読者の皆さん、こんにちは。
筆者はキャンプ大好き人間です。
これまでアウトドア、特にキャンプについてたくさんの記事を書いてきました。
この辺で、ちょっと原点に帰って、キャンプについて考えてみます。
「キャンプって何だろう?」「キャンプをする意味って?」「キャンプで学ぶこと?」等々。
皆さんがキャンプ場や道具を選ぶ時のベースになれば幸いです。
Contents
キャンプとは?
キャンプの定義をWikipediaから見てみましょう。
「キャンプというのは、野外で一時的な生活をすることを指している。
岩窟などの自然の地形を利用したものもキャンプであるし、登山などでは簡単なツェルトなどでビバークしたり、冬季の積雪期に雪洞など掘ってそれを利用するものもキャンプに当たるし、広義には特に幕や屋根類が無くとも、ともかく野(野外、屋外)で一時的に生活することをキャンプという。」
次にキャンプの歴史を見てみましょう。
キャンプの歴史
北米のネイティブのTPやモンゴルのゲルなど、キャンプスタイルで生活してきた人たちがいますね。
ローマ帝国の軍人は遠方の戦地で木の棒を立て、そこに布や皮のテントを使用していたようです。
19世紀後半になって、野外生活を体験することが教育的にプラスであるという考え方が広まりました。
日本ではどうでしょうか?
江戸時代、旅人は大きな油紙を持参し、山中でやむなく日没を迎えてしまった場合には樹木の下などでそれにくるまって雨露をしのいだとも言われています。
明治時代に入って西洋スポーツが輸入され、キャンプもそのひとつとして紹介されました。
キャンプの効能
以前、筆者はアウトドアが子どもの育脳に役立つという記事を書きました。
キャンプ生活では予期せぬ事態がよく起こります。
それに対処するレジリエンス(対応力)や協調性、コミュニケーション能力、そして自然に対する愛着や尊敬の念などがキャンプ体験をすることで育ちます。
キャンプで楽しい日々を過ごすうちに、自然の見方や感じ方、価値観などが知らず知らずのうちに子どもたちに受け継がれ、やがて彼らが大人になった時に、さらに次の世代へと継承されていくのですね。
筆者の知人はキャンプ場の管理をしているのですが、先日テント泊をした父子について次のように語っています。
「一緒にテントを張ったり、広場でキャッチボールをしたり、煮炊きをしている父子の姿を見て、ほほえましく思った。
情緒の発達に大いに役立つと感じた。」
いろいろなキャンプスタイル
次にどんなキャンプスタイルがあるのかを見てみましょう。
デイキャンプ
日帰りで楽しむキャンプのこと。
オートキャンプ
オートサイトのあるキャンプ場で、区画内に車を乗り入れ、その横にテントやタープを設営してキャンプを楽しむ。
ファミリーキャンプ
家族で楽しむキャンプのこと。
グループキャンプ
気の合う仲間たち、大人数で楽しむキャンプのこと。
ソロキャンプ
ソロキャンプとは、基本的に1人で楽しむキャンプのこと。
夫婦キャンプ(カップルキャンプ)
夫婦ふたりや、恋人などとふたりだけで楽しむキャンプのこと。
また定年を迎えて子どもたちが巣立って行ったあとに、初めて夫婦でキャンプを始める熟年キャンパーの方も最近では増えてきているようです。
キャンプツーリング
オートバイや自転車にキャンプ道具を積み込み、旅をするようにキャンプを行うこと。
グランピング
2005年頃から登場してきました。
グランピングはグラマラス(Glamorous)とキャンピング(Camping)を合わせた造語で
「キャンプのマイナス面を取り除いた」ものを「魅惑的なキャンプ=グランピング」と定義づけています。
テントを設営する面倒さ?
雨が降ってくることが心配?不便なこと?
寝心地の悪いこと?
キャンプ食を限られた道具や食材で作る面倒さ?
虫がいること?
片付けが面倒なこと?体が汚れること?
グランピングのコンセプトは「自然と向き合い野営の技術を身に付ける」といった本来のキャンプの趣旨とは相いれませんね。
残念ながらグランピングは一過性のブームで終わると筆者は思っています。
結果はキャンプの長い歴史が教えてくれるでしょう。
施設ありきで業者側が主導したすなわちホテル経営の一環としてのグランピングは、そろそろ批判の対象になっていますね。
最近、筆者が考えること
筆者が最近思うことは「キャンプが商業化された」ということです。
早く言えば、金儲けの手段に利用されたということです。
「不自由さを楽しむ」ことがキャンプの神髄であったのですが、そこから不自由さを取り払ったら残るものは何なのか疑問に思います。
園芸家でグループワークについて研究したH. G. ディモックは次のように言います。
「キャンプが社会性を育むためにあるのなら、便利すぎる生活環境が整ったキャンプは、その力が弱いかもしれない。
生活環境を自分たちで整えないといけないキャンプでは、キャンパー同士の間でさまざまなせめぎ合いが生じる。
寒いし、雨にぬれるかもしれないテントの入り口に寝るのか、真ん中で温かく寝るのかを考えながら、狭いテント内で寝る位置を分け合う。
誰もが嫌がる暑い夏の火の番を誰かがする。
おいしく炊けなかったごはんを前に、「お前が入れた水の分量が少なすぎた」とか、「火から降ろすのが遅かったのだ」といったもめ事が起こるかもしれない。
そういったキャンプだからこそ養われる社会性もあるだろう。
不便なもの、せめぎ合いの原因となるものをすべて取り払ったキャンプでは実現できないこともあるのではないだろうか。」
昭和30年代の暮らしがキャンプの理想の生活形態だと言ったアウトドア専門家の言葉も記憶に残っています。
あまり不便すぎても、便利すぎても、それはキャンプではない、シーツや毛布も、二人がかりでないときれいにたためないから意味があるとも言っていました。
まとめ
大自然のなかで不自由さを楽しむことがキャンプの醍醐味です。
その自然の一部として自分はどう生きていくのか、きちんと選択していくことが大切ではないでしょうか?
自然「おの(自)ずから、しから(然)しむ」とは、そのものがそのままの姿であること。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
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