ファミリーキャンプの安全で快適なレイアウト指南

キャンプを始める際に意外と悩みがちなのが、ギアを置くレイアウト。
レイアウトはキャンプをするメンバーによって正解が異なりますが、ファミリーキャンプ独特の注意点や、具体的なレイアウトを紹介して参ります。

ファミリーキャンプで気を付けること


ファミリーキャンプをするのにあたって最低限気を付けたいことは、大きく2種類に分けられます。
ケガや事故の無いように、最低限安全を確保することと、楽しくキャンプが出来るような快適な空間を演出することです。

最低限安全を確保する

キャンプをする以上、考えられるあらゆるリスクは排除したいものです。
お子様の年齢にもよりますが、子どもは自分で身を守れないという前提で、何が起きても良いような対策を講じる必要があります。
例えば、サイトの中で大きめの石が埋まっているという事があると子どもがつまずいて転んでしまう可能性があります。
レイアウトを決める前にサイトの中を見まわして、最初に排除した方がいいものを見つけておくと安心です。

また、キャンプ場は大自然の中にあることが多く、夜になると真っ暗になってしまいます。
ランタンやLEDライト等の光源は必要最低限にしたいところですが、どうやって配置すればテントの中を明るく照らせるか、落としたり踏みつけたりして壊れたりしないかなども考えておく必要があります。

基本的に子どもの動きは予測できないものとして念頭に置いておかないと、気を付ければ避けられるケガや事故に遭ってしまいます。
いざそうなるとキャンプどころではありませんので、安全対策は十分に考えておきましょう。

水難事故を起こさないための安全対策

2019年8月21日

快適な空間を演出する

安全を確保するのはあくまでもキャンプを楽しむためのスタートラインであって、スタートラインに立ってからはどれだけ快適なキャンプライフができるかを考えなければなりません。
ここでも子どもの目線でどんな空間だったら快適なのかを考えるのですが、それも年代によって大きく変わってしまいます。

まだハイハイしかできないような子どもの場合だと、ハイハイで動き回れる行動範囲が広ければ広いほど快適でしょう。
ある程度自分の意思で動き回る年代になってくると、自分で手洗いやお手伝いが出来るといいでしょうし、もっと大きくなると自分だけのスペースを欲しがるかもしれません。

快適な空間づくりで一番難しいのが気温の問題です。
キャンプはあくまでもアウトドアのレジャーですので、暑さに逆らって涼むことや、寒さに逆らって暖まるにはそれなりの準備が必要です。
暖まる方は石油ストーブや電気カーペットで何とでもなりますが、涼むのはせいぜい扇風機が限度で、最終的には川に足を付けたほうが涼しかったりします。

社長
暑さに関しては、涼しく快適にというよりは熱中症にならないように、という考え方で対策をしましょう。

安全で快適なレイアウト作りのコツは?


それでは安全で快適なキャンプをする為に、レイアウトで解決する方法はあるのでしょうか。
いくつかコツをご紹介していきます。

モノが出しっぱなしになるのを避ける

テント内やタープ下、机の上にモノが出しっぱなしになっていると見栄えが悪いのはもちろん、ふとしたきっかけで落ちてきたり、倒れてきたりという事があると非常に危険です。
キャンプ場のスタッフから聞いた話によると、子どもが触れないと思って机の上に置いたLEDランタンを子どもが取ろうとして、テーブルが傾いた結果大けがをしたという事故があったそうです。
たとえ届かない場所にあっても子どもが諦めるとは限りませんし、むしろ無理して取ろうとする結果事故につながります。

テントの端の方やタープのポール近く、もしくはクルマの中に必要のないギアをしまっておける収納があれば使ってすぐ片づけることができます。
この場合の収納は家からキャンプギアを詰め込んで持ってきた収納ボックスではなく、折り畳み式コンテナや不織布の入れ物などを別途持ってきて、一旦しまっておくボックスを用意するイメージです。
家からギアを持ってくる際は使いやすさよりも積載量重視になってしまいがちなので、どうしても利便性は落ちてしまいます。
別途、折り畳みで持ってこれるものがあればその方が圧倒的に使いやすいです。

