こんにちは、
前回までの記事では雨漏りの修理方法についてご紹介してきました。
水気は旧車の敵なのでしっかりと修理を行っておきたいですね。
さて、本日は車検を通すために必要な左ドアミラーの取り付けを行いたいと思います。
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旧アメ車(並行輸入車)のサイドミラーの適用除外について
まず日本の公道を走行するためにはサイドミラーが必要なのですが筆者のインパラにはサイドミラーがついてません。
ミラーを取り付けるための穴は空いているみたいなので、どういう理由なのか不明ですが前オーナーが取り払ってしまったのかもしれません。
右側に至ってそもそもミラーの穴すらない状態なので右サイドミラーを付けるならば自分で穴あけも行う必要があります。
ただし車の保安基準には年式による適用除外が色々とあり、
今回のようにそもそも右サイドミラーの設定がない車両の場合取り付けが不要なのではないかと考えました。
実際色々なサイト、
公的なページを確認したのですがなかなか厳密な表現を見つけるのが難しかったです。
そんな中でも一番有力なのがこの規定。
因みに適用年式は昭和48年11月30日(~1973.11.30)以前の車両です。
4 - 88 後写鏡
4 - 88- 1 装備要件
自動車( 被牽引自動車を除く。) には、後写鏡を備えなければならない。( 保安基準第4 4条第1項)
まず装備要件としては後写鏡が必要というのは間違いありません。
筆者は後写鏡=サイドミラーまたはルームミラーと判断しました。
そして次の規定。
4 - 88- 2 性能要件
4 - 88- 2 - 1 視認等による審査
③運転者が運転者席において、自動車( 被牽引自動車を牽引する場合は、被牽引自動車)の左右の外側線上後方5 0 mまでの間にある車両の交通状況及び自動車( 牽引自動車より幅の広い被牽引自動車を牽引する場合は、牽引自動車及び被牽引自動車) の左外側線付近( 運転者が運転者席において確認できる部分を除く。) の交通状況を確認できるものであること。ただし、二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車にあっては自動車
の左右の外側線上後方50 m、小型特殊自動車にあっては自動車の右外側線上後方50 mまでの間にある車両の交通状況を確認できるものであればよい。この場合において、取付けが不確実な後写鏡及び鏡面に著しいひずみ、くもり又はひび割れのある後写鏡は、この基準に適合しないものとする。( 細目告示第68条第1 項第4 号関係、細目告示第1 4 6条第1 項第4 号)
読む限りだと何かしらのミラーを備えており運転席から見て車の左右外側線上後方50メートルが確認できればなんでもよいと解釈。
つまり右のサイドミラーが仮になくても右側の50メートル後ろが確認できれば特に必要ないということ。
一瞬目視でも50メートル後ろが見えれば全然問題ないのではないかとも考えましたが後写鏡の性能要件内に記載されているため、何らかのミラーをもってして後ろが見えなければならないということ。
さらにそのミラーの取り付けがちゃんと容易に外せない方法でちゃんと設置されており且つ曇っていた破損してたりしたらだめというように認識できます。
この規定に筆者のインパラを照らし合わせてみると一応バックミラーのみが装備されています。
しかしそれがかなりくもっていて全く使えたものではないので別途社外のバックミラーかオリジナルを取り寄せる必要がありますね。
でもたぶんバックミラーがあれば後ろ50メートルはカバー範囲になると思うのである意味では右も左もサイドミラーは不要であるというのが結論なのかなと考えます。
*追記*
後日並行輸入自動車届出書を出すタイミングで検査官に確認を取ったところ、
基準が変わったため右ミラーの取り付けは必須となったようです。
こちらの記事で言及しています。
結局インパラのサイドミラーの取り付けはどうするのか?
サイドミラーが要らないといってもサイドミラーがない車なんて危なくて運転できたものではないのが現実。
つまり法律上要らなくても実用上必要になってしまうといったところでしょう。
そういうことなので筆者は左右のミラーを取り寄せておいて、
既に穴が空いてある左サイドミラーをまず取り付けます。
バックミラーに関しては純正がくもっているとかを関係なしに普通に見にくいので社外の大型のミラーを取り付けます。
用意したバックミラーがこちら
通常のバックミラーの左右に小形の可動式ミラーもセットされており必要に応じて脱着も可能という代物です。
右ミラーに関しては車体に穴を空けなければならない都合上一旦保留です。
穴を空けるのは簡単ですがまず左サイドミラー+拡張バックミラーでどれだけ通用するのかを確認してから必要に応じて追加取り付けを検討することにします。
インパラへの左サイドミラーの取り付け
では実作業に入っていきましょう。
今回手配したサイドミラーがこちら
左右セットで6000円+送料くらいです。
早速開封してまずはステーを車体の穴に合わせてみます。
どう頑張っても一か所しか穴が合いません。
2か所のねじ止めが必要なので車体側もしくはステー側に穴を空けなければなりませんが、
もちろんステー側に追加加工を施すことに。
位置を測定後、ボール盤を使用して同じ大きさの穴を作成。
こんな感じに取り付け。
付属のネジはボルトではなく普通の丸ネジなので固定が少々心配でしたが実際にステーを止めてみると意外としっかり固定されていました。
心配なら後ろからナットでボルト止めすればもっとしっかり固定できるかもしれません。
車体側のとなりに大きな穴がありますがこちらは今回使用せず。
おそらく別のサイドミラー用の穴なのではないかと予測。
こんな感じでベースプレート(ガスケット)を敷いて上にミラー本体をボルト一本で固定します。
大きな穴に関してはミラー本体がうまいこと隠してくれたので隙間から水が進入する心配はなさそうです。
純正と同じクローム仕様なので車体にマッチした一体感があり普通にかっこいいですね。
背面にはシボレーの刻印もちゃんとあります。
アメ車サイドミラーの実際の見え方は……
写真で見るとちゃんと見えているようにも思えますが、
実際はかなり見にくいです。
というか使い物にならないでしょう。
ミラー自体が直径わずか10cm程度と小さいのに加えて平面鏡(等倍)なので直視すると筆者自身の左目と右目の視点を併せるのが難しく景色が歪んで見えます。
自分の目がおかしいのかともその場で自問自答しましたがやまひつじもこういっておりますのでおそらく仕様上の問題だと思います。
アメ車の見にくいサイドミラー問題にはある秘策がありますので、
対策を施したらまた記事を書くことにします。
なので一旦保留してバックミラーの付け替えを行います。
インパラへの社外バックミラー(ルームミラー)の取り付け
とはいっても純正の上にそのまま被せるだけなので大それたことはなにもしません。
ポン付けです。
後ろが道路じゃないのでこの場ではあまり状況がつかめませんが、相当視界が広がりました。
右ハンドル向けのミラーなので上下を逆に取り付けてますが特に違和感はないですね。
強いてデメリットを上げるならば少々大きいところと内装の美観がちょっと変わって見えてしまうところでしょうか。
なんというかレトロな世界に現代が紛れ込んだようなイメージともいいましょうか。
しかし安全性を落としてでも見た目を重視するというのはちょっと危険な香りもしますので最低限車幅感覚がつかめるようになってからその辺は考えたいと思います。
ひとまずこの大きなバックミラーを取り入れることで後写鏡の規定である左右の外側線上後方5 0 mまでの間にある車両の交通状況及び自動車の確認はできるように思えます。
なので後は実際に走行を行ってみてから状況に応じて改善作業を実施することにします。
今回使用した工具など
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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