読者の皆さん、こんにちは。
キャンプに最適の季節になりましたね。
ところで皆さんはキャンプ中、怪我をしたことはありませんか?
中でも一番多いのは擦り傷、切り傷です。
ここではそういったキャンプ中の怪我を予防する方法と応急処置、病院に行く目安などをご説明します。
擦(す)り傷って?
擦り傷とは、転倒したり、渓流の石で足を滑らせたりした時に、アスファルトや石、コンクリートの壁などに手足や顔などをこすってできる傷のことです。
そのため、服でおおわれていない部分が擦れやすく、膝、肘、手、頬、あごなどにできやすい傷です。
擦り傷の深さは、比較的浅いことが多いですが、神経が皮膚の表面に多いためにヒリヒリと痛みます。
さらに、こすれた時の傷口に砂やアスファルトなどが入ると、化膿しやすかったり傷跡を残しやすかったりするので注意が必要です。
切り傷って?
鋭利な物に皮膚が当たってしまうと切り傷ができます。
皮膚の浅い部分である「表皮」だけが切れた場合は、出血があったとしても、通常は、しばらく圧迫していると血が止まり、縫合する必要はありません。
しかし、屋外で傷をおったり、汚れた物との接触で怪我をした場合は、縫合が不要な傷であっても、感染し、化膿するリスクがありますので、病院へ直行し、生理食塩水か、または水道水でよく洗浄してもらい、抗生剤入のワセリン基剤の軟膏をうすく塗ってもらってください。
動物の引っ掻き傷や咬まれた時にできる傷には、さらに抗生剤を内服します。
こんな時、擦り傷、切り傷をしやすい
食材を切る時、うっかり手が滑って指先を切ってしまったり、燃料用の小枝を集めている時にとげが刺さってしまった経験はありませんか?
厚めのアルミでできているアウトドア用アルミホイルをはさみで切ると、角が鋭利で手が切れてしまうので注意が必要です。
食器類の中に紛れ込んだ刃物に気づかず、洗い物をしていて、ふいに掴んでザクッと指を怪我してしまうということもあります。
キャンプ中は家では絶対やらないようなことが起きてしまうのは、やはり注意が散漫になっている証拠でしょう。
また、でこぼこした山道を歩いたり斜面を登ったりする時に滑って転倒した時、思わず膝や手をついて切り傷ができることもあります。
その他、森の中では枝の先端や棘(トゲ)のある葉などでも、切り傷がいつの間にかできている事もあります。
このような切り傷は、その深さに関わらず放置しておくことは危険です。
応急処置
擦れ傷や切り傷をした時、傷口が痛み子どもは大泣きをしてしまいます。
それ以上に心配なのは、雑菌による感染症です。
切り傷・すり傷ぐらい大したことはないという楽観的な判断が、大変なことを引き起こしてしまうので、注意が必要です。
傷口は小さくても細心の注意が必要な切り傷・すり傷です。
キャンプ場では、自然の中にさまざまな細菌が潜んでいるので、感染を起こしやすいからです。
まずは傷口を内部まで水できれいに洗います。
そして傷口に清潔なガーゼを当てて出血部位を手で圧迫します。
出血がひどい場合は、患部を握りこむように強くガーゼを当て、しっかりと止血に当たりましょう。
絆創膏や包帯、食品用のサランラップなどで傷口を覆い保護します。
子どもの場合、指のサイズに合わずすぐに取れてしまうこともあるので、子ども用の絆創膏もあると安心です。
必ず大中小のサイズ違いの絆創膏を準備しましょう。
アウトドアでは切り傷は珍しいことではないので、慌てずにまず傷口の状態を確認し、大きな傷は大量の出血をともない危険な状態になりますので、まず止血が先決です。
動脈などを傷つけていない限り必ず血は止まります。
出血がひどい場合は傷口に一番ちかい大きな関節の所を紐などできつく縛り、急いで病院に行ってください。
長時間の搬送が必要な時は、止血開始時間を覚えておき、15分おきに少しずつゆるめて縛った先から壊死するのを防いでください。
病院に行く目安は? 何科?
手足の怪我の治療は整形外科か形成外科が専門ですので、次のような症状が出てきたら必ず医者に診てもらって下さい。
化膿が疑われます。
傷口が腫れている、痛む、赤い、熱を持っている時です。
ところで、整形外科と形成外科の違いを知っていますか?
形成外科医はキズあとが目立たなくなるような特別な皮膚の縫い方を習得しています。
使用する手術器具や糸、皮膚を縫う技術などすべてで、他の外科とは違うということです。
形成外科の手術だけではなく、手術前・手術後の治療も大変重要で、適切な処置や指導を形成外科医は行います。
救急セットを作ろう
次に、キャンプに持っていくべき救急セットの中味をあげてみましょう。
ハサミ×1、ピンセット×1、ガーゼ×1、包帯×1 (5cm×4.5m)、包帯×1(7.5cm×4.5m)、
紙粘着テープ×1、消毒液(マキロンなど)、アルコール綿×10、絆創膏大中小3枚ずつ、
三角巾×1、イソジン(ヨーチン)、ワセリン オロナイン、ムヒ、熱さまシート、
胃腸薬、風邪薬、ポイズンリムーバー、サランラップ、解熱剤、湿布、体温計
などがあると安心です。
まとめ
アウトドア全般、特にキャンプでは怪我はつきものといっても過言ではありません。
小さな怪我なら笑って済ませますが、病院に行かなければならないほどの怪我は困ります。
キャンプ初心者は特に注意しましょう。
自分や、子ども、キャンプ仲間が怪我をした時はまず、冷静に落ち着いて適切な応急処置をしましょう。
擦り傷、切り傷ができたら、まず傷口の砂や泥などを水道水で洗い流してきれいにすることが重要です。
石鹸でよく泡立てて洗うこともお勧めします。
最近では、傷は乾かさずに治した方が早くきれいに治ると言われています。
もし、緊急事態だと判断したら、キャンプ自体を中止する決断をしなければならない時もあります。
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佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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