状況に応じてすぐに動かせるようにする

レイアウトを悩みに悩み、テーブルやイスの場所を気軽に変えられなくなってしまうと大きな落とし穴があります。
普段アウトドアに慣れ親しんでいないと、時間によって日の当たり方が全く違う事が頭に入っていないことが多いようです。
15時に完成したレイアウトでは日の光が当たらず快適でも、17時ごろになると西日で全く意味をなさないという事も考えられます。

タープ下のレイアウトで特に多いのですが、ある程度空間に余裕を持った配置をしておけば、日差しの向きが変わった場合や雨が降ってきたときにも対応が出来ます。
オートキャンプであればクルマの中も収納の一部として考えればタープ下も余裕をもって使えるので、レイアウトを決める際は視野に入れておきましょう。

社長
余裕のあるレイアウトはストレスのないレイアウトでもあります。
やまひつじ
ある程度型が決まってくればそこまで悩むことは有りませんので、最初が肝心ですね。

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ロースタイルやハイスタイルなど、スタイルを理解しておく

レイアウト以前のアイテムの揃え方から関係してきますが、3つのキャンプスタイルを予め理解した上でギアを揃えておくとレイアウトづくりにも幅が出ます。
ファミリーキャンプの場合はハイスタイル、ロースタイル、お座敷スタイルを意識しておきましょう。

それぞれ読んで字のごとくですが、ハイスタイルはダイニングテーブルなどが高い位置にあり、ディレクターズチェアに腰かけて食事をしたり、寛いだりするスタイル。
ロースタイルは地面に近いイスに座り、焚火などに近くコンパクトにまとまったスタイル。
お座敷スタイルはレジャーシートなどの上に低めのテーブルなどをおくなど、和室のような使い方が出来るスタイルです。

これらを意識しないままアイテムを揃えると、それぞれのスタイルを行き来することができません。
第二次キャンプブームも始まってから時間が経っており、それらのスタイルを行き来できるようなアイテムもたくさん出ています。
特にテーブルは高さが変えられるのがマストになっていたり、レジャーシートもしっかりしたものから砂利が入らないように考慮されたものがあったり、スタイルの多様化に合わせた仕様になっています。

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【番外編】おしゃれに見えるレイアウトとは?


安全で快適なレイアウトづくりもファミリーキャンプには重要ですが、気分を盛り上げるためにはオシャレに見えるサイト作りも大切な要素のひとつです。
オシャレなサイト作りの応えはありませんが、揃えたほうがオシャレに見える要素はカラー素材感ラインの3つです。

カラーは言うまでもなく、ワンカラーで揃えたり、3つのカラーに抑えてコーディネートしたりと服を合わせる要領でギアを合わせていきます。
素材感については、木の素材、メタル、布など、統一感を持たせることで世界観を表現しやすくなります。
ラインは、タープとテントを結ぶ直線に合わせてギアを配置することです。
それぞれは組み合わせると一気に垢抜けた感が出るので、色々と想像して組み立ててみてください。

まとめ

ファミリーキャンプは楽しいことも多い一方で、入念なイメージと試行錯誤があってこそ安定して成功するものです。
一度や二度の失敗はつきものですので、失敗も思い出の一つとして楽しみながら自分たちだけのレイアウトを確率していけるといいですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

Kazuki

佐藤和樹(Kazuki Sato) 株式会社UJackの代表取締役社長。現在26歳。 趣味はキャンプと車弄りと映画鑑賞。 本社は千葉県にあり、 キャンプ用品をメインに取り扱っている。 製品の設計や開発なども独自に手掛ける。 UJack(ユージャック)は universal jack(世界に浸透する)を意味し、 文字通り世界中の人々にユージャッカーになってもらうことが目標。 あなたのアウトドアライフにさらなる”喜び”を。 Twitter、インスタグラム、Youtubeなどでも活動中!