチック製のものなどさまざまなバリエーションがあります。
キャンプ場に持って行きやすいケース付きのものがおすすめです。
抹茶
抹茶は、どんなものでも構いません。
安いものならスーパーのお茶売り場に600円ほどで売っています。
抹茶の産地としてとくに知られているのは、「宇治」「西尾」「静岡」の3つです。
大まかな違いとして、「宇治」の抹茶は香りがよく、深みとまろやかな甘みが特徴である一方、あっさりとした美味しさを味わえるのが「西尾」の抹茶です。
「静岡」の抹茶は茶葉の旨味と甘みをバランスよく感じられるため、抹茶を初めて飲む人でもおすすめです。
茶杓
茶杓は抹茶の粉をすくって、茶碗に入れるときに使います。
計量スプーンのような役割ですね。
こちらも主流は竹製ですが、見た目にもさまざまなデザインの物があり、なかにはコンパクトに折りたためるものも。
ケースに収納できるタイプなら、持ち運び中の破損も心配いりません。
あとは、普段キャンプで使っているケトルとバーナーをそのまま使えば OKです。
マットや台があれば、より雰囲気が味わえます。
お茶を点てる方法
道具が用意できれば、いよいよお茶を点てましょう。
ここからは、簡単にできるお茶の点て方をご紹介します。
本格的な茶道の世界と違い、キャンプでの野点は基本的に細かい作法にこだわらず、おもてなしの心があれば自分流でOKです。
茶杓で抹茶の粉をすくう
抹茶は、茶碗1杯に対して茶杓で2杯が目安ですが、だいたいで大丈夫です。
薄いと思ったら次から抹茶を多めに、 味が濃いなら次は少なめに入れれば良いだけですからね。
あまり細かくなりすぎず、自分がちょうどいいと思う量の抹茶を入れれば十分です。
お湯を入れる
お茶を点てるときの最適温度は、約80℃といわれています。
お湯が用意できたら、ゆっくり注いでいきましょう。
このとき、抹茶の粉をこぼさないよう優しく注いでくださいね。
お湯の分量は60cc~100ccが目安です。
抹茶を点てる
お湯を入れたら、茶筅を上からつまむように持って、抹茶がお湯に溶けるようかき混ぜます 。
混ぜるときのコツは、数字の“1”を描くように混ぜること!
ダマができている部分はしっかり潰して抹茶をお湯に溶かしていきましょう。
最初のうちは大きな泡がたくさん出てきますが、30回~40回ほど混ぜれば小さな泡に変わっていきます。
完全に抹茶が溶けたら、最後に表面に“の”を書くようにして中央からゆっくり茶筅を上げます。
抹茶を楽しむ
完成したら、温かいうちに飲みましょう。
抹茶は時間が経つとどんどん底に溜まっていてしまいます。

おすすめの野点セット
お茶を点てる道具をひとつずつ自分で選ぶのも良いですが、最近ではセットが販売されています。
あれこれと迷う必要もないので、はじめは一式まとめて揃えてしまうのも良いでしょう。
野点用 巾着入りお点前6点セット
どれを持っていけばいいのか分からない人も、このセットがあれば安心。
道具はひとつひとつ形が崩れないようきれいに収納されており、軽量なので、キャンプへの持ち運びも簡単です。
黒猫 一服5点セット
持ち運びやすいよう小さめのサイズで、セット内容はすべて可愛い猫の巾着の中に収まります。
サイズも茶碗柄も可愛く、付属の抹茶は苦味が少ない宇治抹茶なので、子どもと一緒にお茶を点てても楽しいですよ。
モンベル野点セット
モンベル 公式ページ 野点セット
日本メーカー「モンベル」の携帯用野点セットです。
メラミン製の茶碗なら割れる心配もないので、持ち運びも安心です。
茶碗の側面にさらっと山の絵が書かれているのも粋ですね。
必要な物はすべてこの中に詰まっているので、あとは抹茶を買ってくるだけです。
また、モンベルからは、敷くだけでお座敷が作れる野点用シートも販売されています。
裏側にはウレタンコーティングがされているため、 防水性もバッチリ。
シートの四隅にはハトメ穴があるので、飛ばされないようにペグでしっかり固定もできます。
レジャーシートとしても使えるので、 お花見などのときに敷けば、気分も華やかになりますよ。
野点茶会を開催するなら、レンタルもおすすめ!
本格的に野点茶会を開きたい場合は、レンタルもおすすめです。
茶道具セットや茶釜セットだけでなく、野点傘や床几(しょうぎ)など本格的なアイテムもレンタルできます。
また、お店に行けなくても、郵送で茶道具をレンタルできる場合も。
気軽に本格的な雰囲気の野点茶会を開催できるので、イベントとして野点を楽しみたいという人はぜひレンタルもおすすめです。
まとめ
大自然の中のコーヒーもいいですが、ゆっくり手間をかけて味わう野点もまた格別なものです。
自然の落ち着いた雰囲気を、抹茶とともに味わう…。

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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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