皆さん、キャンプにオリーブオイルを持っていくと便利ですよ。
サラダドレッシングや炒め物、トーストにバター代わりに塗ったり、万能です。
この記事では、本物のオリーブオイルの選び方をお伝えします。
参考にしてくださいね。
私は健康に良いという理由で、長年、オリーブオイルを使っていますが、「日本のスーパーにあるオリーブオイルの8~9割は偽物?」というニュースに不安になり、調べてみました。
2016年にはイタリア警察が硫酸銅まぶしたオリーブや偽オリーブ油を押収したというニュースも流れました。
消費者の私たちは、根拠もなく不安になるのではなく、ここで、しっかりとオリーブオイルの種類、効能、選び方、様々な誤解を読者の皆さんと共有したいと思います。
Contents
オリーブオイルって? 種類、効果・効能は?
オリーブの野生種は5000~6000年前の古代から地中海沿岸で栽培されてきました。
今でも30m近くのオリーブの木が多くみられ、桜に似た白い花を5~6月には一斉に咲かせます。
そのようなオリーブの木になる果実を絞って出る植物油がオリーブオイルです。

このバージンオリーブオイルは更に4つのグレードに分類され、上から順に「エクストラバージンオイル」「バージンオリーブオイル」「オーディナリーバージンオリーブオイル」「ランパンテバージンオリーブオイル」となります。
4つのグレードを分けるのは風味と香り、そして酸度です。
オリーブオイルの酸度とは「遊離脂肪酸がどれだけ含まれているか」という数字です。
エクストラバージンは酸度0.8%以下、バージンオイルは2%以下、オーディナリーは3.3%以下、ランパンテは3.3%を超えているものとなります。
風味と香りは国際オリーブ協会(IOC)に認められたテイスターによってブラインドテイスティングされ、決定されます。
上に述べたようなグレード別けは、世界各国が加入している国際オリーブ協会(IOC)によって非常に細かく規定されているのですが、残念ながら日本はIOCに未加入で、独自にJASの基準で行っています。
そのため問題点や混乱が多く発生しています。
IOCはオリーブオイルの国際協定を管理する政府間機構で、主にEU諸国や中東、北アフリカの国々などが加盟しています。
(本部:スペイン、マドリード)
等級分けの基準は、オイルの発酵、酸化の度合いを示す「酸度」、理化学的基準(油脂の純度など)、官能検査(オイルを食べて風味に問題ないかを判定する)の調査の結果で決まります。
また、IOCでは、オリーブオイルを作る際にオリーブの実からのみ採油され、溶剤の使用、再エステル化の処理を一切行わないもの、という基準があります。
特に日本では「エクストラバージンオリーブオイル」というラベルに騙されないよう注意が必要です。
(後述)1リットルのボトルに入って1000円以下で販売されるエクストラバージンオリーブオイルもあれば、250mlで2000円以上もするオイルがあるって変ですよね?
多くの大メーカーによる大量生産品は、ブレンドオイルです。
これに対し、生産者自らが誇りを持って自らの手で育てたオリーブだけを原料に、良心的に作られたものがシングルエステート(単一農場)といわれるオイルです。
これらが、同じ「エクストラバージン」という名称であっても、その内容に大きな隔たりがあるのです。
効果・効能
エクストラバージンオリーブオイルには、オリーブオイルの主成分であるオレイン酸(70%)の他にもポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化作用を持つ栄養素を持っているため、医療業界でも注目される貴重なオイルです。
2015年、アメリカの研究グループが、エクストラバージンオリーブオイルに含まれる「オレオカンタール」という成分に抗がん作用があると発表しました。
参考:医療法人輝鳳会
また、オリーブオイルの主成分である一価不飽和脂肪酸のオレイン酸は、酸化しにくい性質を持ち、LDLコレステロールを酸化防止で減らすほか動脈硬化や心疾患、冠動脈疾患の予防や抗炎症・抗菌作用や老化防止作用や腸の働きを改善する働きがあるなど、多くの効果が期待されます。
1985年にアメリカミネソタ大学のアンセル・キース博士が行ったアメリカ、フィンランド、日本、オランダ、イタリア、ユーゴスラビア、ギリシャの7カ国の疫学調査では、地中海沿岸の国は血中コレステロールが低く、冠動脈疾患が少ないと報告したことから不飽和脂肪酸が豊富なオリーブオイルを使用する地中海食が注目されました。
日本のオリーブオイルのからくり
大きな違いは酸度です。
IOCの基準では、100gに酸度0.8%以下のオイルのみをエクストラ・バージンオリーブオイルだと定めていますが、JASの基準は同量で2.0%以下、それ以外はピュアオリーブオイルに分類されています。

そのため、世界の基準としては「エクストラバージンオリーブオイル」の条件を満たしていないものが、日本の規格においてエクストラ・バージンオリーブオイルとして商品棚に陳列されているのです。
オリーブオイルと表示されて量販店などで大変安く販売されていますが、オリーブオイルとは全く別物と考えた方が良いと思います。
IOC に加盟していない日本では、IOC品質等級規格に沿った製品表示でなくとも法的には何の問題もないのです。
世界の多くの国々が加盟して、IOCの基準によってオリーブオイルを区分けして販売している中、日本だけはその加盟を行わずJAS(日本農林規格)の基準に合わせてオリーブオイルを区分けしている現実が様々な弊害を生んでいるような気がします。
日本でのエクストラバージンオリーブオイルの基準は、酸度が2%以下の食用オリーブオイルであれば、IOC基準でみればエクストラバージンとは言えないものでも、日本では「エクストラバージンオリーブオイル」として販売しても問題ないのです。
つまりIOC基準のエクストラバージンより劣るバージンオリーブオイルでも日本の基準ではエクストラバージンとして販売が可能なわけです。
実際に日本の大手メーカーが販売しているエクストラバージンオリーブオイルで商品やホームページにも酸度が記載されていないのであれば世界基準ではなく、日本基準のみクリアしていると判断できます。
正しいオリーブオイルの選び方
日本オリーブオイルソムリエ協会の多田俊哉氏は、著書『そのオリーブオイルは偽物です』で、「日本に流通する8割が偽物だ」と指摘しています。
- オーガニック認証マークのついたものを選ぶ
- 遮光性の高い濃い色に入ったボトルのものを選ぶ
- コールドプレス製法で作られたものを選ぶ
おススメのオリーブオイル
最後におススメのオリーブオイルをご紹介します。
コブラムエステート-エクストラバージンオリーブオイル-375ml
多くの賞を受賞しており、アマゾンの評価も高いです。
まとめ
以上、オリーブオイルに関する情報をお伝えしました。

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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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