本日から67年式インパラのサスペンションまわりの分解と交換修理作業をPA-R(東金の整備工場)のご協力にて進めていきたいと思います。
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1967年式シボレーインパラの足回りの惨状
まずは現状、というよりも惨状からご紹介を進めていきます。
やるべき整備項目一覧は以下のとおり
本日はショックアブソーバーの交換から行っていきます。
67インパラのリアショックアブソーバーの取り外し
いきなりショックアブソーバーを外してしまうとスプリングの力でデフが飛ぶ可能性があるので事前に安全対策を兼ねた支えをデフの下に挟んでおきます。
またこのような支えを入れておくことでショックアブソーバーを元の位置から動きにくくし、交換品の取り付けを行いやすくもなります。
取り外すには普通に下のボルト1本と上のボルト2本の計3本を外せば簡単に外すことができます。
67インパラのリアショックアブソーバーの取り付け
ショックアブソーバーは文字通りスプリングの衝撃を吸収する役目があるため、
このように動きの悪い状態のショックを使用していると乗り心地が非常に悪くなったり異音がでたりするかもしれません。
一応交換目安は10万キロ程度になっていたと思うので仮に問題なく走行出来ていたとしても定期的に交換したいパーツですね。
付属のボルト類を使用して新しいショックアブソーバーを取り付けます。
見ていて特に難しそうな工程はないのとリアに関してはバネを外さなくてもアクセス可能なところにショックがあるので問題ないかと思います。
フロントのショックアブソーバーに関しても交換方法は基本的には同じです。
67インパラのフロントショックアブソーバー交換
フロントはリアと比較して躍動する箇所が大きいためこのような油圧で昇降する台を使って安全対策と作業性を高めます。
フロントのショックアブソーバーを取り外すにはドラムユニットを外したりなどの必要はないのですが、
今回ボールジョイントのブッシュなどを交換しなければならないために今回は全バラシをしていく工程のなかで交換の作業を実施しました。
一応ロアアームの脱落を防止するために油圧昇降台のほかにパンタグラフジャッキなども併せて使用します。
この状態でロアアーム下部とエンジンルームからボルトを緩めると簡単にフロントのショックが交換可能です。
67インパラのフロントサスペンションの分解
ドラムユニットを外す際に予めスプリングコンプレッサーといわれるツールでバネを縮めておきます。
なおスプリングコンプレッサーには爪を掛けるタイプと画像のような円盤で支持するタイプがありますが、
67インパラの場合はリアには爪タイプが使用可能ですがフロントではロアアームが干渉するため円盤タイプのみしか使用することが出来ないようです。
ロアアームの付け根の部分からズコっと全体が外れてきます。
ドラムユニットに接続されたアッパーアームのナットを外すと車体から完全に分離できます。
スプリングに関しては縮めた状態で安全な場所に隔離しておきましょう。
外したロアアームのボールジョイントの状態
指でちょっと触るだけで動いてしまうような完全なクタクタになっており、いつ脱落してもおかしくない危険な状態となっておりました。
通常はこのブッシュの中にグリスなどが入っており内部の関節(ボールジョイント)を保護していますが、
過走行車両や管理が悪い車の場合はこんな状態になってしまいます。
正常な状態ならばよっぽど力を押さないと動くような代物ではありません。
こうなってしまうとダストブーツ交換の騒ぎではなくなり、
ボールジョイントを交換するかロアアームをユニットから交換するかのいずれかになってしまいます。
ということでパーツの手配を進めるとともに次回はロアアームの交換とアッパーアームのブッシュ交換などを行いたいと思います。
佐藤和樹(Kazuki Sato)
株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。
趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。
本社は千葉県にあり、
キャンプ用品をメインに取り扱っている。
製品の設計や開発なども独自に手掛ける。
UJack(ユージャック)は
universal jack(世界に浸透する)を意味し、
文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。
あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。
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