インドでアウトドアの原点を考えた キャメル・サファリ「月の砂漠」で野宿!

インドに砂漠、イメージできますか? タール砂漠です。
デリーから800km西に位置するラジャスターン州のジャイサルメールはパキスタンとの国境近くにある古都です。

やまひつじ
別名、ゴールデン・シティと呼ばれます。
その理由は夕暮れ時に砂岩などで作られた建物が斜陽を浴びて輝き、街が金色に輝くからです。
今回は、筆者の知人が体験した、究極の砂上アウトドア体験、キャメルサファリをご紹介しましょう。

キャメルサファリではらくだに乗ってタール砂漠をめぐり、砂だけの大自然の中で、焚き火を囲んで、一晩明かします。
素朴で野性味いっぱいのインドならではの体験で、世界中から参加者が訪れます。

ジャイサルメールってどんなとこ?アクセス方法

日本から空路、デリー経由でウダイプルに入ります。
ウダイプルの友人に信用置ける旅行社でガイドとジープ、ドライバーを手配してもらいました。
日本人3人プラスインド人の友人1人のグループです。

そこから途中、青の都市で有名なジョドプルを観光し、ジャィサルメールへ6時間。
ホテルで1泊して翌日の夕方からラクダに乗って砂漠にくりだしました。
参加者は日本人3人、インド人1人、イスラエル人5人のグループです。

ラクダ使いのおじいさんがいて、一人に1頭のラクダがあてがわれます。
2時間ぐらいラクダに揺られ(思ったより、らくだは背が高くて眺めがいい!)、野宿をする場所に到着。
おじいさんが、さっそく焚き火をし、チャイを入れてくれた後、夕飯づくりに取り掛かりました。

その間、私たちは砂漠の散歩。
あたりが真っ暗になって、焚き火の明かりだけの世界の中で、夕食をとり終わったころ、赤ちゃんを抱いた地元のダンサーと音楽隊がやってきて、ラジャスターン州の伝統的な踊りと音楽を披露してくれました。

そうして、夜も更け、砂の上で野宿が始まりました。
昼間は暑いくらいだったのに、夜は冷え冷えする砂漠のことも初めて体験しました。

おじいさんが少し重い綿入れの布団を参加者にかけてくれましたが、それでも寒い!!
テント泊にすればよかった!と後悔しましたが、砂上キャンプも又とないチャンスとポジティブに捉えました。

イスラエルからやってきた若者は夕食後パーティーをしたい様子でしたが、なんだか神聖な雰囲気でそんな気持ちが萎えたのか、参加者全員、はやくも眠りにつきました。

今、思い出すのは、どこまでも続く広大な空、昼間の強烈な太陽、うねる砂の波、360度見渡す限りの地平線、風の音、神々しいまでの夕日、満天の星、鮮やかな衣装をまとったシプシーたちの踊りや音楽、、、、、、まるでどこかにタイムスリップしたような、砂漠という自然のパワーを感じた経験でした。

寝付きながら、ふと思ったこと。
このスタイルと日本の高規格キャンプ場、どちらが自分の感性や価値観に近いか?
なぜ、人間はアウトドアに魅力を感じるのだろう?そんな思いが脳裏を去来しました。
なぜか、アウトドアの原点を体験しながら、深いことまで考えてしまった筆者でした。

キャメルサファリ 基本情報

キャメルサファリは、11月~3月、なかでも快適な気温の12月~2月がベストシーズンです。
4月~6月は40度以上になるので、止めておきましょう。
7月にはモンスーンの季節を迎えるので、無理ですね。

2月にはジャイサルメールの「砂漠の祭」
があって、大変にぎやかです。
筆者は12月に参加し、クリスマスイブを月の砂漠で過ごしました。

1泊2日のキャメルサファリでは、2日間らくだに乗り続ける訳ではないので、ご安心ください。
長くて1日2時間ぐらいです。
キャンプをする砂漠はジープで行ける範囲になりますので、荷物や食料はジープに積みました。

服装・準備・持ち物

夜の砂漠は想像以上に冷え込みます。
長ズボン、長袖、さらに朝晩の冷え込みに備えてセーターかカーデガン、フリース、それに上下のレインウエアがあると砂除けにもなって便利です。

