キャンプの天気で気になるのは雨ですが、いざ晴れたとしてもキャンプ先で強風に悩まされることもありますよね。
実はキャンプは雨よりも強風のほうが怖いんです。
強風時はテントやタープといった道具の破損の危険性が高く、それにより怪我や事故が起きてしまう可能性もあるんです。
一年の中で最も風が強く吹く季節は春。
しっかり対策をして安全にキャンプを楽しみたいですよね。
今回は春に風が強く吹く原因とキャンプ時の風対策の方法をご紹介しましょう。
Contents
春に風が強く吹く原因とは?
気象庁によると風速10m/秒以上15m/秒未満の風は強い風とされいます。
風速10m/秒以上の強風日の計測結果によると、4月が3.0日と最も多い結果になっているんです。
ではなぜ春は他の季節に比べて風が強い日が多いのでしょうか?
その原因は南北の温度差が大きいことにあります。
春に近づくにつれ、南では暖かくなりますが北にはまだ寒気が残ります。
その寒気に向けて、南の暖かい暖気が北上します。
北上した暖気は日本周辺で寒気とぶつかり合い、南北の温度差が生まれ、低気圧が発達します。
メイストームは「春の嵐」ともいわれており、天気が急激に変わって、荒れた天気になったり、強風や高波、大雨をもたらします。
行楽シーズンの季節、アウトドアを楽しむ人々も多い中、このメイストームは河原の急な増水や鉄砲水を発生させる危険性もあるので十分に注意したいものです。
春に風が強く吹く原因がわかったところで、次はキャンプに行く前とキャンプ場での風対策に分けてご紹介しましょう。
キャンプに行く前の風対策
天気予報調べる、行かないという選択肢もあり
キャンプに行く予定がある時は事前に天気予報を調べますよね。
この時、見落としてしまいがちなのは風速です。
雨予報かどうかだけでなく風速も確認しておきましょう。
また、天気予報は変わることがありますので、事前に確認していてもキャンプ前日にもう一度確認することをおすすめします。
もちろん、台風なら即中止ですが、風速が10mを超えるときも中止しましょう。
これは怪我や事故を防止するためだけでなく、多くのアウトドアメーカーのテントは風速10m以上のテント設営を禁止しているからです。
ちなみに筆者はいつもウェザーニュースのアプリで天気予報を確認しています。
ウェザーニュースは週間天気、今日明日、1時間ごと、5分ごと、と細かく分類されていますが、風速が確認できるのは今日明日からになります。
1時間ごとの天気では細かく風の変化を確認できるため、キャンプ場に着いてからも風対策の時間目安になるのでとても役立ちます。
例えば、夜から風が強くなるなら昼間の明るいうちに対策をしたり、一時的に少し風が強くなるだけなら様子を見ながら対策をしたり、臨機応変に対応できます。
キャンプ場選びも風対策に
天気予報が風速が10m以下だとしてもまだ安心できません、突風によって被害を受けてしまう可能性もあります。
キャンプ場には様々なサイトがありますが、海沿いや景色の良い高台のサイトは周りに障害物が少ないため風の影響を受けやすくなってしまいます。
風の影響を考えるなら森の中にあるキャンプ場の林間サイトがおすすめです。
林間サイトは木が風よけになってくれるので風の影響を受けにくいんです。
風がある日は防寒対策も忘れずに
皆さんは風が吹いて肌寒く感じたことはありませんか?
体感温度は気温が目安とされていますが、実は湿度や風速等によって影響されやすく、風が強いときほど体感温度は下がるといわれているんです。
強風時は想定以上に体感温度を低くしてしまうので防寒対策が必要です。
前日に天気予報で風が強いことを確認したら、いつもより暖かい上着を選びましょう。
風対策にはペグ選びも重要!必要なら買い足しも
テントやタープに付属しているペグは華奢で十分な品質とは言えません。
付属ペグは断面の丸いものが多く、土の中でクルクル回ってしまい、ガイロープが抜けてしまうこともあります。
風が強ければ、テントやタープが飛ばされる原因になりますで、鍛造ペグを買い足しておくと良いでしょう。
鋳造ペグは地面をがっちりとらえる20㎝以上のものがおすすめです。
ペグを打ち込む際にもポイントがあります。
ペグと張り綱の角度が90度になり、打ち込むペグと地面の角度は60度にすると良いと言われています。
これはロープの引っ張る力に対して負けない強度にし、抜けにくくするためです
ペグを打つときは必ずペグに向かって真っ直ぐ打つようにしましょう。
そうしないと、ペグ曲がってしまったり折れる原因になります。
キャンプ場での風対策
サイト設営時の風対策
普段何気なくテントの入口の方向を決めている方もいるかもしれませんが、風対策にはテントの入口の方向も重要なポイントです。
風がどちらから吹いているか確認し、正面から風を直接受けないように入り口を風下側にして設営しましょう。
上手に張ればテントが風よけになってくれますよ。
設営時に風が弱く感じてもガイロープをしっかりペグダウンしておくことで突風に備えられます。
天候が突然変わることもありますので、なるべくガイロープはペグダウンしておきましょう。
ガイロープをペグダウンしておくことでテントを支える箇所が増え、強度をあげることができます。
テントにスカートがある場合は、スカートもしっかりペグダウンしておきましょう。
テント内に隙間から風が入ることを防ぎ、幕内があおられないようにします。
慣れないうちはタープを張ること自体を諦めるのも有力な選択肢です。
強風時の焚火は危険
キャンプといえば焚火を必ずする方も多いですよね。
ですが強風時は焚火はおすすめできません。
火は風を受けると大きくなり、風をさえぎることができない状態では火力を調整するのがとても難しくなります。
風が強ければ火の粉は数メートル離れていても飛び散っていきます。
そして、簡単に大事なキャンプ道具や服に穴をあけてしまうのです。
さらに隣のサイトのテントに穴をあけてしまう危険性もあります。
就寝前に道具は片づける
一日終えて疲れた就寝時はささっと寝たくなりますが、夜中に風が強まることを考えたらある程度片づけてしまうのがベストです。
テントの外に置いてある荷物は飛ばされてしまう可能性があります。
特にキャンプ道具のケース類など軽い細々としたものは飛ばされやすいです。
就寝時は道具広げたままにせず、出来る限りテント内に入れるか、車にしまいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は春に風が強く吹く原因とキャンプ時の風対策の方法をご紹介しました。
春キャンプは暖かくなりキャンプを始める人も増えてきますよね。
風対策を知らないといざという時に、大事な道具が破損したり、怪我に繋がってしまいます。
Youtubeやってます!
チャンネル登録ぜひよろしくお願いします!
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!