ジャパン・エコ・トラックって聞いたことがありますか?
自転車やカヤック、徒歩など、人力で移動しながら、全国各地の自然をゆったりと楽しみ、現地に宿泊して温泉につかったり、美味しい郷土食を味わったりすることを容易にした活動です。
ここではジャパン・エコ・トラックのコンセプトやメリット、具体的な取り組みをご紹介します。
はじめに
読者の皆さんは日常生活の中にどう自然を取り入れていますか?
日本には山・川・湖・海など素晴らしい環境がどの地域にも平等にありますよね。
日々あくせく、またバタバタと仕事をしている現代人にとって、自然を身近に感じながら生きることは、とても大切なことだと思います。
筆者がジャパン・エコ・トラックのことを知った時、これは「遊ぶことの下手な現代の人に外での遊び方を教えてくれるガイドだ!」と、一種の感動を覚えました。
インバウンドで多くの外国人観光客が地方を訪れると、国際理解にもつながり、大きなビジネスを展開することもできます。
日本国土の6割が過疎地だと言われる現代ですが、地方活性化にもつながります。
ジャパン・エコ・トラックについて
「ジャパン・エコ・トラック」は、モンベルが運営する環境スポーツイベント「シートゥーサミット」から派生した、カヤック、自転車、徒歩などの人力移動で、自然を体感しながらアクティビティを満喫する旅をすることがコンセプトです。
地域の活性や観光客の誘致などにも期待が高まっていて、ルートを日本全国に拡大中です。
サイトを見て、アウトドア・アクティビティを楽しめる場所は日本中にあって、スポーツと旅が風景にうまく溶け込んでいる印象を持ちました。
一番の特徴、そして筆者の印象に残ったのは、「公式ルートマップ」です。
それをベースにルート情報、協力店の情報、地域の魅力を発信しています。
ジャパン・エコ・トラックは2015年春、鳥取県の第1号エリアから始まりました。
現在ではジャパンエコトラックのルートが全国110か所登録され、今後もさらにエリア拡大を予定しています。
もっともっと増えて欲しいと筆者は願っています。
全国各地から「ルート自慢」「地元自慢」を公募してみてはどうでしょうか。
ジャパンエコトラックのルート上では、トイレ・給水の対応や空気入れ・工具の貸し出しなどを行う協力店や、駅・空港・道の駅など交通の要衝となる“ステーション”で、旅行者の快適な旅をサポートしてくれます。
例えば、鳥取米子空港では空港から宿泊場所への荷物の配送サービス、更衣室や自転車メンテナンス場所の提供、さらにはレンタル自転車を用意しています。
全国110店舗以上のモンベルストアでルートマップをご用意していて、統一されたデザインの見やすいマップです。
エリアによっては、海外からの旅行者にも利用してもらえるよう英語版・韓国語版・中国語版も用意しています。
(参照:モンベル | モンベルについて | ジャパンエコトラック)
今回例に京都のページを見てみました。
以下のようなルートマップが6つ掲載されています。
(残念ながら、外国語版は見つかりませんでした。
)
今後のジャパン・エコ・トラックに望むこととしては、
- ホテル: 選択肢を増やしてほしい 小さな鄙びた民宿などもプラスしてほしい。
- すべてのルートマップを英語・韓国語対応にしてほしい。
- 一地域に偏らず、今後もっと多くの地域を取り上げて欲しい(現在は京都北部の福知山近辺に偏りすぎています。
京都には南部の宇治田原、市北部の大原などスポーツツアーに最適の場所がもっとあります。)
スポーツツーリズムって?
スポーツとツーリズムを合体させ、それを軸として、スポーツビジネスを盛り上げようとする機運が高まっています。
経済産業省とスポーツ庁は、日本のスポーツやスポーツ産業の海外展開を支援するための基本合意書を締結しました。
これは政府の成長戦略の一環で、スポーツ産業の活性化につなげることを目標にしています。
2020年東京五輪・パラリンピックを好機として、日本の技術やサービスを海外に売り込み、2025年には市場規模を現在の約2.7倍の15兆円とすることを目指しています。
スポーツツーリズムのメリット
スポーツ庁は「アウトドアスポーツ推進宣言」のスローガンのもとで、以下の3つの好影響をあげています。
- アウトドアスポーツは,豊かな時間をもたらしてくれ、スポーツで人生が変わる可能性を秘めています。
アウトドアスポーツは年齢や体力に応じて、それほど複雑な技術やルールを習得していなくても、行えるものがたくさんあります。
歩く、自転車に乗ることなどは身近なアウトドアですね。 - アウトドアスポーツは,地域を元気にし、社会を変える可能性があります。
地方には豊かな自然がいっぱいあります。
アウトドアスポーツの推進は,地方部へ交流人口が増加します。
そして,地域を訪れた方々が,その土地の食や観光を合わせて楽しむことで,地域活性化に繋がります。 - アウトドアスポーツで,地域と世界がつながる可能性があります。
アウトドアスポーツの推進は,現在国を挙げて進めている「訪日外国人旅行者の拡大」にもプラスになり、世界との交流が盛んになります。
このように,アウトドアスポーツの推進は人々のライフスタイルを豊かで健康的なものにし、地域や産業を活性化させ、世界中の旅行者を日本へ誘客するまさに地域の魅力を活用して日本全体を元気にすることに繋がるのです。
まとめ
以上、ジャパン・エコ・トラックについてお伝えしました。
スローな旅で地方の新たな魅力を発見し、自ら大地を歩いたり、ペダルを踏んだり、季節の移ろいを五感で感じる人力の旅です。
小さなスポットは車での旅では見逃してしまいますよね。
歩きや自転車によるスローな旅なら、気ままに立ち寄ることができます。
その土地の魅力や自然を細やかに肌で感じられるのがジャパンエコトラックの魅力です。
日本は四季を通じて様々な自然の美しさを堪能できる国ですが、アウトドアスポーツで日本各地をスローに旅するジャパン・エコ・トラックのスタイルは、それをゆったり、じっくり自分の体で体感して楽しむことができますね。
地方を活性化したり、国際理解にもつながります。
すべての人にとって、プラスの意味を持ち、人生が豊かにし、自然や文化についての考え方も変わり、過疎になった地域が生き返るかもしれません。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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