日中の日差しは非常に強いです!日焼け止め、サングラス、帽子はもちろん、ショールやバンダナなど首や肌を保護してください。

寝袋や布団、食料、水はキャメルサファリの料金に含まれているので、自分たちで準備する必要はありません。
夜は真っ暗になるので懐中電灯は必携です。

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2019年1月17日

以下、スケジュールを載せますので、体験したい人は参考にしてください。
ツアー料金は変更される可能性もあるので、参考程度にしてください。
私たちが参加したのは一番安い1)のコースです。


タール砂漠

1) 1泊2日コース  Rs1750 (約2500円)  テント+Rs300(約500円)

【夕日観賞、ディナー&キャンプファイヤー、砂漠で就床、朝日観賞、村観光】
1日目15:00—ホテル出発
1日目16:30—砂漠着、ラクダに乗って砂漠散策と夕日観賞
1日目18:00—ディナー&キャンプファイヤー、ジプシーの踊りと音楽
1日目21:00—砂漠で美しい月や星を眺めながら就寝
2日目06:00—起床、朝日観賞
2日目07:00—朝食
2日目08:00—ラクダで散策、村観光
2日目10:00—砂漠出発、ホテルに戻る
2日目11:30—ホテル着

2)1泊2日コース Rs3500 (約5000円)
【夕日観賞、ゴージャスディナー、民族音楽と舞踏観賞、キャンプファイヤー、ゴージャステントで就床、朝日観賞、村観光】
1日目15:00—ホテル出発
1日目16:30—砂漠着、ラクダに乗って砂漠散策と夕日観賞、テントリゾート着、おやつ、民族音楽と舞踏を観賞
1日目19:00—ビュッフェ形式のゴージャスディナーとキャンプファイヤー
1日目21:00—ゴージャステントで就寝
2日目06:00—起床、朝日観賞
2日目07:00—朝食
2日目08:00—ラクダで砂漠散策、村観光
2日目10:00—砂漠出発、ホテルへ戻る
2日目11:00—ホテル着

注:筆者が体験したのは、テントなし(すなわち砂の上で寝る)のコースでしたが、プラス300ルピ(約500円)して、テントを使う方をおすすめします。
砂の上に直接マットを敷くので、体が砂だらけになって、飲み物や食べ物にまで入ってしまいました。
ブーツがあると、砂対策にはなりますが、インドとはミスマッチですね。

キャメルサファリの前後は自由散策を楽しもう!!


蜂蜜色のジャイサルメール砦

行き方のオプション

筆者はウダイプル経由でジャィサルメールに入りましたが、他にも行き方があるので、参考までに記載しておきます。

1. デリーからジャイサルメールまでスパイスジェット(SpiceJet)で飛ぶ。
(所要時間:10時間半)

国内便ですが、直行便はなく、ジャイプールで乗り換えます。
ジャイサルメール空港から市内までは11kmほどあるため、タクシーを利用してください。
事前にホテルを予約して迎えに来てもらう方法もありますが、大抵有料です。
料金は片道7,000円前後です。

2. 列車で行く(所要時間:約18時間)
India Rail Infoなどのサイトからオンラインで予約も可能です。
料金は片道3,000円前後です。
インドで列車に乗るときは、2等でもAC付にしてください。
インド人の移動手段はほとんどが列車なので、インド人の普段の姿を観察できます。

3. 飛行機とバスで行く(所要時間:約8時間)
デリーからジャイサルメールの西300キロにあるジョードプルまで飛行機で1時間半、その後、ローカルバスに乗って6時間でジャィサルメールに着きます。
料金はデリーからジョードプルまで片道6,500円前後で、バス代約500円です。

おわりに

ジャィサルメールでは世界遺産の寺院をたずねたり、古代の歴史を知ったり、伝統的な民俗芸能に触れたりと、キャメルサファリ以外にも楽しみが満載です。

女一人旅はあまりおすすめできませんが、キャメルサファリはアウトドア派のあなたに是非体験してほしい原点です。
ぜひ、グループで参加してみてください。

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2021年3月5日

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Kazuki

佐藤和樹(Kazuki Sato) 株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。 趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。 本社は千葉県にあり、 キャンプ用品をメインに取り扱っている。 製品の設計や開発なども独自に手掛ける。 UJack(ユージャック)は universal jack(世界に浸透する)を意味し、 文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。 あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。 Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!