煮る・焼く・蒸すなどなんでもできる万能鍋のダッチオーブン。
今回はダッチオーブンの歴史やお手入れ方法からレシピまでをご紹介しましょう。
これ1つあるだけでアウトドア料理がぐっと本格的になります。
Contents
ダッチオーブンとは?
ダッチオーブンとは蓋のついた鋳鉄製の鍋のことです。
ダッチオーブンは焚き火の中に鍋のまま入れたり、蓋の上に炭を置き上下から加熱することができます。
ダッチオーブンは足がついたものや、家庭用のガスコンロやIHで使えるものまであります。
水分や塩分がサビを促進させるため、使用後のメンテナンスが重要になります。
またヒートショック(高温で熱せられた状態で水を入れ、急激に温度が下がることによるショック)に弱く、ダッチオーブンが割れてしまう恐れもあるので要注意です。
ダッチオーブンの歴史
もともとはビーンポッドと呼ばれるヨーロッパで使われていた豆の形の鍋がダッチオーブンの起源といわれています。
ビーンポッドはオランダの移住者によって植民地時代のアメリカに1600年代頃に持ち込まれていたようです。
ダッチオーブンの特徴
鍋に厚みがあるので温度変化が少なく、鍋全体が均一の温度に保たれ、食材にじっくりと火が通ります。
食材から出た水分による水蒸気が蓋と鍋の隙間を埋めるので、密閉状態になり、圧力鍋と同じ状態になります。
食材の水分を利用した無水調理ができ、高温の調理ができるので揚げ物もカラッとします。
< h3>メリット
焼く、煮る、蒸す、揚げる、炒める、燻す、保温させる、など様々な使い方ができ、料理のレパートリーが広がります。
デメリット
重いこと、サビが出やすいこと、しばらく使わないとお鍋が酸化して臭くなりやすいので、シーズニングを行う必要があります。
ダッチオーブンの手入れ
使った後や、しばらく使わなかった場合はシーズニング(慣らしの意味)のメンテナンスをする必要があります。
使用後は通常の手入れが必要です。
使用後のお手入れは以下です。
- 調理後、ダッチオーブンに水をいれて火にかけ沸騰させます。
- オーブンの温度が下がったらスポンジで汚れを落とします。
(金属たわしはダメ!) - もう一度オーブンを火にかけて乾かし、温かいうちに植物性油を全体に薄く塗って完全に冷まします。
- 新聞紙でくるんで、収納します。
ダッチオーブンで作る料理
ローストビーフ
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牛のもも肉に塩こしょうとニンニクで下味をつけ、火にかけたダッチオーブンの底上げ網の上に肉と皮付きの玉ねぎをのせ、蓋をして炭をのせて30分火にかけたら出来上がり!!!
ローストチキン
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鶏もも肉にフォークなどで両面に細かく穴をあけ、塩こしょうをよくすり込んだ後、にんにく、ローズマリー、オリーブオイルとともにビニール袋などに入れて味をしみ込ませます。
その後ダッチオーブンに野菜を敷きつめ、にんにく、ローズマリーとともに鶏肉をのせ、約20分ぐらいで出来上がり!!!
丸焼きの時は、鳥の腹をきれいにして、中に塩、胡椒を強めにし、皮をむいたにんにく、カットした野菜を詰めて竹串などで閉じます。
ダッチオーブンにジャガイモを敷き詰めて丸鳥をのせ、ローズマリーを入れたら上からオリーブオイルと塩をかけます。
1時間ぐらいで皮がパリッとしたら出来上がり!!!
野菜のダッチオーブン蒸し
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ダッチオーブンに野菜を並べて塩とクミンシードをふり、水、大さじ2を入れて蓋をします。
中火で5~7分加熱し、火を消してバターを入れ全体を混ぜ合わせたら出来上がり!!!
ミートローフ
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玉ねぎ、しめじをみじん切りにし、肉、パン粉、卵を混ぜ、豚バラ肉をしき、その上にまぜた肉をのせます。
ゆで卵、スティック状の野菜を挟んで肉で包み、ダッチオーブンにいれるだけで、出来上がり!!!
エビとアサリのシーフードパエリア
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みじん切りにした玉ねぎ、鶏肉を炒めて生のお米をダッチオーブンに入れてお米が透き通るまで炒めます。
火にかけた状態で水、ターメリック、塩、粉末コンソメ、あさり、エビ、パプリカ、酒を入れて蓋を閉め、15分待ったら出来上がり!!!
とりめし
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米3カップはといで、ザルに上げ水気をきっておきます。
次にダッチオーブンに切った具材(きのこ類、鶏もも、油揚げ)、米、煮汁と水をあわせて3カップ分にして鍋に入れ、中火にかけます。
沸騰してきたら弱火にして10~11分加熱した後、火を止めて5~10分蒸らせば出来上がり!!!
豚肉ブロックのやわらか煮
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ダッチオーブンを温め、豚肉の塊りをのせて中火で30分。
その間に昆布だし、しょうゆ、酒でだし汁を作ります。
30分経ったら、だし汁にネギ、生姜、にんにくを加えたものをダッチオーブンに入れます。
あとは90分ほど煮込むと出来上がり!!!
おつまみスモーク
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ダッチオーブンにアルミホイルを敷き、ウッドチップを入れて強火にかけます。
煙が出てきたら網の上に食材(チーズやちくわ)を並べます。
蓋と本体の間に割り箸などをはさんで蓋をし、弱火にして色加減を見ながら5~10分加熱するだけで、美味しいスモークの出来上がり!!!
エビジャンバラヤ
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ジャンバラヤ (jambalaya) は、米を使ったアメリカのケイジャン料理です。
ルイジアナ買収でアメリカ領になった地域を支配していたスペイン人によってもたらされました。
労働者や漁師らが食べていた庶民的な料理で、ペッパー(唐辛子)を使います。
材料:(4人分)
- 玉ねぎ1個
- ピーマン2個
- パプリカ1個
- トマト大1
- 有頭エビ6尾
- ソーセージ100g
- 鶏もも肉1/2枚
- にんにく2かけ
- 米 2カップ
- 水 300cc
- オリーブオイル 大さじ2
- パプリカパウダー大さじ1
- オレガノ(ドライ)小さじ1
- タイム(ドライ)小さじ1
- クミンパウダー大さじ1/2
- 塩・こしょう 適量
- コンソメキューブ2個
- チリペッパー お好みで
作り方:
- 玉ねぎ、パプリカ、トマトはざく切りに、鶏もも肉とソーセージは一口大に切り、鶏もも肉に塩こしょうをします。
- ダッチオーブンにオリーブオイルを引き、みじん切りにんにくを入れて香りを出したら、エビ、ソーセージ、鶏もも肉を焼きます。
- 玉ねぎ、パプリカ、トマトを加えて炒め、野菜がしんなりしてきたら、米、水、調味料を加えて中〜弱火で20分ほど炊きます。
- 炊き上がったら全体をかき混ぜ、粗みじん切りにしたピーマンを入れたら出来上がり!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ずいぶんレパートリーが広がりましたね。
まだまだありますよ。
11月の記事でダッチオーブンを使ったデザート作りもご紹介しますね。
クリスマス時期のアウトドアに最適です。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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